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APプレシーズンランキング発表!

APプレシーズンランキング発表!

カレッジフットボールとNFLを比較した際、さまざまな違いがありますが、その中の一つにランキングシステムがあります。NFLはAFC(アメリカン)とNFC(ナショナル)の2つのカンファレンスに分かれていて、全32チームに順位をつけることはありません。しかし、カレッジフットボールでは歴史的に投票によって格付けする文化が存在します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

過去を振り返ると100年前にはそれは多数のランキングシステムが乱立していました。それが時間が経つにつれて多くのランキングシステムが淘汰され、現在主に使われているのはAP(アソシエーテットプレス)ランキングコーチランキングの2つです。

APランキングは全国に散らばる選ばれたスポーツジャーナリストたちの投票によって決まるランキング。一方のコーチランキングはその名の通り選ばれたコーチたちの投票によって決まるランキングです。どちらも歴史のあるランキングですが、当サイト【Any Given Saturday】ではAPランキングを採用しております。

シーズン開幕に先立ち発表されるプレシーズンランキングは開幕までの話のネタとして十分機能しますが、一方でランキングの信憑生はあるかないかと言ったら後者の方になると思います。

チームの現時点での戦力を完全に計り知ることはできませんから、前年度の戦績、どれだけの選手が抜けたか、どんなリクルート(高校生)を獲得したか、春季トレーニングの出来、新監督の存在・・・さまざまな不特定多数の要素を机上の空論で弾き出したのがこのプレシーズンランキング。実際の戦力は試合をしてみないとわからないのですから。

とはいえ、勝てば上昇し負ければ下降するランキングの中で、シーズン開幕時にランク内に入るか入らないかはチームによっては大問題。一度入ってしまえば負けない限りランク外へ転落することはまずありませんし、入るのに一苦労しても一度負けてしまえば一気にランク外へ・・・なんてことは日常茶飯事。そう言ったことを考えるとどの位置で開幕を迎えるかというのはチームによっては死活問題です。

そんな折り、いよいよAPが定めるプレシーズンランキングが発表されました。たった今このランキングは机上の空論だと言ったばかりですが、現時点での各チームの評価がどのようなものなのかを見ることは話のネタにはなります(笑)。

ということでその主な顔ぶれをざっと見ていきましょう。

2023年度シーズン全米1位で開幕を迎えるのはジョージア大。昨年、一昨年全米制覇を成し遂げたジョージア大は全投票者数63人のうち60人からトップ票を獲得。昨年自身初の15勝無敗で完全優勝を成し遂げたことを考えれば文句のないポジションだといえます。

彼らが目指すのは1934年から1936年にミネソタ大が成し遂げた以来の3連覇ですが、彼らがプレシーズンで1位発進するのは2008年以来のこととなります。

2位は名門ミシガン大。2人分の1位票を獲得した彼らは過去2年連続でBig Tenカンファレンスを制覇。プレーオフにも2年連続出場していますが、今の所まだ準決勝戦を勝ち抜くことができていません。前評判的にはミシガン大は今年もCFPに出場しナショナルタイトル争いに絡んでくると言われています。果たして1997年以来のタイトル獲りを成し遂げることができるでしょうか。

そのミシガン大のライバルであるオハイオ州立大が3位。昨年彼らはミシガン大との直接対決に敗れましたが、出場したCFP(カレッジフットボールプレーオフ)では準決勝戦でジョージア大と対決。最後の最後まで王者に暗いつきあわよくば・・・というところまで追い詰めました。彼らも再びプレーオフに戻って来れるでしょうか?

4位に着けたのがアラバマ大。これまで当然のように1位を獲得し続けてきた彼らですが、トップ3から転落して4位から開幕を迎えるのは2009年ぶりのこと。果たしてこれを奮起材料としてプレーオフの大舞台に帰ってきたいところ。

5位のルイジアナ州立大は昨年予想外の大躍進を遂げて高評価を得ています。またジョージア大、アラバマ大、そしてこのルイジアナ州立大とSECから3チームがトップ5に名を連ねるということに。

6位のサザンカリフォルニア大は今年も昨年のハイズマントロフィー受賞QBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)に率いられるオフェンス力のあるチーム。カンファレンスの拡張によりPac-12カンファレンスが消滅の危機に晒されていますが、来年からBig Tenカンファレンスへ鞍替えするサザンカリフォルニア大がPac-12最後の年に有終の美を飾れるでしょうか?

7位にはBig Tenカンファレンスのペンシルバニア州立大。これでBig Tenからはトップ10以内にミシガン大とオハイオ州立大を加えた3チームが食い込みました。

8位と9位にはフロリダ州立大クレムソン大のACC(アトランティックコーストカンファレンス)の2チームが揃ってランクイン。9月末に行われる直接対決が楽しみです。

そして10位にはPac-12カンファレンスのワシントン大。サザンカリフォルニア大と同じく来年からBig Tenに移籍する彼らはQBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr)という逸材QBが魅力です。

その他を見ると大御所テキサス大が11位、昨年一時は全米トップに躍り出たこともあるテネシー大が12位、昨年準優勝のテキサスクリスチャン大が17位、今季新たにルーク・フィッケル(Luke Fickell)監督が就任したウィスコンシン大が19位、そしてグループオブ5勢から唯一トップ25位に名を連ねたトゥレーン大が24位となりました。

これらの顔ぶれは開幕したその時からどんどん変わっていくのが常ですが、それを追いかけていくのもまたカレッジフットボールの醍醐味です。この顔ぶれとシーズンファイナルの時の顔ぶれを見比べてみるのもまた面白いでしょうね。

ランキングのフルリストはこちら

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