数多いるサザンカリフォルニア大出身のスターQBに続けと自分の番が回ってくるまで待ち続けてきたマックス・ブラウン(Max Browne)。いよいよ彼の出番がやって来た…かも知れません。
2013年のリクルーティングクラスの中でもナンバーワンのQBと噂されたブラウンはその年に1学期早くUSCに入学。その後2年間はコディ・ケスラー(Cody Kessler)のバックアップに従事。その間投げたパスの回数はたったの19投ばかりです。
そのケスラーが卒業した今、ブラウンが満を持してUSCのハドルの真ん中に立とうとしていますが、そのポジションは今のところブラウンに無条件で手渡されるという訳ではないようです。
昨シーズン途中から監督代行を務め、後に正式にヘッドコーチに就任したクレイ・ヘルトン(Clay Helton)監督が指揮を取る来季、前述の通り従来スターQBの宝庫とされるUSCですからブラウンの他にも有能選手が控えています。レッドシャツ1年生で元4つ星リクルートのサム・ダーノルド(Sam Darnold)が恐らくブラウンに対抗するQBとなりそうです。
ブラウンが先発への道へ一歩抜きん出ているのは確かです。WRジュジュ・ジョーンズ・シュースター(JuJu Smith-Schuster)、RBのロナルド・ジョーンズ(Ronald Jones)とジャスティン・デービス( Justin Davis)、そしてオフェンシブライン陣が全員同じ顔ぶれであることを考えれば、来季のUSCを先発QBとして指揮することは非常に魅力的です。
以前の強さを失ったUSCはこのところ「あと一歩のところで及ばず」というシーズンが多いです。しかし昨年のオフェンシブメンバーが多く戻ってくることを考慮するとQBさえ揃えばトロジャンズ復活の狼煙を上げることが出来るかも知れません。