元タンパベイバッカニアーズのヘッドコーチでそれ以前にはラトガース大の監督も務めていたオハイオ州立大の共同ディフェンシブコーディネーター、グレッグ・シアーノ(Greg Schiano)氏ですが、今回同氏がオハイオ州立大で単独のディフェンシブコーディネーターに新たに任命された事が発表されました。
昨年はルーク・フィッケル(Luke Fickell)氏とディフェンシブコーディネーターの職を共同で行っていましたが、今オフフィッケル氏がシンシナティ大のヘッドコーチに就任する為にオハイオ州立大を去った為、アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督はDCの職をシアーノ氏に一任する事に決定した模様。
2016年度のオハイオ州立大のディフェンスは全米でもトップレベルで失点数では全米3位(平均失点約15点)とチームがプレーオフに進出するのに大きく貢献しました。しかし今オフには複数のDB選手がNFLへと旅立ってしまい、この穴をどう埋めるかがシアーノ氏にとっては最重要課題となりそうです。
シアーノ氏は弱小と言われてきたラトガース大を全米でも戦えるチームにリフォームし、2007年度には一時は全米2位に上り詰めたこともありました。そんなシアーノ氏がオハイオ州立大で単独DCに就任するのは至極当然の流れとも言えますし、昨年からの良い勢いを持続させるには適材適所となりそうです。
オフェンスでは昨シーズンのオフェンシブコーディネーターだったティム・ベック(Tim Beck)氏がテキサス大のOCに就任する為にチームを去り、その後釜に元インディアナ大監督のケヴィン・ウィルソン(Kevin Wilson)氏を新たに招聘。QBコーチにも元サンフランシスコ49ersのライアン・デイ(Ryan Day)氏が就任。両コーチとも経験豊富なコーチではありますが、どちらもオハイオ州立大にとっては新参者であり、彼らの率いるオフェンスはある程度の試験運用期間が必要となるでしょう。そんな中少なくともディフェンスはシアーノ氏を頭に据える事でオフェンスのような大きな変化を経験する必要がなさそうですから、マイヤー監督にとっては心配事が一つ減ることになりそうです。