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Horns Down!【2024年度第8週目レビュー】* 随時更新中

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#5 ジョージア大 30、#1 テキサス大 15

今シーズン3週連続で上位5チーム以内同士のメガマッチが行われてきましたが、その3週目のカードとなったのが全米1位のテキサス大が5位のジョージア大をホームに向かえた一戦。テキサス大がSEC(サウスイースタンカンファレンス)に今年から加入したことでこの試合はSECのタイトルレースでも大きな意味を持っていましたが、当然そのランクの高さからカレッジフットボールプレーオフ(CFP)出場レースにおいても重要な試合となりました。

すでにアラバマ大に敗れ1敗を喫しているジョージア大。そしてここまで無敗で躍進するも実際には手強い相手との対戦がなかったテキサス大。両者の立ち位置を知るうえで非常に見応え十分なゲームになると思われましたが・・・。

立ち上がりはジョージア大QBカーソン・ベック(Carson Beck)が第1Qだけで2つのパスINTを犯しリズムを作れず、テキサス大ディフェンスがホームの歓声に後押しされて躍進していました。

ただジョージア大のディフェンスはさらにその上を行く力を発揮。特にスクリメージでのトレンチのバトルでは将来のNFL候補を抱えるテキサス大OL陣を圧倒。テキサス大QBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)に圧をかけまくりQBサックからのファンブルリカバリーを決めるなど、ユワーズの調子を大いに狂わせていました。

そんな中先制したのはジョージア大。第1Q終了間際にRBトレヴァー・エティエン(Trevor Etienne)のショートヤードTDランでジョージア大が先手を打ちます。対するテキサス大オフェンスは第2Qに入ってもジョージア大のプレッシャーに手こずり、ユワーズがINTを犯すなどしてジョージア大ディフェンスが試合の流れを引っ張るような展開になります。そしてその間エティエンがこの日2つ目のランTDを奪ってスコアは17対0に。

ジョージア大はさらにFGを決めて20対0とし、全米1位のテキサス大に焦りの色が走ります。そこでスティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)監督はユワーズが怪我で欠場していた間活躍したアーチ・マニング(Arch Manning)を第2Q終了間際に投入。しかしマニングでもジョージア大のディフェンスを前に何もできず、テキサス大は無得点のまま後半へ突入。

ただ後半に入るとテキサス大にようやくスコアリングドライブが訪れます。途中4thダウントライを成功させるなどし決死のアタックを続けた彼らは第3Q残り時間11分を切ったところでユワーズからアイゼア・ボンド(Isaiah Bond)へのTDパスが決まりようやくテキサス大に得点が入ります。

更に第3Q終盤にはジョージア大QBベックがこの日3つ目のパスINTを犯してしまい、これをテキサス大がジョージア大陣内9ヤード地点までリターン。テキサス大に絶好のチャンスが訪れた・・・かに見えました。しかしこの際ジャダー・バロン(Jahdae Barron)にディフェンシブホールディングの反則が取られ、このリターンが白紙に。これに起こったテキサス大ファンがフィールドにものを投げ込むという愚行に走り試合は一時中断に。これをなだめるためにサーキジアン監督がファンをなだめるといったシーンも。

ただこの間審判団がそのプレーを再考することになり、結局このホールディングの反則は帳消しに。間接的にテキサス大ファンが物を投入したことで審判団に一考する猶予を与えたことで反則が取り消されるという奇妙な状況に。

(ちなみに後日テキサス大はこの行為のため25万ドル《1ドル100円計算で約2500万円》の罰金を支払うことになり、また物を投げた人物をビデオで追跡しその人物等は今年の残りの試合が出禁になるとか)

結局テキサス大はこの機を活かしてTDまでこぎつけスコアは23対15とワンポゼ差にまで縮まります。ただ怒りが収まらないのはジョージア大のカービー・スマート(Kirby Smart)監督。アウェーという環境で審判団からも不利な状況に陥れられた彼らは黙ってはいません。第4Qに入りゴリゴリのランで押していったジョージア大は4thダウン&ゴールという状況でスコアを狙いに行き、最後はRBエティエンのこの日3つ目のランTDが決まりジョージア大が30対15と再び点差を広げます。

結局テキサス大はこのあとジョージア大の強固なディフェンスに阻まれ追加点を奪えず試合終了。ホームで今季初黒星を喫してしまいました。

この日のジョージア大は前述の通りベックが3つのパスINTを犯し、パスTDもゼロという中でチームを引っ張ったのがディフェンス。スマート監督指揮下でジョージア大が全米上位10以内の対戦相手を15点以下に抑えたのはこれで11度目。全米2連覇したときのジョージア大のあのナスティーディフェンスが戻ってきた感じです。

ジョージア大のフロントセブン、特にDLジェイロン・ウォーカー(Jalon Walker)の活躍はモンスター級で、QBサックが3つ、TFLが3つ、8つのトータルタックル数を記録。しかもその殆どが前半で叩きさ出された数字だというのですから驚きです。またディフェンスのスキームもほぼ完璧で、相手QBユワーズの弱点や動きの癖などを完全に熟知したような守備を見せて付け入る隙がありませんでした。

これで2021年度以来彼らが負けてしまったチームはアラバマ大のみ。その他のチームにはすべて勝つという凄みを見せています。それだけにアラバマ大に対する畏怖のようなものがあるのかと考えると不思議です。

一方のテキサス大は1位ながらジョージア大という強豪校にある意味メッキを剥がされたともいえます。ここまでは苦労して勝利したような厳しい展開を制するような試合がありませんでしたが、常勝チームであるジョージア大を前にしてやられました。SECの洗礼を受けたとでも言えましょうか・・・。

(随時更新します)

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