先週シラキュース大に敗れ7連敗とし、今季の戦績も2勝8敗と散々なシーズンを送っているルイビル大ですが、とうとう上層部に堪忍袋の緒も切れたようで、ボビー・ペトリノ(Bobby Petrino)監督を監督職から解いたということです。今年のルイビル大の状況からすればしょうがない結果と言えるでしょう。
先週のシラキュース大戦では54対23と二桁以上の点差がつきましたが、これは今年で5試合連続の醜態。昨年までは全米のエリートクラスに数えられていた事を考えると、今年のこの大スランプはここ最近でも類を見ない下落差です。
ペトリノ監督は2003年から2006年の一次政権と2014年から現在までの二次政権と2つの異なる時期においてルイビル大を指揮してきました。二期合わせたルイビル大での通算戦績は77勝35敗と大きく勝ち越していますが、一方で第二次政権では36勝26敗。ただ過去2年間はスターQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)を擁しフロリダ州立大やクレムソン大などのACCの強豪チームと対等に渡り合うなどしてきました。が、ジャクソンが去った今シーズンの停滞ぶりを見ると当時の快進撃はまさにジャクソン頼みだったのかなあと感じてしまいます。
ルイビル大の不振ぶりからペトリノ監督のクビが危ないという噂は断っていました。しかし1400万ドル(1ドル100円計算で14億円)という超高額のバイアウト費がネックとなり大学は解雇したくても解雇できないという会話を残していました。が、現在のルイビル大の状況を考えると1400万ドルを払ってでも状況を改善しなくてはならないと思わせたのでしょう。もしくはそういった圧力が後援者たちからあったのかも・・・。