- 試合予定
- 2024年度戦績 (9-4)
- 最近10年間の戦績
- チーム情報
所在地
ルイジアナ州バトンルージュ市
所属カンファレンス
SEC
ホームスタジアム
タイガースタジアム
通算戦績
815勝438敗47分け
通算ボウルゲーム戦績
30勝24敗1分け
ヘッドコーチ
ブライアン・ケリー
29勝11敗(4年目)
292勝107敗2分け(生涯通算)
前回全米優勝年度
2019年
前回SEC優勝年度
2019年度
前回ボウルゲーム出場年度
2024年度(テキサスタボウル)
2025年度のルイジアナ州立大(LSU)は経験豊富なリターナーとニューフェースがバランスよく顔を連ねることで前評判が高まっているチーム。2022年度に大きな期待を背負ってノートルダム大からやってきたブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督も今年で4年目となりますが、過去3年間はファンの期待を裏切る結果に終始。しかし、今年はいつもとはちょっと違うチームが世に出てくるかもしれない、という期待度が大きくなっています。
アグレッシブなリクルーティングとトランスファーポータル経由での転校生発掘によりロースターが充実していると言われるLSU。ケリー監督の首もかかっているとも言われる今シーズン、2019年度以来の成功を収めることができるでしょうか。
オフェンス
今年のLSUのオフェンスは全米レベルで見ても非常に力のあるユニットと言われ、今季の高い前評判の要因にもなっています。
その肝となる選手がQBギャレット・ナスマイアー(Garrett Nussmeier)です。今年で在籍5年のベテランとなったナスマイアーは昨年4000ヤード以上に29TD(12INT)を残してその名を全米中に知らしめました。すでにハイズマントロフィー受賞候補、さらには2026年のNFLドラフトでも注目QBとして取り上げられており、彼の存在だけでLSUの前評判が高くなっているとも言われています。
RBは昨年のリーディングラッシャー、ケイデン・ダーラム(Caden Durham)が健在。パスで700ヤード以上稼いだだけでなく、レシーブも合わせると合計1000ヤード超えの数字を叩き出した若きRB(2年生)。LSUのランアタックを引っ張っていく選手です。
レシーバー陣はというと、昨年のトップ5人のうち4人が抜けてしまいましたが、そんな中でも884ヤード(5TD)でチームのリーディングレシーバーだったアーロン・アンダーソン(Aaron Anderson)が戻ってきます。彼に加えケンタッキー大からWRバリオン・ブラウン(Barion Brown)やオクラホマ大からWRニック・アンダーソン(Nic Anderson)とTEバウワー・シャープ(Bauer Sharp)らをポータル経由で獲得。戦力ダウンはそこまでないと見られています。
ただOL陣からはなんと4人がNFLへ旅立ったということでここは未知数。生え抜きの選手とトランスファー選手で先発を揃えていく訳ですが、QBナスマイアーという至宝を守っていく上で彼らのパスプロ具合が真の意味でLSUの今季の行く末を占っていると言えるかもしれません。
ディフェンス
昨年LSUのディフェンスは1年目のディフェンシブコーディネーター、ブレイク・ベーカー(Blake Baker)の指揮下で成長の兆しを見せました。そして今シーズンもその流れをさらに強いものにしていくことが予想されます。
DL陣はポータル経由でパトリック・ペイトン(Patrick Payton、元フロリダ州立大)、ジャック・パイバーン(Jack Pyburn、元フロリダ大)、ジマリ・バトラー(Jimari Butler、元ネブラスカ大)といった大型補強を成功させ期待度急上昇中。さらに昨年後半にかけて台頭したドミニク・マッキンリー(Dominick McKinley)の更なる活躍も楽しみなところです。
LB陣では昨年のリーディングタックラー(125個)であるウィット・ウィークス(Whit Weeks)が健在。昨年のボウルゲームで足の骨を折る重傷を負いましたが、2025年度シーズンには完全復帰してくる予定。またウィークスは3人兄弟であり全員がLSUのLB。特にウィットのお兄さんであるウエスト・ウィークス(West Weeks)もローテ要員に数えられています。
しかしやはり注目なのはハロルド・パーキンス・Jr(Harold Perkins Jr)。2022年に1年生ながらセンセーショナルにデビューしたパーキンス・Jrでしたが、それ以降は怪我や起用法に悩まされ輝きを見せれずにいます。LSUの注目が上がる中で彼の復活が待たれるところです。
有能なDBを多く輩出してきたことから、LSUは「DBU」と称されることもありますが、今年のLSUのDB陣は昨年よりもさらにポテンシャルが高いと言われています。オフにポータル経由でマンソアー・ディレーン(Mansoor Delane)をバージニア工科大から、タマーカス・クーレイ(Tamarcus Cooley)をノースカロライナ州立大からそれぞれ獲得。彼らは即戦力として期待されていますし、元5つ星の期待の新人DJ・ピケット(D.J. Pickett)も新入生ながらすぐにチームに貢献してくれる逸材と言われています。
注目のマッチアップ
強豪ぞろいのカンファレンスであるSEC(サウスイースタンカンファレンス)に所属しているが故の性ではありますが、今季のLSUのスケジュールはお世辞でも楽とは言えない非常に厳しいものになっています。
8/30 @ クレムソン大
初戦の相手は強豪クレムソン大。しかもアウェーゲーム。どちらのチームも今季の前評判が高く、必然的にその真価がこの試合で試されることになります。
9/13 vs フロリダ大
今季何かと話題に上がっているフロリダ大をホームに迎えます。彼らのスターQBであるDJ・ラグウェイ(D.J. Lagway)とLSUディフェンスがどう対峙するか。
9/27 @ ミシシッピ大
オフェンスに定評のあるミシシッピ大とアウェーで激突。序盤におけるSECの勢力図を占うグッドマッチ。
10/11 vs サウスカロライナ大
サウスカロライナ大も今季非常に期待値の高いチーム。フロリダ大のラグウェイに続き、こちらにはQBラノリス・セラーズ(LaNorris Sellers)がおり、LSUディフェンスはさらに試されることになります。
11/8 @ アラバマ大
著名なライバリーゲーム。おそらく今季最も重要な試合となる可能性大。11月の時点で黒星がつけば、SECタイトルレースおよびプレーオフ進出レースの行方に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
11/29 @ オクラホマ大
今年SEC2年目となるオクラホマ大とこれまたアウェーゲーム。いまいち昔の輝きをいまだに取り戻せずにいるオクラホマ大ですが、どんな時でもオクラホマ大での試合はビジターにとってはやりづらいと言われています。
総評
2019年に世紀の最強チームを擁してナショナルタイトルを獲得したLSUでしたが、それ以来あまりいい戦績を残せずにいます。ただ今年は例年になくLSUへの期待度が高く、SECタイトルだけでなくプレーオフ進出も夢ではありません。
その鍵を握るのはQBナスマイアーの出来と彼を守るOL陣の出来。ディフェンス陣は充実しているため、ナスマイアーのポテンシャルを120%以上引き出せるかがLSUの運命の分かれ道となるでしょう。
LSUファンは熱狂的なファンとして知られています。現在LSUに来てまともなボウルゲームにも出場できていないケリー監督ですが、短気なファンたちにとってはそろそろケリー監督体制で優勝争いに絡んでいけないと、監督不要論が飛び交う・・・なんて事態に陥ってしまうかもしれません。