これまでBig 12カンファレンスの拡張(エクスパンション)の話が噂と共に流れて来ましたが、この度同カンファレンスの会議が行われ「エクスパンションは無し」という結論に達したようです。
「様々な検証の結果、我々は現行の10チームのカンファレンスを維持していくことに決定しました。今はカンファレンスの拡張の時ではないということです。」とはカンファレンス会議の議長でありオクラホマ大の学長でもあるデヴィッド・ボーレン氏。
これまでいつ、どのようにエクスパンションが行われるのか、そしてどのチームが新たなメンバーとして加わるのかなど様々な憶測が流れていました。今回の決定でその様な話を完全にシャットダウン。今後しばらくこの話は議題にすら取り扱わないとしました。
カンファレンスの優勝決定戦の開催についてはその開催の是非や手法については先送りされるそうです。
「この決定をもってエクスパンションに関する議論は打ち止めとします。我々には他にも重要な議題が残されておりますこの話ばかりしている訳にはいかないのです。」とはカンファレンスコミッショナー、ボブ・ボウルスビー氏。
この結果に落胆しているのはBig 12関係者だけでなく、新たなメンバー候補として名を挙げていた(もしくは名を挙げられていた)ヒューストン大、ブリガムヤング大、シンシナティ大、メンフィス大などのチーム達でしょう。彼らにとってみれば「パワー5」カンファレンスに加入できるまたとないチャンスだったでしょうし、Big 12が様々なチームにコンタクトをとっていたことを考えれば、少なくともエクスパンション自体は行われると思っていたことでしょうから、寝耳に水だったに違いありません。
さらにテキサス州知事のグレッグ・アボット氏はツイッターにて「Big 12カンファレンスは多くの人々に謝るべきだ。ヒューストン大にとって失礼なことだ。」と発言しました。テキサス大出身のアボット氏はエクスパンションの可能性が浮上してきて以来一貫してヒューストン大を新メンバーにと推してきた経緯があります。
どちらにしてカンファレンス側はこの件において推測の域での話に付き合わされるのに疲れたのだと思います。しばらくはエクスパンションの「エ」の字も聞きたくも見たくもないでしょうね。