昨日に引き続きスーパーボウルネタです・・・。
カレッジフットボールを扱う当サイトとは直接関係はないのですが、今週末に行われる第52回スーパーボウル(ニューイングランドペイトリオッツ vs フィラデルフィアイーグルス)に関するトリビアの記事を見つけ、それがちょっと面白かったのでここで紹介したいと思います。
今回スーパーボウルが行われるミネソタ州ミネアポリス(US Bankスタジアム)はこれまで行われてきたスーパーボウルの会場でも最北端に位置する場所である。
会場は屋内スタジアムであるが、現在の天気予報によると日曜日の最高気温は氷点下14度となっている。
NFLにはスーパーボウルをホストするための条件として「Warmer Weather Rule」が存在する。それはスーパーボウルをホストするためにはその土地の2月の予測される気温が10度以上でなければならないというもの。ただ屋内スタジアムは例外となる。
これまで行われたもっとも寒かったスーパーボウルは1972年にニューオーリンズで行われた第6回スーパーボウルでこの時は約4度であった。
今回の出場でペイトリオッツは10回目のスーパーボウル出場。これはNFL史上最多である。最多勝利チームは6度栄冠を獲得したピッツバーグスティーラーズであり、これまで5度スーパーボウルを制してきたペイトリオッツが今年勝てばこの記録に並ぶことになる。
個人でいえばペイトリオッツのQBトム・ブレディ(Tom Brady)は今回で5度目のスーパーボウル出場となるが、これもNFL史上最多タイである(もう一人は80年代から90年代にかけてサンフランシスコ49ersとダラスカウボーイズでLBとして活躍したチャールズ・ヘイリー)。
コーチとしてのスーバーボウル出場記録においてペイトリオッツのビル・ベリチック(Bill Belichick)監督はトータルで10回(ヘッドコーチとしては7回)という記録を保持。これもNFL最多記録である。
コーチとしてのスーパーボウル勝利数でもベリチック監督はNFL最多となる5回を経験している。
イーグルスが最後にNFLチャンピオンになったのは1960年であるが、スーパーボウルが始まったのが1966年度シーズンであったので彼らは「スーパーボウル」としてのチャンピオンになったことはこれまでない。なお現在までで未だスーパーボウルチャンピオンになったことがないNFLチームは全部で13チームもある。
イーグルスはスーパーボウルチャンピオンになったことはないが、これまで2度(1980年と2004年)出場経験はある。上にあげた13チームの中でスーパーボウルに出場すらできていないチームは全部で4チームある(デトロイトライオンズ、ヒューストンテキサンズ、ジャクソンビルジャガーズ、クリーブランドブラウンズ)。
イーグルスが本拠地を置くフィラデルフィアには他にフィリーズ(MLB)、76ers(NBA)、フライヤーズ(NHL)がプレーしているが、どのチームもそれぞれのスポーツにおいて一番最近出場したチャンピオンシップシリーズで全て負けている。(イーグルスは2005年のSBで敗退、フィリーズは2009年のワールドシリーズで敗退、76ersは2001年のNBAファイナルで敗退、フライヤーズは2010年のスタンリーカップファイナルで敗退)
ペイトリオッツのベリチック監督が名将であるのは事実であるが、一方でカレッジフットボールでは昨年度自身6度目のナショナルタイトルを獲得したニック・セイバン(Nick Saban)監督もまた名将である。この二人は非常に親しい仲であることでも有名だが、過去10年間で彼らはプロ・カレッジ合計7つのタイトルを獲得している。しかしその7つのうち同じ年に二人が同時にタイトルを獲得したことは一度もない。ということは今年アラバマ大が優勝したのでペイトリオッツは勝てないということの暗示か?!
ただ、こんなジンクスもある。最近13回のスーパーボウルのうち実に12回も白のユニフォームを纏ったチームが勝利している。そして今年白のユニフォームを着るのはペイトリオッツである。
スーパーボウル優勝チームに贈呈されるロンバーディトロフィーは新生児と同じくらいの約3キログラムほどの重さがあり、製作するのに5万ドル(約550万円ほど)かかると言われている。
これまでのスーパーボウル最多観客動員数は1980年にカリフォルニア州パサデナにあるローズボウルで行われた第14回スーパーボウルのロサンゼルスラムズ対ピッツバーグスティーラーズ戦で10万3985人が会場に足を運んだ。
一方これまでの最多TV視聴者数は2015年度に行われた第49回スーパーボウルのニューイングランドペイトリオッツ対シアトルシーホークス戦で1億1450万人と言われている。
スーパーボウルはアメリカでも一大イベントであり、家族みんなで観戦したり友達と集まって観戦したりするのがよくある風景であるが、人が集まれば腹は減るもの・・・。観戦しながら食事をしたり飲んだりするのが通例であるが、実はこの日はアメリカの1年の中でどの日よりも食べ物が消費される日だと言われている。これはアメリカ人が必ずと言っていいほど家族で集まって食事をする感謝祭(サンクスギビング)で食される量をも上回るらしい。
前述の通りスーパーボウルは非常に高い視聴率を叩きだすのだが、アメリカのTV史上視聴率トップ20のうち実に19のプログラムがこれまで行われてきたスーパーボウルであるとされる。
そして莫大な視聴率のためスーパーボウルで放映されるCM料は常軌を逸している。2017年のスーバーボウルでは30秒間のCMの枠を確保するのに5億から6億円のCM料を払わなければならなかったそうである。
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