昨年度終了後にUCLAから解雇されたジム・モーラ(Jim Mora)氏。これまで現場で再就職という話は全く挙がってきませんでしたが、今回ようやく次の就職先が決まったようです。もっとも新しい職場はフィールド上ではなくTV局ですが。
モーラ氏が今シーズンから勤務するのは米スポーツ専門チャンネルのESPN。そこでカレッジフットボールゲームの解説者を務めるようです。
モーラ氏は2012年から2017年までUCLAを率いましたが、その間周囲の期待に答えるような結果を残せず、勝負となった昨年も5勝6敗と負け越してとうとう首を切られてしまいました。解雇されてからはNFL専門局のNFLネットワークで主にドラフト関連の番組にコメンテーターとして登場していましたが、これで最低でも数ヶ月間はESPN勤務となりそうです。
以下がモーラ氏のコメント。
「ESPNでは全力で仕事に励みたいと思います。しかし、もし将来的に私のビジョンとゴールが適合するような大学チームで再びコーチができるような機会が与えられるのであれば、それは喜んで引き受けたい。私は若き選手たち、そしてフットボールというスポーツに尽くすことがまだまだできると信じているからです。」
ということでモーラ氏は未だ現場復帰を諦めたわけではなく、今回の解説者への転向は一時的なものだと言いたいようです。
UCLAでは結果は残せなかったものの、聞くだけでは選手たちには非常に慕われていたと言われていますから、需要はあるのかもしれません。しかしながら一方で今年のドラフトではUCLAでの教え子であるQBジョシュ・ローゼン(Josh Rosen、現バッファロービルズ)に関してネガティブな意見を述べ、それを取り繕いそこねてごちゃごちゃになったという話もあったのですが。
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因みにこのESPNの解説者のポジションですが、昨年まで同じ椅子に座っていたのはUCLAの新監督となったチップ・ケリー(Chip Kelly)監督です。結果的にUCLAとESPNがスタッフを入れ替えしたという図式になっていますが、果たしてどっちが得することになるのか・・・。とりあえず年末にはある程度その答えが見えているかもしれませんね。