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2021年シニアボウル

2021年シニアボウル

2020年度シーズンが終わって早くも3週間近くが経ちますが、世間の注目は再来週に行われるカンザスシティチーフスとタンパベイバッカニアーズとの第55回スーパーボウルに移っております。

その他のチームの選手たちはチームを去り家族の元へと帰宅の途に着いた訳ですが、チームの経営陣としてはこれから4月のNFLドラフトまではチーム再建や補強に向けて気が抜けない日々が続いていきます。今年のドラフト入りを果たす選手たちを見定め自分たちに必要な人材を吟味してドラフトに備えていくのですが、そのプロセスの中で重要なイベントにシニアボウルがあります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

シニアボウル

シニアボウルとはシーズン後に行われるオールスターゲームの一つであり、特にこの試合には4年生(厳密にはカレッジでのプレー資格を使い果たした選手)のみが招待されるというボウルゲーム。1950年から続く由緒あるこの試合はその年のドラフトにおいて選手たちが大勢のスカウトを前に実践を通して自分を売るための非常に貴重な機会を提供してくれる場なのです。

今年は「アメリカン」チームをカロライナパンサーズコーチ陣、「ナショナル」チームをマイアミドルフィンズコーチ陣が率いることになっており、開催日は今週末(1月30日)で試合の模様はNFLネットワークにより放映されることが決まっています。

今年のシニアボウルは来たるドラフトに向けて普段よりも格段に重要な試合だと言われています。というのもシニアボウルと並んで著名な「イースト・ウエスト・シュラインボウル」は新型コロナの影響ですでにキャンセルとなり、また毎年インディアナポリスで行われるプロスペクトの見本市「スカウティングコンバイン」も開催されないということで、シニアボウルは選手にとっては数少ないアピールの舞台なのです。

またNFLスカウトにとっても同じです。通常ならばシーズン中に練習を見学したり試合会場に足を運んだりすることは出来るのですが、今年は新型コロナウイルスの影響でそれが叶わず、自分たちの目で実際に選手たちを査定する機会が極端に減ってしまいました。ですからこのシニアボウルはスカウトらにとっても選手たちの実戦でのパフォーマンスを自分たちの目で見定めるために重要なチャンスであると言えます。


シニアボウルに出場する注目の選手たち

今年のシニアボウルはこれまで行われてきた試合と同じように観客は制限され、選手や関係者には毎日ウイルス検査を受けるよう義務付けられ、また選手たちはホテルでは個室が用意され食事もルームサービス形式で極力他人との接触を避けて感染を防ぐという徹底的な予防処置がなされています。

しかしそれでも選手並びにNFLスカウトたちにとっては直接インタビューが出来たりプレーを間近で披露したりそれを目にすることが出来るのは大変貴重な機会だと言えます。スカウティングコンバインが開催されないとなれば残された機会は各大学が独自に行う「プロデー」のみ。そしてそのプロデーにもすべての候補選手が参加できる補償はないため、このシニアボウルはプロの世界を夢見るボーダーラインの選手たちにとって願ったり叶ったりのイベントなのです。

今回招待された選手たちは約130人。これらの選手たちが2チームに分かれて試合を行うわけですが、全員がプレーするためには一人あたりのプレー時間は限られてきます。その少ないチャンスを活かせるかどうかがドラフトにおける自身の株に影響を与えるのです。特にすでに第1巡候補とされるようなスター選手ならまだしも、シーズン中にコロナの影響で試合数が減ってしまったチームに所属していた選手としてはシーズン内で自分をアピールする機会が失われたと考えるかもしれません。そうなれば是が非でもこのシニアボウルでいいプレーを披露してスカウトの目を引きたいところ。

ファンとしては来たるNFLドラフトを経て自分のご贔屓チームが選択すると予想される選手がどんな選手なのか興味が湧いてくると思います。そこでここでは今回参加が予想されている選手の中でも特にドラフトで注目を浴びている選手を紹介します。

参考記事(外部)シニアボウルロースター【公式サイト】

QB

  • マック・ジョーンズ(Mac Jones、アラバマ大)
  • ケレン・モンド(Kellen Mond、テキサスA&M大)
  • ジェイミー・ニューマン(Jamie Newman、ウェイクフォレスト大/ジョージア大)

RB

  • ナジー・ハリス(Najee Harris、アラバマ大)
  • マイケル・カーター(Michael Carter、ノースカロライナ大)

WR/TE

  • カダリアス・トニー(Kadarius Toney、フロリダ大)
  • タイラン・ワレス(Tylan Wallace、オクラホマ州立大)
  • ドゥウェイン・エスクリッジ(Dwayne Eskridge、ウエスタンミシガン大)
  • ハンター・ロング(Hunter Long、ボストンカレッジ)

OT

  • アレックス・レザーウッド(Alex Leatherwood、アラバマ大)
  • リアム・アイケンバーグ(Liam Eichenberg、ノートルダム大)
  • ジェームス・ハドソン(James Hudson、シンシナティ大)
  • スペンサー・ブラウン(Spencer Brown、ノーザンアイオワ大)

OG/C

  • ジョシュ・マイヤーズ(Josh Myers、オハイオ州立大)
  • アーロン・バンクス(Aaron Banks、ノートルダム大)
  • デオンテ・ブラウン(Deonte Brown、アラバマ大)
  • クリード・ハンフリー(Creed Humphrey、オクラホマ大)

DE

  • カルロス・バシャム・Jr(Carlos Basham Jr、ウェイクフォレスト大)
  • クインシー・ローチ(Quincy Roache、マイアミ大)
  • ラシャッド・ウィーヴァー(Rashad Weaver、ピッツバーグ大)

DT

  • オサ・オディギズア(Osa Odighizua、UCLA)
  • マーロン・トゥイプロトゥ(Marlon Tuipulotu、USC)
  • リーヴァイ・アンウズリケ(Levi Onwuzurike、ワシントン大)
  • マーヴィン・ウィルソン(Marvin Wilson、フロリダ州立大)

LB

  • チャズ・スラット(Chazz Surratt、ノースカロライナ大)
  • バーロン・ブラウニング(Baron Browning、オハイオ州立大)

CB

  • アーロン・ロビンソン(Aaron Robinson、セントラルフロリダ大)
  • イファトゥ・メリフォンヌ(Ifeatu Melifonwu、シラキュース大)
  • イライジャ・モルデン(Elijah Molden、ワシントン大)

S

  • リッチー・グラント(Richie Grant、セントラルフロリダ大)
  • ジャコビー・スティーヴンス(JaCoby Stevens、LSU)

===

2020年度のハイズマントロフィー受賞者WRであるアラバマ大のデヴォンテ・スミス(DeVonta Smith)とオハイオ州立大のRBトレイ・サーモン(Trey Sermon)はナショナルタイトルゲームで負った怪我のために練習ならびに試合に参加しない予定ですが、スカウトとのインタビューなどに参加するために現地入りしています。

またハイズマントロフィーファイナリストの1人であるフロリダ大QBカイル・トラスク(Kyle Trask)はシーズン中に負った足の怪我がまだ完治していないということで今回参戦を見合わせました。

そして最新所情報によるとアラバマ大のQBジョーンズは昨日練習中に足首を負傷。試合に出場するかどうかは今の所まだ分かっていません。

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