2025年度シーズン途中からシーズン後にかけて、FBS(フットボールボウルサブディビジョン)では実に34校ものチームの監督が入れ替わりました。これは近年でも稀に見る数の交代劇。カレッジフットボール界では監督が入れ替わりする様をメリーゴーランドになぞって「コーチングカルーセル(Coaching Carousel)」なんて呼び方をしますが、今回は昨年度からオフにかけて起きた監督の交代劇をご紹介します。
| 大学 | 新監督 |
| アーカンソー大 | ライアン・シルバーフィールド |
| アーバン大 | アレックス・ゴルシュ |
| カリフォルニア大 | トシュ・ルポイ |
| コースタルカロライナ大 | ライアン・ベアード |
| コロラド州立大 | ジム・モーラ |
| フロリダ大 | ジョン・サムラル |
| アイオワ州立大 | ジミー・ロジャーズ |
| ジェームスマディソン大 | ビリー・ネイピアー |
| カンザス州立大 | コリン・クライン |
| ケント州立大 | マーク・カーニー |
| ケンタッキー大 | ウィル・ステイン |
| ルイジアナ州立大 | レーン・キフィン |
| メンフィス大 | チャールズ・ハフ |
| ミシガン大 | カイル・ウィッティンガム |
| ミシガン州立大 | パット・フィッツジェラルド |
| ミズーリ州立大 | ケイシー・ウッズ |
| ノーステキサス大 | ニール・ブラウン |
| ノーザンイリノイ大 | ロブ・ハーレイ |
| オハイオ大 | ジョン・ハウザー |
| オクラホマ州立大 | エリック・モリス |
| ミシシッピ大 | ピート・ゴールディン |
| オレゴン州立大 | ジャマーカス・シェパード |
| ペンシルバニア州立大 | マット・キャンベル |
| サウスフロリダ大 | ブライアン・ハートライン |
| サザンミシシッピ大 | ブレイク・アンダーソン |
| スタンフォード大 | タヴィタ・プリチャード |
| トレド大 | マイク・ジェイコブス |
| UAB | アレックス・モーテンセン |
| UCLA | ボブ・チェズニー |
| コネチカット大 | ジェイソン・キャンドル |
| ユタ大 | モーガン・スカリー |
| バージニア工科大 | ジェームス・フランクリン |
| ワシントン州立大 | カービー・モアー |
目次
アーカンソー大
サム・ピットマン→ライアン・シルバーフィールド
前任のチャド・モリス(Chad Morris)氏時代(SEC20連敗)という暗黒期からチームを立て直した功績を残したサム・ピットマン(Sam Pitman)監督でしたが、2021年の9勝シーズンをピークに戦績が下降線を辿り、昨年度も開幕後2勝3敗と振るわず上位進出の目処が立たなくなったところでアーカンソー大はピットマン監督と袂を分つ決断を下します。
その後任に指名されたのがメンフィス大のライアン・シルバーフィールド(Ryan Silverfield)監督。彼はメンフィス大での6シーズンで50勝25敗、勝率66.7%という安定した成績を残しました。特に2023年(10勝3敗)、2024年(11勝2敗)と2年連続で2桁勝利を挙げ、グループオブ5の中でもトップクラスの地位を確立しました。
皮肉なことに、2025年シーズンの第4週目にシルバーフィールド監督率いるメンフィス大はアーカンソー大と対戦しこれを32-31で破っています。この勝利が、アーカンソー大のAD(アスレティックディレクター)にピットマン元監督を解雇しシルバーフィールド監督を指名させる決定打の一つになったと言われています。
アーバン大
ヒュー・フリーズ→アレックス・ゴルシュ
かつて斬新なオフェンススタイルでミシシッピ大で一時代を築いたヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督はその腕を買われてアーバン大に赴任するも、就任後3年間でSEC(サウスイースタンカンファレンス)という激戦区で勝利を挙げることが極めて困難な状況に陥り、期待されたオフェンスも得点力不足ばかりが目立って時代遅れ感は否めなく、結果シーズン終盤に大学側は彼に見切りをつけます。
そしてアーバン大が次期監督に指名したのがアレックス・ゴルシュ(Alex Golsh)氏。彼は就任前まで低迷していたサウスフロリダ大をわずか3年で23勝15敗の成績を収めるチームへと変貌させました。特に昨シーズンにはフロリダ大を彼らのホームで破ったのは記憶に新しいところ。
テネシー大の攻撃コーディネーター時代にジョシュ・ハイペル(Josh Heupel)監督の下で磨き上げた「Veer and Shoot」と呼ばれる超高速オフェンスは全米屈指の得点力を誇ります。6年契約で年俸平均700万ドル(約10億円以上)という大型契約を結んでおり、大学側の期待の高さが伺えます。
サウスフロリダ大
アレックス・ゴルシュ→ブライアン・ハートライン
わずか3年で、1勝しかできなかったチームを9勝(2025年シーズン)を挙げる強豪へと変貌させたアレックス・ゴルシュ監督はその手腕が高く評価され、上記の通りアーバン大へヘッドハントされました。
そのゴルシュ監督の離脱後わずか3日でサウスフロリダ大はオハイオ州立大の攻撃コーディネーターを務めていたブライアン・ハートライン(Brian Hartline)氏を新監督に任命。オハイオ州立大では数々のスターWRをNFLへ送り出した実績があり、その若く才能あふれる能力にサウスフロリダ大は賭ける格好となりました。ハートライン氏としては自身初の監督職となります。
カリフォルニア大
ジャスティン・ウィルコックス→トシュ・ルポイ
過去9年にわたりカリフォルニア大を率いてきたジャスティン・ウィルコックス(Justin Wilcox)監督。人格者として選手やファンから愛されてきましたが、残念ながら結果が伴わず、昨季は低迷していたライバル・スタンフォード大に10対31と大敗し、GMのロン・リヴェラ(Ron Rivera)氏が残り1試合を残しながらウィルコックス監督解任に踏み切りました。
その後任となったトシュ・ルポイ(Tosh Lupoi)氏は、2000年から2005年までカリフォルニア大のDLとして活躍し、2008年からコーチとしてのキャリアも母校でスタートさせた生え抜きの人材。かつてアラバマ大にも所属し、多くのスター選手を勧誘・育成し、「全米最優秀リクルーター」に選ばれた実績があります。
直近の4年間はオレゴン大の守備コーディネーターを務め、2024年にはBig Tenカンファレンス優勝とCFP第1シード獲得に大きく貢献しました。母校の再建に期待がかかります。
コロラド州立大
ジェイ・ノーヴェル→ジム・モーラ
2024年シーズンに8勝5敗を記録し、8年ぶりのボウルゲーム進出を果たしたことで期待が高まっていたコロラド州立大。しかし、2025年は開幕から2勝5敗と低迷。特にホームでのハワイ大戦(19対31)での敗北が決定打となり、大学側はジェイ・ノーヴェル(Jay Norvell)監督をシーズン8週目で解雇を決定しました。
その後釜に就いたのがコネチカット大のジム・モーラ(Jim Mora)監督。直近のコネチカット大では、就任1年目(2022年)で11年ぶりにチームをボウルゲームに導き、2025年には2007年以来のシーズン9勝を達成した実績を誇ります。
かつてNFLのアトランタファルコンズやシアトルシーホークスで監督を務めた経験があり、UCLAでも46勝を挙げた実績を持っており、2026年度から新生Pac-12カンファレンスに戦場を移すコロラド州立大としては、カンファレンス再編の荒波の中でNFLやパワーカンファレンスでの豊富な経験を持つモーラ監督に、Pac-12初年度からのスタートダッシュを期待しています。
フロリダ大
ビリー・ネイピアー→ジョン・サムラル
名門復活を期待されて2022年にフロリダ大へやってきたビリー・ネイピアー(Billy Napier)監督でしたが、就任後4年間の戦績はフロリダ大の歴史においても極めて低調なものに終始。22勝23敗(勝率.489)という数字は1940年代以来フロリダ大の歴代監督の中でワーストの勝率となり、昨季は上記のゴルシュ監督率いるサウスフロリダ大にホームでまさかの敗戦を喫して遂に監督の座を追われてしまいました。
そんなフロリダ大の次期監督として抜擢されたのが昨年までトゥレーン大を率いていたジョン・サムラル(Jon Sumrall)監督です。彼は過去にトロイ大とトゥレーン大にて就任直後から劇的な再建を成功させた実績があり、過去4シーズン全ての年で所属カンファレンス優勝決定戦に進出。そして2025年にはトゥレーン大を同校史上初のカレッジフットボールプレーオフ(CFP)へと導きました。
前任のネイピアー体制で失われていた「エネルギー」と「フィジカルな強さ」を取り戻そうとするサムラル新監督の姿勢に、ファンや地元メディアは「真の再建」の予感を感じ取っています。
UCLA
デショーン・フォスター→ボブ・チェズニー
UCLAのOBであり殿堂入りスター選手でもあったデショーン・フォスター(DeShaun Foster)監督。しかし昨年は開幕から3連敗を喫してしまい、彼はわずか15試合で解雇されてしまいます。
シーズン後チームの再建のために後任者としてやってきたのがジェームスマディソン大HCのボブ・チェズニー(Bob Chesney)監督。彼はこれまで下位リーグから着実にステップアップしてきた「勝たせる名将」として知られていました。特にFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、NCAA1部でも下部のサブディビジョン)のホーリークロスカレッジでは、5年連続でリーグ優勝を果たし、就任前は低迷していたチームを短期間で優勝争いができる強豪へと変貌させた圧倒的な再建能力にあります。
そして2025年シーズン、チェズニー監督はジェームスマディソン大を就任2年目でサンベルトカンファレンスで全勝(8勝0敗)を飾り、なんと大学史上初のカレッジフットボールプレーオフ選出へと導きました。APランキングでも最高19位を記録するなど、まさに「時の人」としてUCLAにヘッドハントされたわけです。
ジェームスマディソン大
ボブ・チェズニー→ビリー・ネイピアー
上記のチェズニー監督がUCLAへと移籍したことで空きが出ていたジェームスマディソン大の監督の椅子に座したのはすでに紹介した通りフロリダ大を解雇されていたビリー・ネイピアー監督です。
パワー4勢のフロリダ大では苦戦しましたネイピアー監督でしたが、その前職だったルイジアナ大では4年間で40勝12敗とし、サンベルトカンファレンスでは4度もタイトルゲームに進出しています。そのサンベルトカンファレンスに所属するジェームスマディソン大はネイピアー監督のその経験値に期待。フィット(適正)という意味ではむしろグループオブ5の方がネイピアー監督には合っているのかも。
カンザス州立大
クリス・クライマン→コリン・クライン
健康上の理由により電撃的に引退を表明したクリス・クライマン(Chris Klieman)監督の後釜として招聘されたのがかつての同校のスターQBであるコリン・クライン(Collin Klein)氏です。
直近の2シーズン(2024、2025年)は、テキサスA&M大の攻撃コーディネーターとして活躍。SECという最高峰の舞台で、強力なオフェンスを操り11勝1敗という好成績に貢献しました。この外での武者修行を経て、いよいよ母校で監督を務めることになります。
ケンタッキー大
マーク・ストゥープス→ウィル・ステイン
ケンタッキー大を13年指揮してきたマーク・ストゥープス(Mark Stoops)監督は同校史上最多勝利を挙げた功労者ではありましたが、2年連続負け越しを喫してしまい遂にシーズン後に解雇。その後釜に就いたのがオレゴン大で攻撃コーディネーターをしていたウィル・ステイン(Will Stein)氏です。
ケンタッキー州出身のステイン監督にとっては地元に凱旋ということになります。現役時代はケンタッキー大の州内ライバル・ルイビル大のQBとして活躍。コーチとしてオレゴン大ではボ・ニックス(Bo Nix、現デンバーブロンコスQB)やディロン・ガブリエル(Dillon Gabriel、現クリーブランドブラウンズQB)らを育て、全米屈指の得点力を誇るオレゴン大を指揮した手腕に期待が寄せられます。
ルイジアナ州立大
ブライアン・ケリー→レーン・キフィン
ノートルダム大から鳴物入りでルイジアナ州立大(LSU)の監督に就任したブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督でしたが、4年間で一度もプレーオフに進出できないなどLSUの高い期待に応えることができずにシーズン途中で電撃解雇に。その後継者として指名されたのがレーン・キフィン(Lane Kiffin)監督です。
前チームのミシシッピ大では所属するSECでトップを狙える集団へと変貌。昨年も常にプレーオフ進出レースを争っており、その類稀なるオフェンススキームとリクルート力がLSUの潤沢な資金を持ってさらに昇華されると期待度抜群。2019年度以来の全米優勝への夢が広がります。
ミシシッピ大
レーン・キフィン→ピート・ゴールディング
昨年CFP出場レース真っ只中だったミシシッピ大でしたが、上記の通りLSUが当時HCだったキフィン氏をヘッドハント。そしてレギュラーシーズン直後にキフィン監督がチームを離脱するという騒動に発展してしまいました。そんな状況で臨時監督ではなく正監督として昇格したのが守備コーディネーターだったピート・ゴールディング(Pete Golding)氏です。
2023年にアラバマ大から移籍してきて以来、ゴールディング監督はミシシッピ大の守備陣を全米トップレベルに育て上げてきました。特に直近2シーズンの鉄のディフェンスはキフィン前監督が操っていた攻撃陣と並ぶチームの柱に成長。またニック・セイバン(Nick Saban)前アラバマ大監督の下で磨いた全米屈指のリクルーターとしての顔を持っており、キフィン氏が去った後のロースター維持においてゴールディング新監督の存在は不可欠でした。
とはいえ自身初のフルシーズンでの監督となり、彼の本領が試されるシーズンとなるでしょう。
ユタ大
カイル・ウィッティンガム→モーガン・スカリー
ユタ大を21年間も率い、通算117勝を挙げたレジェンドであるカイル・ウィッティンガム(Kyle Whittingham)監督が優待したことに伴い次期監督に昇格したのがウィッティンガム監督の下で長きにわたり守備コーディネーターを務めてきたモーガン・スカリー(Morgan Scalley)氏です。
ユタ大で現役時代プレーしたスカリー監督はオールアメリカンにも選ばれた同校のスター選手。コーチとしては過去10年間DCを務め、ウィッティンガム監督在任時から将来の監督の座が約束されていた人物です。ユタ大のことを知り尽くしたスカリー監督ですが、監督としては初のシーズンであり、レジェンドであるウィッティンガム前監督の後を継ぐというプレッシャーもあり、彼の腕前が試されます。
ミシガン大
シェロン・モアー→ビリー・ネイピアー
昨シーズン直後、ミシガン大はシェロン・モアー(Sherron Moore)監督を就任わずか2年目にして電撃解雇。大学の調査により、モアー監督が大学スタッフと数年にわたる不適切な親密な関係を持っていたことが判明した為です。
突如としてHCを失ってしまい混乱に陥っていたミシガン大でしたが、そこで白羽の矢が立ったのが上記で紹介した、ユタ大HCを勇退したばかりのカイル・ウィッティンガム氏でした。スキャンダルで失墜した名門の威信を取り戻すために人格者を探していたミシガン大にとって、ベテランで規律と誠実さを重要視することで知られていたウィッティンガム氏がユタ大HCを退いたのは不幸中の幸い。
またそれだけでなく、戦術的にもウィッティンガム監督のフットボールは、強固な守備と力強いランゲームを基盤としており、これはジム・ハーボー(Jim Harbaugh、現LAチャージャーズ)前監督が築き、ミシガン大がアイデンティティとしているプレースタイルと一致しており、戦術的な継続性を保つための最善の選択と言えました。激変する現在のカレッジフットボール界において、ウィッティンガム監督の経験値はミシガン大が全米トップレベルを維持するための大きな武器になると期待されています。
ミシガン州立大
ジョナサン・スミス→パット・フィッツジェラルド
2024年にオレゴン州立大から鳴り物入りで就任したジョナサン・スミス(Jonathan Smith)監督でしたが、わずか2シーズン(9勝15敗)でその任を解かれました。そしてその翌日には矢継ぎ早にミシガン州立大は次期監督としてパット・フィッツジェラルド(Pat Fitzgerald)氏の監督就任を電撃発表したのです。
フィッツジェラルド監督はかつて彼の母校であり、ミシガン州立大と同じBig Tenカンファレンス所属のノースウエスタン大で監督を務めていましたが、2023年に明らかになったノースウェスタン大でのいじめ問題が原因で解雇されました。しかし裁判の過程で、彼がいじめに関わっていたという証拠は見つからず、ノースウエスタン大と多額の和解金で合意。大学側も「彼のコーチとしてのキャリア再開を支持する」という声明を出し、事実上の身の潔白が証明されて今回の現場復帰となったのです。。
Big Tenではリソースが他校と比べると少なくリクルーティング合戦でも優位とは言えないノースウエスタン大を17年間率いたフィッツジェラルド監督の同校を2度カンファレンス優勝決定戦に導いたことがある敏腕コーチ。低迷するミシガン州立大の再建にはもってこいの人選と言えそうです。
オクラホマ州立大
マイク・ガンディ→エリック・モリス
2005年からチームを率いてきたマイク・ガンディ(Mike Gundy)監督はオクラホマ州立大で史上最多勝(170勝)を誇るレジェンドでありながら、2024年シーズンを3勝9敗という19年ぶりの負け越しで終えた後、2025年シーズンも開幕から1勝2敗と低迷。そして遂に大学はシーズン途中ながらガンディ監督解雇という苦渋の決断を余儀なくされました。
シーズン後、彼らがチーム再建を託したのがノーステキサス大HCエリック・モリス(Eric Morris)氏。彼はノーステキサス大をわずか3年で12勝2敗の強豪へと変貌させ、全米トップクラスの攻撃力を構築した、若き指導者として注目度が急上昇。オクラホマ州立大の伝統である爆発的な攻撃力を復活させることが期待されています。
ペンシルバニア州立大
ジェームス・フランクリン→マット・キャンベル
ペンシルバニア州立大(ペンステート)で11シーズンにわたり指揮を執り、歴代2位の勝利数を挙げたジェームス・フランクリン(James Franklin)監督。2024年度シーズンはCFPの準決勝戦までに進出し、2025年度は全米2位という最高レベルの期待値で開幕を迎えましたが、中盤に3連敗を喫してしまい、シーズン途中で電撃解雇という衝撃的な幕切れを見ます。
ペンステートはフランクリン監督の後任選出に難航しますが、約2ヶ月に及ぶ慎重な選考を経て、アイオワ州立大を強豪へと変貌させたマット・キャンベル(Matt Campbell)氏が新監督に指名されました。資金や設備で劣るアイオワ州立大において、同校史上最多勝を挙げ、フィエスタボウル制覇や複数のトップ15フィニッシュを達成。「限られた条件で勝てるチームを作る能力」が、豊富なリソースを持つペンステートで爆発することを大学側は期待しています。
バージニア工科大
ブレント・プライ→ジェームス・フランクリン
昨季バージニア工科大で4期目を迎えていたブレント・プライ(Brent Pry)監督。昨シーズンは12チーム制のプレーオフ進出も視野に入れて開幕を迎えましたが、対ヴァンダービルト大戦での逆転負け、そしてホームでのオールドドミニオン大戦での惨敗(26対45)を喫し、開幕3連敗となった直後に解雇の決断が下されました。
プライ氏の解雇から約2ヶ月後の2025年11月、バージニア工科大は彼の後任に上記の前ペンステート監督のジェームズ・フランクリン氏を新監督に指名。最大のサプライズは、「かつての上司(フランクリン)が、解雇された部下(プライ)の後任としてやってきた」ことです。というのもプライ氏はバージニア工科大のHC就任前までフランクリン氏の下で守備コーディネーターを務めていたのです。
そしてさらに驚かされたのは、フランクリン監督が解雇されたばかりのプライ氏を守備コーディネーターとしてスタッフに留任させた、という異例の決断です。一時は「プライをクビにしろ!」と叫んでいたファンも、この強力な師弟コンビによる「最強のディフェンス復活」に大きな期待を寄せています。






