一時はプレーオフランキングで2位にまで上り詰めながら、アラバマ大、アーカンソー大、ミシシッピ大に3連敗したルイジアナ州立大。2007年にナショナルチャンピオンに輝くもそれ以降なかなか上位に食い込めないばかりか、シーズンの命運を分ける大一番に結果を出せないでいることに業を煮やした上層部がついにヘッドコーチ、レス・マイルズ(Les Miles)監督を解雇するのでは、という噂がここ2週間ばかり立っていました。その憶測はシーズン最終戦のテキサスA&M大戦が近づくにつれどんどん大きくなり、もはや解雇は間逃れないかと思われていました。
しかしテキサスA&M大に19対7と勝利した直後、ルイジアナ州立大のF. キング・アレキサンダー学長がマイルズ監督に直々続投決定を通達。そして体育局長(AD)ジョー・アレヴァ氏も試合後の記者会見で、「ここ最近我々フットボール部のヘッドコーチ及びプログラムに関して多々憶測が流れてきたのは周知の事実です。しかし、私はここにレス・マイルズが今までも、そしてこれからも我々のヘッドコーチであると断言します」と述べました。
テキサスA&M大戦に勝利して選手たちに担がれるレス・マイルズ監督
アレヴァ氏に続きマイルズ監督も、「我々は常にチャンピオンシップを狙わなければならない。時々勝利するだけでは十分ではなく、我々はいつでも勝者でいなければいけないのです」と言い聞かせるように述べました。
噂ではこのテキサスA&M大戦がマイルズ監督の最後のゲームになるかもしれないということで、彼を支持するファンたちの「Keep Les Miles!!」という歓声がスタジアム中にとどろきました。それを聞いた大学長とADが続投を決めたのかどうかは定かではありませんが、実際第3Q中にミーティングが開かれ、マイルズ監督を続投か解雇かの論議が交わされたという話もあります。
マイルズ監督の進退問題は当然のことながら選手たちの耳にも入っていたわけで、試合終了時には選手たちがマイルズ監督を担ぎ上げ、フィールドを練り歩きました。選手たちがマイルズ監督の続投を望んでいたのは明らかです。