いよいよ今年のドラフトも明日(4月24日)に迫ってきました。カレッジフットボールを専門に取り扱っている当サイトでもカレッジからプロへと旅立っていく選手たちの行く末を追う形で簡単に注目のドラフト候補生たちをポジション別に紹介してきましたが今回はDB編。どうにかドラフト前までに間に合いました(STは除く)。
4月23日(第1日目):第1巡目
4月24日(第2日目):第2巡目&第3巡目
4月25日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
目次
ジェフ・オクダ(オハイオ州立大CB)
フットボールプレーヤーの中でも最も高い運動神経を要求されるポジションがCBだと思うのですが、そのポジションで今ドラフト最高の評価を得ているのがオハイオ州立大のジェフ・オクダ(Jeff Okudah)です。
パスカベレージの能力だけを見れば正直今回のDB陣の中ではダントツ。フレーム(6フィート1インチ、205パウンド)もNFL級でありプロレベルのトップCBに共通して見られる自信家でもあります(いい意味で)。
当然完璧と言う訳ではなくランアタックでの対応や抜かれた後での対応に多少の修正の余地はありますが、今ドラフトクラスのCBの中で群を抜く才能を持っており間違いなく今ドラフトの目玉選手の一人です。
C.J.ヘンダーソン(フロリダ大CB)
上記のオクダがずば抜けたCBだといいましたが、フロリダ大出身のC.J.ヘンダーソン(C.J. Henderson)もエリートCBとして注目される選手です。
彼の売りはそのスピード。2月に行われたスカウティングコンバインではオフィシャル記録ではないにしろ40ヤードダッシュで4.39秒という高記録を樹立したように純粋なスピードは折り紙付き。このスピードのお陰で相手に抜かれても追いつけるためリカバリー能力は非常に高いです。
タックル能力に多少の不安があり、昨シーズンは少々プロダクションが落ちましたが、確実に第1巡目候補選手と言えます。
ゼヴィアー・マッキニー(アラバマ大S)
アラバマ大出身のゼヴィアー・マッキニー(Xavier McKinney)は基本Sの選手ですが、その身体能力の高さから3列目奥、スロット、さらにはLBの位置でもディフェンスできる万能DB。
そのスピードとタックル力からブリッツ要員としても威力も発揮できる貴重な選手。弱点があるとすれば初速に多少の不安があり2列目へのルート(アンダーニース)への対応が遅れる事例も見られますが、今季のS選手の中では最上級の選手であることは確かです。
グラント・デルピット(ルイジアナ州立大S)
「DBU」(強力なDBを擁することで有名な大学という意味)として知られるディフェンディングチャンピオンのルイジアナ州立大でバックフィールドを死守したグラント・デルピット(Grant Delpit)。
DBとしての臭覚とそのアグレッシブなアプローチで大学時代はハイエナのごとく獲物を捉えてきました。要求されればFSやSSだけでなくCBもプレーできる守備範囲の広い選手。
トップスピードの面が不安要素。スカウティングコンバインでも敢えて40ヤードダッシュを走らなかったこともあり、おそらく自分でもその点は自覚している模様。ここの点をプロチームがどう評価するかが見ものです。
クリスチャン・フルトン(ルイジアナ州立大CB)
上記のデルピット共にルイジアナ州立大のバックフィールドに立ちはだかったクリスチャン・フルトン(Kristian Fulton)。1巡目候補のDBを2人も擁していたことを考えるとルイジアナ州立大が全米制したことも頷けます。
マンカバレージに絶対的な自信を持ち瞬発力は絶品。それ故に相手レシーバーに簡単に裏を取られることはありません。これに更にパワーが加われば消耗が激しいCBというポジションでも長生きできるかもしれません。
A.J.テレル(クレムソン大CB)
強豪クレムソン大で数々の大舞台を踏んできたA.J.テレル(A.J. Terrell)。体格、スピードとも上位レベルでカバーも出来ればプレスもこなせる汎用性の高いCBですが、どちらかというとマンカバレージのほうが得意な印象が強いです。
ただクレムソン大が所属していたACC(アトランティックコーストカンファレンス)のレベルがそれほどでもなかったことからシーズンを通して強敵と対峙してこなかったという事実はあります。それでもポテンシャルの高さは1巡目級です。
トレヴォン・ディグス(アラバマ大CB)
これまで挙げたDB選手を見ると本当にSEC(サウスイースタンカンファレンス)出身選手が多いですが、このトレヴォン・ディグス(Trevon Diggs)も大御所アラバマ大出身。
サイズやスピード的に見てもNFLの大型WRに太刀打ち出来る可能性を十分に秘めていますし、高い運動神経を持って相手にねちっこく絡んでいける「嫌な」選手。
アグレッシブすぎるところが玉に瑕ですが、1巡目ないし2巡目に指定されるポテンシャルを秘めていると思います。
その他の候補者たち
ジェフ・グラッドニー(Jeff Gladney、テキサスクリスチャン大CB)
ノア・イグビノガハニ(Noah Igbinoghene、アーバン大CB)
ジェイロン・ジョンソン(Jaylon Johnson、ユタ大CB)
ブライス・ホール(Bryce Hall、バージニア大CB)
デーモン・アーネット(Damon Arnette、オハイオ州立大CB)
キャメロン・ダンズラー(Cameron Dantzler、ミシシッピ州立大CB)
アシュティン・デーヴィス(Ashtyn Davis、カリフォルニア大S)
アントン・ウィンフィールド(Antoine Winfield Jr.、ミネソタ大S)
テレル・バージェス(Terrell Burgess、ユタ大S)
ケイヴォン・ワレス(K’Von Wallace、クレムソン大S)
ジュリアン・ブラックモン(Julian Blackmon、ユタ大S)
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