12チーム制のプレーオフ新案が棄却に
現在カレッジフットボールは4チーム参加のプレーオフ制度を敷いていますが、2021年度シーズン開幕前にこのシステムを12チームに拡張するという新案が提案され、CFP(カレッジフットボールプレーオフ)の組織委員会はこのことに関してシーズンを通して協議してきました。
12チーム制のプレーオフが実現すればプレーオフに進出できるチームが増えるわけで、ここまでなかなかプレーオフにチームを送り込めなかったカンファレンスは参加チーム数の拡張には積極的でした。
しかし、先週行われた11人の組織員会による投票の結果、この12チーム制の新案は棄却されてしまいました。
2014年から施行されている現在のシステムは12年契約で2025年度シーズンまで4チームで行われることになっており、この契約途中で形式を変える場合には全会一致の投票結果が必要だったのですが、ACC(アトランティックコーストカンファレンス)、Big Tenカンファレンス、Pac-12カンファレンスが契約途中に12チーム制に変更することに反対したのです。
これにより2025年度まで現行の4チーム制度でプレーオフが継続されることになりました。ただどのカンファレンス代表者も参加チーム数の拡張は必要だと考えているようなので、現在の12年契約が切れた際にはおそらく参加できるチームの数は増えていることが予想されます。
(スタンドFMのライブ配信でこのことに詳しく触れたのでよろしかったらぜひご試聴ください)
元ヴァンダービルト大の女性キッカー、セミプロサッカー選手に
元ヴァンダービルト大女子サッカー部のゴールキーパーで、2020年度に同校アメフト部でキッカーとして「パワー5」カンファレンスにおいて初めて試合に出場した女子選手となったサラ・フラー(Sarah Fuller)さんが本業であるサッカーにおいてセミプロリーグのUSL-WリーグのミネソタオーロラFCに入団することが判明しました。
パンデミック中の開催となった2020年度シーズン、ヴァンダービルト大はキッカーたちが次々と新型コロナウイルスに感染して試合に出れなくなるという非常事態に陥り、その解決策として女子サッカー部に所属していたフラーさんに白羽の矢を立てました。
そして11月28日のミズーリ大戦に登場。さらには12月12日のテネシー大戦ではPATキックを成功させるという歴史に名を残す偉業を成し遂げていたのです。
パンデミックの影響で次々と試合がキャンセルになっていた2020年度シーズン。その中で数少ない明るい話題を提供してくれたのがフラーさんでした。彼女自身は今年からノーステキサス大に転校してサッカー人生を継続していましたが、今回USL-Wリーグに参戦することで彼女のサッカー選手としてのキャリアがさらに続いていくことになりそうです。
元LSU監督オルジェロン氏のプラン
昨年度を最後にルイジアナ州立大(LSU)を去ったエド・オルジェロン(Ed Orgeron)氏。これまでサザンカリフォルニア大、ミシシッピ大、そしてLSUと様々な大学を指揮してきましたが、無職となった今2022年度シーズンはコーチングとの距離を少し取るつもりのようです。
アメリカのスポーツキャスターであるダン・パトリック(Dan Patrick)氏のトークショーである「Dan Patrick Show」に出演したオルジェロン氏はこの中で「とりあえず1年間は休みたい。ちょっとゆっくりして1年後に何が出来るのかを考えてみたい」と語りました。
今年で60歳のオルジェロン氏はまだまだコーチとしてやっていける年齢だと思いますが、彼自身の子どもたちがコーチングの道に足を踏み入れだしたということで、今は彼らがこの未知で成功するために手助けをしたいのだとか。
2019年度にLSUを全米王者に導いたオルジェロン氏ですが、その2年後には監督の座を追われてしまうという大変シビアなプロセスを味わいました。しかもシーズン真っ只中だった10月、フロリダ大をアップセットの末倒した試合の直後に大学側から用済みの烙印を押されてしまったわけですから、本人にしてみれば多くの想いが頭を駆け抜けていったことでしょう。
2019年度の功績を考えてシーズン終了までチームを指揮することを許されたオルジェロン氏。どちらにしてもオルジェロン氏にとって見れば天と地を見たLSUでの数年、ここから新たな道へと歩んでいくにはリセットする時間も必要だということでしょう。
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そんなオルジェロン氏ですが、別のラジオ番組に出場した際にリスナーからこんな質問を受けました。それは近い将来アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督の元でアナリストを務める可能性はあるか、というものでした。
セイバン監督はこれまで解雇されてしまった元監督や有能コーディネーターを積極的にアナリストとしてチームに迎えてきました。例えばスティーブ・サーキジアン(Steve Sarkisian、元USC、現テキサス大監督)、マイク・ロックスリー(Mike Locksley、元ニューメキシコ大、現メリーランド大監督)、ブッチ・ジョーンズ(Butch Jones、元テネシー大、現アーカンソー州立大)など他にもたくさんのコーチがアラバマ大でアナリストを務めてから正コーチに昇格したり他チームでコーチに復帰したりしています。
この一員としてオルジェロン氏が「リハビリ」のためにアラバマ大入りする可能性があるのかを尋ねられたのですが、本人はきっぱりと「それは絶対にありえない。私、エド・オルジェロンが約束します」と断言していました。
LSUとアラバマ大はライバル同士。現在無職となりLSUとは縁が切れたとは言え、やはり監督時代に火花をちらした相手陣営に入ることは考えられないということでしょうね。
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【オフシーズンのニュースまとめ】
— Any Given Saturday (@ags_football1) February 22, 2022
✅CFPが現行の4チーム制から12チーム制に拡張する新案が棄却
✅元ヴァンダービルト大の女性キッカーがセミプロサッカーリーグに入団
✅昨年LSUから解雇されたエド・オルジェロン氏の今後の身の振り方
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