2022年のNFLドラフトまであと5週間。今年はネバダ州ラスベガス市で行われます。もともとラスベガスは2020年のNFLドラフト会場として決まっていましたが、新型コロナのパンデミックで2020年のドラフトはバーチャルで行われました。ということで今回が史上初のラスベガスでのNFLドラフト開催となります
- 4月28日(第1日目):第1巡目
- 4月29日(第2日目):第2巡目&第3巡目
- 4月30日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
QBに続く第2回目はRBに焦点を当て、注目選手たちをサクッと浅く(笑)見ていきたいと思います。
ケネス・ウォーカー・III(ミシガン州立大)
毎年最優秀RBに贈られる「ドーク・ウォーカー賞」を昨年獲得したのがミシガン州立大のケネス・ウォーカー・III(Kenneth Walker III)でした。
もともとはACC所属のウェイクフォレスト大に所属してたウォーカーでしたが、プレースタイルの違いから(ウェイクフォレスト大はどちらかというとパス重視オフェンス)転校を決断。そして昨年新天地としてBig Tenカンファレンスの老舗であるミシガン州立大を選んだのです。
ミシガン州立大では1年間しかプレーしませんでしたが、開幕当初からその能力をいかんなく発揮。初戦のノースウエスタン大戦ではいきなり264ヤードに4TDを奪って全米の度肝を抜くとトータルで100ヤード超えが8試合、200ヤード超えが2試合ととし、シーズンを通して1636ヤードに18TDを奪ってミシガン州立大の11勝2敗シーズンに花を添えました。
身長5フィート9インチ(約175cm)体重211パウンド(約95キロ)と小柄なフレーム。長所はランルートを瞬時に見極められるビジョンと瞬発力にフットワーク。また重心が低いからかタックルにも強いです。
ただ活躍したのが昨年のミシガン州立大での1シーズンのみ。Big Tenという強豪チームと渡り合ってきたとは言え、サンプルサイズが少ないのは少々気になります。
とは言え、今NFLドラフト内では注目のRBの1人であることには違いありません。
【ハイライト動画】
ブリース・ホール(アイオワ州立大)
2020年度シーズンに1500ヤード以上を足で稼ぎその名を轟かせたのがアイオワ州立大の州立大のブリース・ホール(Breece Hall)です。
昨シーズンは開幕2戦で共に70ヤード以下とスタートダッシュで遅れをとりますが、その後は7試合で100ヤード超えを記録。TD数は20個と上記のウォーカーを上回る数字を叩き出しました。
5フィート11インチ(約180センチ)217パウンド(約95キロ)という体型から繰り出される魅力はスピード。先日行われたNFLスカウティングコンバインでは40ヤードダッシュで4.39秒という好タイムを記録。またフィジカルなランナーとしても知られており、昨年度のスタッツによるとタックルされても倒されなかったのが74回もあったそうです。
速さとタフネスを兼ね備えたホールはプロレベルでも重宝しそうですね。
【ハイライト動画】
ブライアン・ロビンソン(アラバマ大)
昨年度ナショナルタイトルゲームに進出したアラバマ大のランゲームを担ったのがブライアン・ロビンソン(Brian Robinson)です。
俗にいう「スーパーシニア」(新型コロナの影響で1年間のプレー資格を無償で授与されたため5年目のプレー資格を得た4年生のこと)としてディフェンディングチャンピオンチームに戻ってきたロビンソン。とは言え最初の4年間はジョシュ・ジェイコブス(Josh Jacobs、現ラスベガスレイダース)、ダミアン・ハリス(Damien Harris、現ニューイングランドペイトリオッツ)、ナジー・ハリス(Najee Harris、現ピッツバーグスティーラーズ)といった名RBたちのバックアップを勤め続けてきた苦労人です。
バックアップに甘んずることなく他校へ他校へ転向すると言う選択もできましたが、それに耐えチームに残留。そして5年目にしてようやく掴んだ先発のチャンス。ロビンソンは昨年期待に応え1343ヤードに14TDと1000ヤード超えを達成。先輩たちほどのインパクトを残せたかはわかりませんが、6フィート2インチ(約187センチ)225パウンド(約102キロ)と言う恵まれたフレームは魅力的です。
スピードスターではありませんが、チームのスタイルによっては化けるかもしれませんね。
【ハイライト動画】
アイゼア・スピラー(テキサスA&M大)
生まれも育ちもテキサス州で進学先も同州内のテキサスA&M大だったのがアイゼア・スピラー(Isaiah Spiller)です。
1年生だった2019年にはいきなり946ヤード(10TD)を記録して華々しくSECデビュー。その後2年連続で1000ヤード超えを達成。ただヤード的には1000ヤードをちょっと超えたくらいでしたが、それはおそらくテキサスA&M大がパスに傾倒したオフェンスに依存していたからかもしれません。
実際2020年度の1キャリー平均ヤードは5.5ヤード、昨年の2021年度も5.6ヤードと走ればヤードを稼いでくれる頼れるRBでした。
彼も前出のロビンソンと同じくスピードが売りというわけではありませんが、パワーラッシャーとしてはそれなりの価値を見いだせそうな選手です。
【ハイライト動画】
その他の候補者たち
ダミオン・ピアース(Dameon Pierce、フロリダ大)
ラシャード・ホワイト(Rachaad White、アリゾナ州立大)
ジェームス・クック(James Cook、ジョージア大)
ザミアー・ホワイト(Zamir White、ジョージア大)
ジェローム・フォード(Jerome Ford、シンシナティ大)
カイレン・ウィリアムス(Kyren Williams、ノートルダム大)
ジェリオン・アーリー(Jerrion Early、ミシシッピ大)
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