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オレゴン大のヘルフリッチ監督が解雇に

オレゴン大のヘルフリッチ監督が解雇に

オレゴン大体育局長のボブ・マレンズ氏はマーク・ヘルフリッチ(Mark Helfrich)監督を解雇したと発表しました。

今季で4年目のヘルフリッチ監督でしたが今年は負け越しシーズンを経験。2年前にはナショナルチャンピオンシップゲームにまで進み、マーカス・マリオタ(Marcus Mariota)がハイズマントロフィーを受賞するなど全米の強豪チームとして名を馳せましたが、今季は4勝8敗と大失速。それが今回の解雇劇に繋がったわけです。

ヘルフリッチ氏は2009年度シーズンに当時の監督、チップ・ケリー(Chip Kelly)氏のオフェンシブコーディネーターとしてオレゴン大に赴任。ケリー氏が2011年にNFLに旅立つとヘルフリッチ氏が監督に昇進しました。1942年以来となるオレゴン州出身のヘッドコーチとなったヘルフリッチ氏はケリー氏が作り上げたチームを踏襲し前述の通りナショナルタイトルゲームにチームを導くなど手腕を発揮。昨年も9勝4敗と決して悪くはない成績を残しましたが今季開幕以来負けが重なると終盤には早くも彼の監督の座を危ぶむ声が聞かれるようになり、結果今シーズン4勝8敗と自身初の負け越しシーズンとなりそのまま解雇されてしまったわけです。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ケリー氏が就任する前までのオレゴン大は中の上といったレベルでしたが、ケリー氏がオレゴン大を強豪チームに育て上げ、2009年から2011年までPac-12カンファレス(2009年と2010年はPac-10カンファレンス)タイトルを3連覇。2010年にはナショナルタイトルゲームにも進出するなど好成績を残しオレゴン大フットボール部のハードルを上げました。そのハードルを今年越えられなかったヘルフリッチ氏ですが、たった1年負け越しただけで首を切られてしまう昨今のカレッジフットボールのコーチング事情はある意味異常と言えます。

テキサス大チャーリー・ストロング(Charlie Strong)氏しかり、ルイジアナ州立大レス・マイルズ(Les Miles)氏しかりです。コーチのサラリーが高騰し続けたためそれに見合わないと瞬く間に首を切られてしまうというこの厳しい世界。おそらくアラバマ大ニック・セイバン(Nick Saban)監督やオハイオ州立大アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督らのような確実に二桁勝利をもぎ取れるコーチが存在することも他のチームに「我々もそのようなコーチを雇うべきだ」と思わせるのでしょう。しかし現実には彼らのようなコーチは数多いるわけではないのです。

ヘルフリッチ氏の後任に挙げられているのは今季全勝を続けるウエスタンミシガン大P.J.フレック(P.J. Fleck)監督、ウエストバージニア大ダナ・ホルゴーセン(Dana Holgorsen)監督、そしてケリー氏とヘルフリッチ氏の元アシスタントで現セントラルフロリダ大スコット・フロスト(Scott Frost)監督、さらにはオハイオ州立大のディフェンシブコーディネーターで元ラトガース大ヘッドコーチのグレッグ・シアーノ(Greg Schiano)氏などです。ケリー氏を連れもどせ!なんていう声聞かれますが・・・。噂ではオレゴン大のメジャーサポーターであるナイキ創始者のフィル・ナイト氏が年間10億円のサラリーを出す手助けをするなんてこともささやかれていますが、もしそうなら上にあげた人物の中でその額に見合うのはシアーノ氏ぐらいなものです・・・。

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