昨シーズン終了後、テキサスA&M大の次期QB選考バトルはカイラー・マレー(Kyler Murray)とカイル・アレン(Kyle Allen)という5つ星QB同士の激しいものになる・・・はずでした。しかしその全米でもトップリクルートであった2人のQBがなんと揃ってチームを退団・転校というとんでもない事件が起きました。ジョニー・マンゼル(Johnny Manzel)というハイズマントロフィーQBを輩出しながら次々とボロが出始めたテキサスA&M大。指揮官であるケヴィン・サムリン(Kevin Sumlin)監督の管理能力に疑問の声がちらほら聞かれるようになってしまいました。これを払拭するにはとにかくチームは勝たなければならないのです。
そんな崖っぷちなテキサスA&M大ですがチームの成功にはやはり安定したQBの存在が必須事項。マレーとアレンという将来を担うはずのQBがチームを去ってしまった今、チームのQB層は薄くなってしまったことは否めませんが、そんな中少しの朗報がオフシーズンに届きました。それはオクラホマ大からトレヴァー・ナイト(Trevor Knight)が転校して来たことです。彼が現時点ではスターターに一番近いポジションにいると言えるでしょう。
ナイトに挑戦するのは3年生のジェイク・フベナック(Jake Hubenak)です。昨年は所々でプレーする機会を与えられ、トータルで75投中40回のパスを成功させましたが、経験値が上回るナイトに軍配が上がるものと思われます。今年はUCLAからノエル・マゾーン(Noel Mazzone)氏を新オフェンシブコーティネーターとして招聘したため全く新しいオフェンスを導入されることになるでしょう。
ナイトはオクラホマ大の元先発QBではあったものの、昨年はベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)にスターター争いで敗れたという事実があります。新天地で新たなチャンスを求めてオクラホマ大を出たとするか、もしくは負け犬としてチームを去ったとするか、捉え方は人ぞれぞれですが、果たしてナイトがテキサスA&M大の救世主となってくれるでしょうか。