2016年度シーズン中に最も急成長を遂げたチームの一つにPac-12カンファレンスのサザンカリフォルニア大(USC)が挙げられると思います。2週間ほど前に見せたローズボウルでのペンシルバニア州立大との死闘はローズボウルの歴史に刻まれるほどの素晴らしい試合となりましたが、この試合でペンステートに競り勝ったUSCの立役者の一人がQBサム・ダーノルド(Sam Darnold)です。この試合では5TDを含む453ヤードをパスで稼ぎ、大逆転勝利をお膳立てしました。
【関連記事】1月2日のボウルゲーム寸評
USCは初戦こそアラバマ大にコテンパンにやられはしましたが、先発QBをダーノルドに入れ替えてからチームは一変。1勝3敗というどん底から連勝を重ね続け、ファイナルランキングではローズボウルでの勝利が認められた為か全米3位まで上昇してきました。
【関連記事】2016年度シーズン第1週目 – Let the Show Begin!! –
そんなチームの快進撃を支えたダーノルドですが、その功績が認められこの度シーズンを通して活躍した選手に送られる「アーチー・グリフィン賞」を受賞することになりました。
アーチー・グリフィン(Archie Griffin)は1972年から75年までオハイオ州立大で活躍したRBでハイズマントロフィー史上唯一トロフィーを2度獲得している選手です(1974、1975年)。そんな偉大な選手の名を冠するこのトロフィーを若干19歳の1年生であるダーノルドが獲得した訳ですが、1年生としては初めての受賞者となりました。
今季トータル31TD(9INT)に3086パスヤードを記録したダーノルドは少なくとも残り2シーズンはUSCでプレーすることになりますが、2016年度のチームの勢いが右肩上がりである事を考えると、ダーノルドを擁するUSCは来季非常に面白いチームになりそうな予感です。