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2024年度第9週目の見どころ

2024年度第9週目の見どころ

今季のカレッジフットボールも早いもので第9週目。完全無敗チームも10チームにまで減り、サバイバルレースが加速していきます。そんな中今週末も見どころたくさん。その中から特に筆者おすすめのゲームを厳選してご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#8 ルイジアナ州立大 @ #14 テキサスA&M大

全米8位のルイジアナ州立大と14位のテキサスA&M大、この両校はここに行き着くまでに非常に似通った道をたどってきました。

どちらのチームの開幕戦で敗戦(LSUはUSCに、テキサスA&M大はノートルダム大に)。またどちらのチームも上位10位以内のチームに勝利(LSUは当時9位だったミシシッピ大に、テキサスA&M大は当時9位だったミズーリ大に)。それぞれホームでのカンファレンス戦として金星を上げたところも被っています。

どちらも初戦で敗れながらここまで6連勝中と波に乗るチーム同士の対戦となります。

LSUはQBギャレット・ナスマイアー(Garrett Nussmeier)が好調。ここまで7試合中5試合で300ヤード以上のパスを記録。ただこれまで彼が犯した6つのパスINTのうち4つが直近3試合以内での失態という事実はありますが、そんな中でもそれを補うだけの複数のTDをそれぞれの試合で稼いで勝利をもぎ取るという粘り強さを持っています。

一方のテキサスA&M大のQBコナー・ウェグマン(Conner Weigman)は250ヤード以上を投げた試合はこれまでたったの1試合。複数のTDを記録した試合も1試合のみ。これからも分かるようにウェグマンはプレーメーカーというよりもゲームマネージャーといったほうがしっくり来るQB。

その代わり彼らのオフェンスを支えるのはランアタック。リーディングラッシャーであるレヴェオン・モス(LeVeon Moss)はここまで674ヤードに8TDとチームの地上戦力の主軸として活躍しています。が、LSUがテキサスA&M大相手に得点を重ね続けるような展開となれば、自ずとテキサスA&M大もウェグマンの投力に頼らざるを得なくなります。

ただテキサスA&M大には非常に頼れるディフェンス陣がいるのが強み。彼らのパスディフェンスがこれまで相手に許したパスが1試合平均で209ヤード足らず。前述のミズーリ大戦では許したパスヤードが186ヤードだっただけでなく、ランでも68ヤードと完璧に抑え込み、10失点と相手を粉砕しています。

アウェーとなるLSUが7勝目をホームに持ち帰るためには、ナスマイアーがこのテキサスA&M大の強固なディフェンスを攻略しなければなりません。LSUはこのあとさらにアラバマ大との試合が待っており、SECタイトルゲームに出場するためにはまず何としてもこのテキサスA&M大戦を手中に入れておきたいところ。

一方のテキサスA&M大もシーズンフィナーレには往年のライバル・テキサス大とのライバリー復活戦が待っています。彼らもまたLSUと同じように、夢のSEC優勝決定戦に出場するためにはこの試合に勝っておきたいところです。


#20 イリノイ大 @ #1 オレゴン大

全米20位のイリノイ大は今季ここまでランクチームを3チームも倒してきています(当時19位だったカンザス大、22位だったネブラスカ大、24位だったミシガン大)。その要因は安定したオフェンスとフィジカルなディフェンス。唯一の敗戦となったペンシルバニア州立大との試合でもディフェンスは最後の最後までペンステートを苦しめていました。

そんなイリノイ大をホームで迎え撃つのは今週全米1位に躍り出たばかりのオレゴン大。彼らは2週間前にオハイオ州立大を激戦の末倒し、先週はパデュー大を完封して勝利を上げました。今のところ特に大きな弱点を見つけることが出来ないオレゴン大に乗り込むイリノイ大にとっては大変厳しい試合になりそうです。

イリノイ大のOL陣は全米トップレベルというわけではありませんが、それでもここまで白星を重ね続けることが出来ているのはQBルーク・アルトマイヤー(Luke Altmyer)の存在。スタッツによるとアルトマイヤーはドロップバックした全プレーの4割で相手ディフェンスのプレッシャーを受けているということで、それはイリノイ大が許したTFLが全米全体で124位という数字にも現れています。

オレゴン大のパスラッシュは全米でも屈指とされていることを考えるとイリノイ大OL陣はアルトマイヤーを死守するのにかなり苦戦しそうです。オレゴン大ディフェンスがQBサックス数で全米18位という数字を残していることからしても、アルトマイヤーにとっては長い試合が待っていそうです。

ただイリノイ大ディフェンスも今季を代表するユニット。スコアリングディフェンスでは全米22位となる1試合平均18.6失点という数字を誇っており、ハイズマントロフィー候補とも言われるQBディロン・ガブリエル(Dillon Gabriel)にとってはチャレンジングな試合となりそうです。ただ、若干ランに弱めなので、オレゴン大はRBジョーダン・ジェームス(Jordan James)の脚力が鍵となるかも。

#21 ミズーリ大 @ #15 アラバマ大

つい最近全米1位に上り詰めるもヴァンダービルト大に敗れ、さらには先週テネシー大にも敗れ早くも2敗目を喫して15位にまで転落したアラバマ大。アラバマ大が15位というのはここ最近あまり見たことがありません。カレッジフットボールプレーオフ(CFP)の出場レースにこれまでいつでもガッツリ絡んできたチームゆえ、まだ11月にもなっていないのにそのレースから脱落すれすれという状況は今まででは考えられないわけです。

そんなアラバマ大はもう1つも星を落とすことが許されませんが、そんな中で対戦するのが全米21位のミズーリ大。ミズーリ大にとってはアラバマ大でのアウェーゲームということで非常にやりづらいですが、それに輪をかけるようにエースQBブレディ・クック(Brady Cook)が前戦でのアーバン大戦で負傷した足首の怪我のせいで欠場が噂されており、またリーディングラッシャーであるRBネイト・ノエル(Nate Noel)も足の怪我で出場が危ぶまれており満身創痍。

アラバマ大は先のジョージア大戦でセンセーショナルだったQBジェイレン・ミルロー(Jalen Milroe)がそのジョージア大戦以降すでに5つのパスINTを犯すなど別人のようになってしまいました。また得意の脚力もテネシー大戦では11ヤードしか捻出することが出来ず、アラバマ大のオフェンスは不発続きです。

さらにチーム全体としてはペナルティーの数が激増中。すでに62回も反則を取られており、これはFBS(フットボールボウルサブディビジョン)内では下から5番目のスタッツ。テネシー大戦ではシーズン最多となる15回もイエローフラッグを投げられる始末で、前監督であるニック・セイバン(Nick Saban)体制下ではなかなか信じられない数字が並んでいます。

アラバマ大が奇跡的にもプレーオフに進出するには今後全ての試合に勝たなければなりません。まずはこのミズーリ大をホームで確実に料理する必要がありますが、内容的にも次に繋がるものを見せてくれないと、ケイレン・デボアー(Kalen DeBoer)新監督下でアラバマ大が弱体しているという印象を植え付け、将来的にもリクルーティングに大きな影響を及ぼしかねません・・・。

その他の注目ゲーム

#12 ノートルダム大 @ #24 海軍士官学校

今季のカレッジフットボール界を賑わしているチームの一つにここまで無敗の海軍士官学校が挙げられます。士官学校生だけで構成されているチームにも関わらずこまで6勝0敗で全米ランキングにもランクイン。同じく士官学校で未だ無敗の陸軍士官学校と相まって彼らのシンデレラ・ストーリーがファンを大いに楽しませてくれてします。

その陸軍士官学校とはシーズン最後に戦うことになっていますが、もしそこまでお互いが無敗で対決したとしたらその試合の盛り上がり度はミシガン大vsオハイオ州立大のライバリーと同等の注目度を浴びるに違いありませんが、底に至るまでに両チームに立ちはだかるのが名門ノートルダム大。そしてまず先にノートルダム大と力試しをするのがこの海軍士官学校なわけです。

ノートルダム大は2戦目にノーザンイリノイ大にまさかのアップセットを喰らいましたが、それ以来手綱を締め直してプレーオフ候補チームらしい戦いを続けています。相変わらずパスアタックは並といったところですが、それを補うようにランが出るチーム。ここまで1試合平均のランヤードが約210ヤードという数字にもそれが表れています。

ただランゲームといえば海軍士官学校です。トリプルオプションをベースとしたラン主体のオフェンスは未だ健在ですが、今年はショットガン体形からのオプションプレーを多用しています。それはQBブレイク・ホーヴァス(Blake Horvath)のパス能力がこれまでのネイビーのQBと比べると優れていることもあるのかもしれませんが、実際ホーヴァスはこれまでパスで10TD(1INT)とランだけで押してくるのが十八番だった海軍士官学校とはひと味も違うチームと言えます。

どちらにしても海軍士官学校にしてはノートルダム大は大きな壁であることは変わりありません。ノートルダム大はこのカードで現在7連勝中。ちなみにこの試合はNYジェッツならびにNYジャイアンツの本拠地であるメットライフスタジアム(ニュージャージー州)で開催。果たしてノートルダム大が1敗を守ってプレーオフレースで生き残るか、もしくは海軍士官学校が番狂わせを起こして無敗街道を走り続けることができるか・・・。

#5 テキサス大 @ #25 ヴァンダービルト大

今季ここまでで最大級のアップセットゲームだったのはヴァンダービルト大が当時1位だったアラバマ大を倒したゲームと言えるでしょう。そのヴァンダービルト大はさらにケンタッキー大、そしてボール州立大に勝利して3連勝を飾り、久しぶりにランキングトップ25位以内にランクインしました。

そんな今季を代表するシンデレラチームですが、ホームゲームとはいえテキサス大を相手にしなければいけないというのはなかなかの試練。アラバマ大を倒せたのだからテキサス大だって・・・。という考えも出来なくはありませんが、1シーズンのうちにテキサス大とアラバマ大から2勝を挙げろ、というのは酷な話です。

ただテキサス大は先週ジョージア大に敗れて首位の座から陥落したという事実もあります。そのフラストレーションをヴァンディー相手にぶつけることができるのか、もしくはその敗戦にいまだ意気消沈中でヴァンディーに足元をすくわれるのか・・・。

ヴァンダービルト大が今季快調な理由の一つはQBディエゴ・パヴィア(Diego Pavia)の存在が挙げられますが、テキサス大がまさかの敗戦を食らうのを防ぐためには彼らのディフェンスがパヴィアを攻略する必要がありそうです。

テキサス大ディフェンスはジョージア大に30失点するまで開幕以来6試合連続で相手に許した平均失点数は13点でした。彼らがこれまでのディフェンス力を発揮することができればパヴィア率いるヴァンダービルト大のオフェンスを手玉に取ることは想像に容易いです。

ただ何が起こるのかわからないのがカレッジフットボールの興味深いところ。個人的にはアラバマ大に続き名門テキサス大もヴァンダービルト大がやっつけるシーンを見てみたい気もします・・・。

ワシントン大 @ #13 インディアナ大

昨年全米タイトルゲームに出場したばかりのワシントン大ですが、ジェド・フィッシュ(Jedd Fisch)新監督の下、オフェンスは昨年ほどの爆発力を持ち合わせていません。カンファレンス戦レコードで2勝2敗の彼らは直近のアイオワ大との試合で40対16と完敗しておりいいところがありませんが、ここで7勝無敗のインディアナ大を倒せば残念感が漂うワシントン大のファンたちの鬱憤も晴れることでしょう。

ただインディアナ大は今季最も波に乗るチームの一つであることは変わりありません。昨年3勝9敗と惨敗だったチームに新たにやってきたカート・シグネッティ(Curt Cignetti)監督は完全にチームをトランスフォームし、対戦してきた相手チームをハイスコアで切り捨て続けています。

そんなインディアナ大ですが、気がかりはQBカーティス・ローク(Kurtis Rourke)が先週負った指の怪我でこのワシントン大戦に欠場するということ。これまで全米1位となるスコアリングオフェンスを擁する攻撃陣の中核をなしてきたロークの戦線離脱は痛手ですが、先週彼の代わりに出場したテイヴェン・ジャクソン(Tayven Jackson)ロークの退いたあとのインディアナ大を率い、ネブラスカ大を一蹴しています。

当然QB1であるロークと同じ戦力をジャクソンに求めることは出来ませんが、シグネッティ監督のスキームがあればそこまでの戦力ダウンにはならないのではないかと踏んでいます。この試合はESPNの名物番組「カレッジ・ゲームデー(College Gameday)」が生放送を行うキャンパスに決まっており、盛り上がるのは必至。その大歓声を背にインディアナ大が8連勝目を飾れるか?

#3 ペンシルバニア州立大 @ ウィスコンシン大

全米3位のペンシルバニア州立大をホームに向かえつのがウィスコンシン大ですが、当然ウィスコンシン大にとっては全米3位チームを倒して名を挙げるのを目指します。しかし彼らにとってはただ単に白星を得てBig Tenカンファレンス内での勝ち星を増やすだけでなく、この試合は今年で3季目となるルーク・フィッケル(Luke Fickell)監督体制が軌道に乗っているのか、それとも彼の起用が失敗だったのかを定める上で大きな転機となる重要な試合だと思われるからです。

このペンステートとの試合を迎えるに当たり、ウィスコンシン大はここまで2021年度依頼となる3連勝を重ねています。その3連戦(パデュー大、ラトガース大、ノースウエスタン大)での総得失点数は117得点に16失点と相手を圧倒。チームは右肩上がりに調子を上げているとも言えます。

ただ一方でウィスコンシン大はランクチームとの対戦で苦戦していることも事実。直近15試合のランクチームとの対戦でのウィスコンシン大の戦績はなんと2勝13敗。フィッケル監督体制下ではさらに0勝4敗と格上との試合で結果を残せていないのです。

ペンステートとの対戦に限って言うと直近で5連敗を含む8戦中7敗と歯が立っていないのが現実。現在ペンステートは全米3位ですが、ウィスコンシン大が全米上位10以内のチームに最後に勝ったのは遡ること2010年(当時1位だったオハイオ州立大)。ゆえにウィスコンシン大としてはこのペンステートとの試合に勝ってその悪しき連鎖を打ち砕きたいわけです。

ペンステートはここまで破竹の6連勝でここ最近では類を見ないハイランクを手に入れています。攻守ともに派手さはないものの勝つべき試合にはしっかり勝つというスタイルは変わりません。ただ彼らは来週オハイオ州立大とのビッグゲームを控えており、もしそれに気を取られすぎてこのウィスコンシン大戦を甘く見ると痛い目に遭う・・・なんてことはカレッジフットボール界ではよくあること。その落とし穴に落ちないよう気をつけてほしいものです。

#22 サザンメソディスト大 @ デューク大

現在デューク大を率いているのはマニー・ディアス(Manny Diaz)監督ですが、彼はデューク大にやってくる前にはペンシルバニア州立大のディフェンシブコーディネーターを務め、さらにその前にはマイアミ大の監督を務めていました。そのマイアミ大時代、彼がオフェンシブコーディネーターとして起用したのがレット・ラシュリー(Rhett Lashlee)氏ですが、そのラシュリー氏は現在22位のサザンメソディスト大(SMU)の監督になっており、かつての上司と部下の対決という構図が出来上がりました。

SMUもデューク大も現在6勝1敗。SMUはランクチームですが、デューク大は直近12試合のランクチームとの試合で実に11敗とランカー相手に分が悪いといのが現状。オフェンスのスコア力不足は目に余るものがありますが、ディアス監督とラシュリー監督がかつてともに戦った間柄であること、そしてSMUのトップレシーバーであるR.J.メリーランド(R.J. Maryland)が今季絶望の怪我を負ってしまったことあり、ホームのデューク大が何かしでかしてくれるのではないか・・・という期待をしてしまいます。

オクラホマ大 @ #18 ミシシッピ大

オフェンスが苦戦中のオクラホマ大はオフェンシブコーディネーターのセス・リトレル(Seth Littrell)氏を今週頭に解雇。ここで一度リセットボタンを押したい・・・というのがブレント・ヴェナブルズ(Brent Venables)監督の思惑なのでしょうが、リトレル氏を更迭した後のプランが気になるところです。

今年からSEC(サウスイースタンカンファレンス)に新加入したオクラホマ大はここまで4勝3敗と思い描いていたシーズンを遅れていないというのが実際のところ。そこにきて今週末はミシシッピ大と対戦するわけですが、オクラホマ大が彼らを倒すためにはオフェンスだけでなくディフェンス、スペシャルチーム、すべてが最高のパフォーマンスを見せる必要がありそうです。

ミシシッピ大は少し前まで上位10位以内だったチームであり、レーン・キフィン(Lane Kiffin)監督というオフェンスの鬼才が率いるチームであり、経験値の高いロースターが揃っているだけでなく、トランスファーポータル経由で大型の補強をしてきたチーム。現在5勝2敗でプレーオフ進出まで後が無い彼らは絶対に負けられないとどの試合も気合を入れて臨んでくるはずです。

オクラホマ大はディフェンスこそ力があるものの、先程もご紹介した通りOCを解雇し空中分解をなんとか防いでいる状態。すでにSEC戦で1勝3敗であることを考えると目指すはボウルゲーム出場ということになりますが、そのためにはあと2勝することが必須。この後ミズーリ大ルイジアナ州立大アラバマ大との試合を控えるなか、確実に勝てそうなのは11月2日のメイン大(FCS/フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のみ。ということはミシシッピ大、ミズーリ大、ルイジアナ州立大、アラバマ大とのいずれかの試合で1勝を挙げなければならないという非常に厳しい状況に置かれています。

得点力のあるミシシッピ大に勝つには是が非でも点取合戦の展開に持ち込まれないようにしなければなりません。オクラホマ大には点の取り合いを演じる事ができるオフェンスがあるとは思えず、となれば俄然注目はオクラホマ大のディフェンス。彼らがミシシッピ大のオフェンスをロースコアに抑えられれば万が一にもチャンスは訪れるかもしれません。

フロリダ州立大 @ #6 マイアミ大

かつては全米注目の好カードとされ、特に昨年絶好調で今シーズン開幕前にトップ10入りを果たしていたフロリダ州立大と、QBキャム・ワード(Cam Ward)を擁するマイアミ大が激突するこの第9週目のマッチアップは早い段階から注目されていました。

しかし蓋を開けてみるとここまで未だ無敗で全米6位まで上り詰めたマイアミ大に対し、フロリダ州立大は現在泥沼の1勝6敗。ハイズマントロフィー候補と言われるワードの活躍もあり、マイアミ大はプレーオフ進出を目指す絶好調のチームと、あと1敗してしまえば負け越し決定でボウルゲーム出場権すら逃してしまうというフロリダ州立大という、天国と地獄のようなシーズンを送るチーム同士の対決になってしまいました。

同じフロリダ州内のライバルであるマイアミ大に一泡吹かせたい・・・と思っていれば波乱も起きるのかもしれませんが、これまでのフロリダ州立大の試合を見ていると何もかもがうまく行っていないというのが実情。そんな中でどれだけのモチベーションを保って試合に臨めるか。マイク・ノーヴェル(Mike Norvell)監督の茨の道が続きます。

ミシガン州立大 @ ミシガン大

ミシガン州内の覇権を争うライバリー。ただ昨年度の全米覇者でありながら3敗目を喫してランキング圏外へ脱落してしまったミシガン大と、同じく4勝3敗ながら先週アイオワ大を破って士気が上がっていると思われるミシガン州立大という、昨年とはガラッと関係性が変わってしまったチーム同士の戦いです。

ミシガン大はオフェンスが崩壊中。開幕時はデーヴィス・ワレン(Davis Warren)が先発を任されますが、苦戦が続きシーズン途中に機動系のQBアレックス・オルジ(Alex Orji)にバトンタッチ。しかし全くパスのセンスがないオルジではオフェンスが機能せず、シェロン・モアー(Sherron Moore)新監督はついに第3のQBジャック・タトル(Jack Tuttle)を投入。それでもミシガン大のオフェンスは不発続きでアイデンティティを失ってしまいました。

ディフェンスは相変わらずシャープなのですが、どんなに奮闘してもオフェンスに期待が持てないとなればチーム内での内部分裂が起きてしまっていても不思議ではありません。モアー新監督の統率力も大いに問われる後半戦になりそうです。

ちなみにこのライバリーの勝者には、かつて元ミシガン州立大監督のマーク・ダントニオ(Mark Dantonio)氏に「世界で最も不格好なトロフィー」と言わしめた、「ポール・ブンヤン・トロフィー(Paul Bunyan Trophy)」が贈られることになっています。

果たしてこのトロフィーを手にするのはどっち?

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