アンダーアーマーで大損?

スポーツとスポーツブランドは切っても切れない間柄です。特にプロスポーツやカレッジフットボールなどファンの注目を大いに浴びるスポーツでは、どのチームがどのブランドと契約して彼らのギアを使用するかはそのブランド会社にとっては大ごとなわけです。強いチームならなおさら彼らと契約した場合のキックバックの額が比例して高くなるわけですから、一大ビジネスマーケットとして新たにチームと契約を結んだり、既存のチームとは何としても契約を更新し続けるようブランド会社は様々な手を打つわけですね。

そのような背景からスポーツブランドがカレッジフットボールチームと独占契約を結ぶことは日常茶飯事ですが、その契約内容が年を追うごとに破格になっていっているような気がします。例えばアメリカないし全世界的にマーケットを席巻しているナイキはここ数年間でテキサス大ミシガン大と破格の契約更新にこぎつけたりしています。

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このように名門校と独占契約を結べればそれぞれのチーム関連のナイキ商品が売れるという腹づもりなのでしょうが、それと同時にトップチームのユニフォームの胸にナイキのアイコニックな「スウィッシュ」のロゴが入っていることでナイキの力を世界中に誇示できるという理由もあるのかもしれません。

しっかりとした統計はありませんが、ざっと見渡しただけでもカレッジフットボール界では半分以上のチームがナイキと契約しているように思えます。個人的な好みはあるでしょうが、やっぱりナイキのギアはかっこいいですものね(笑)。ただ彼らの影に隠れてその他のスポーツブランドもその存在感をアピールしようと頑張っています。おそらくナイキの次点はアディダスだと思いますが(しっかりした数字がないので完全なる勘ですが)、その次にトップを追いかけているのがアンダーアーマーではないでしょうか?

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創業者の母校であるメリーランド大もアンダーアーマーと契約しているチームの一つ

1996年創立とスポーツブランドでは若い部類に入るアンダーアーマーは、汗をかいても乾きやすい合成繊維で作られたアンダーシャツでブランド力を築くとそこから徐々に分野を広げ、今では衣料だけでなくシューズやその他のスポーツ器具も製造・販売するようになりました。カレッジフットボールでは1997年に12チームが彼らと契約を結ぶと徐々に彼らのギアを試すチームが増え、またTVコマーシャルでもお馴染みとなった「We must protect this house」のフレーズで若い層の心をゲットしました。


そしてこのサイトでもかつて紹介しましたが、アンダーアーマーは2016年にカリフォルニア大と巨額の長期契約を結ぶなどしてカレッジフットボール界でもその存在感を徐々に確立していったのです。

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しかしながらここ最近のアンダーアーマーの業績は芳しくないようで、その影響をもろに受けたチームがあります。それは彼らと契約を結んでいるサウスイースタンカンファレンス所属のアーバン大です。

彼らが2015年にアンダーアーマーと契約した際、そのパッケージの一部にアンダーアーマーの投資株が含まれていたそうなのですが、ここ数年のアンダーアーマーの不振によりこの株でアーバン大が大損しているというのです。

どれくらいかというと2015年の時点でのトータルシェアが1000万ドルだったのが現時点でたったの230万ドルにまで落ち込んだとか。なんと75%の大損なのです。

ただ株では大打撃を受けたアーバン大ですが、それとは別にアンダーアーマーと結んだ7800万ドルの業務契約が2025年まで続くのでアーバン大が破産するようなことはありません。それに今後アンダーアーマーが持ち直して株価が戻ってくる可能性も十分にありえますから。

でも一つ言えることはスポーツブランドとの契約(もしくはどんな契約であっても)で株式を取り入れるのはあまり賢い選択ではさそうだということです。

追記:このあとネットで探したら以下のようなウェブサイトを見つけました。FBSレベルではナイキが56%と過半数。それをアディダスとアンダーアーマーが追っている状況のようです。オールドスクールのラッセルアスレティックジョージア工科大サザンミシシッピ大の2つと未だに業務提携しているようでちょっとほっこりしてしまいます。

【参考サイト】Nike, Adidas or Under Armour? Who wears what in FBS – 2017 edition

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