昨シーズン初采配となったフロリダ大ヘッドコーチ、ジム・マクエルウェイン(Jim McElwain)は、QBウィル・グリアー(Will Grier)を擁し勝利を重ねました。しかしそのグリアーが禁止薬物摂取の疑いにより出場停止処分を課されるとチームのオフェンス力は失速。それでもなんとかSEC東地区を制することに成功しました。
1年間の試合出場停止処分となったグリアーはフロリダ大を去りウエストバージニア大へ転校し、グリアーの抜けた穴を埋めたトレオン・ハリス(Treon Harris)はWRへ転向(しかも春学期はチーム内の規則を破ったためサスペンド中)。つまり来季のフロリダ大QBは全くの新顔ということになります。
そんなフロリダ大でのリーダーの地位を狙うのはオレゴン州立大とアラバマ大を経てゲインズビルにやって来た転校生のルーク・デル・リオ(Luke Del Rio/現オークランドレイダースのジャック・デル・リオ監督の実子)、パデュー大からの転校生であるオースティン・アップルビー(Austin Appleby)、そして生え抜きのフェリッペ・フランクス(Feleipe Franks)とカイル・トラスク(Kyle Trask)らです。
恐らくこの中で先発の座を射止めるのは経験値で上をゆく転校生二人のうちのどちらかでしょう。昨年からチームに合流しているデル・リオはその分だけフロリダオフェンスを熟知しています。実際スプリングボウルでは一番の活躍を見せました。一方のアップルビーは出場機会という面ではパデュー大での経験が活かされるでしょう。
どちらにしても新QBに加えて、スキルプレーヤーとオフェンシブラインも手薄な来季のフロリダ大オフェンス。チーム再建ということで昨年のような好成績を期待するのは若干酷な気もします。しかし長い目で見れば来季ダダすべりすることは許されません。少なくともミスで自滅するようなQBを先発に据えることだけは避けたいところです。