カバー1を頻繁に用いるイリノイ大ディフェンス陣でCBを任されていたのがこのデヴォン・ウィザースプーン（Devon Witherspoon）。大学大は42試合に出場しそのうち31試合で先発を務めました。高校時代はバスケットボールと陸上競技を掛け持ちするマルチなアスリート、しかもフットボールは高校2年生から始めたということもあり、元々持っている運動能力の高さが伺えます。

6フィート（約182センチ）という身長を持つウィザースプーンはCBとしてマンカベレージにめっぽう強く、相手レシーバーのミラーに映し出された分身のように正確に食らいついていくことができます。クロスルートを仕掛けてくるレシーバーにもついていけるだけの能力を持ち、ボール際での捌きも上々。

反応スピードも素早くスクリーンプレーなどにもうまく対応します。オープンフィールドでのタックル力にやや難ありという評価をするエキスパートもいるようですが、ぶつかることを厭わないアグレッシブやフィジカルのタフさはかなり魅力的。

今季のCB陣では即戦力と噂されるウィザースプーン。プレスでその能力を存分に活かすロックダウンコーナーたる素質を十分に持っている選手と言えそうです。

AGSの選ぶウィザースプーンのベストゲーム

ウェイクフォレスト大戦（2022年度）

昨シーズン終盤、全米3位だったミシガン大へ乗り込んだイリノイ大。試合はイリノイ大ディフェンスが奮闘し終始リードを奪う展開。結局逆転を許してしまいましたが、ウィザースプーンはこの試合で5つのタックル（うちソロが3つ）にパスブレークが2つと全米トップレベルのチームを最後まで苦しめました。

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クリスチャン・ゴンザレス（オレゴン大）

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カレッジキャリアスタッツ

	TKL	SACK	FF	INT
2020	25	0	0	0
2021	53	0	0	0
2022	51	0	0	4

6フィート1インチ（約185）という長身のオレゴン大CBクリスチャン・ゴンザレス（Christian Gonzalez）。2020年と2021年は同じPac-12カンファレンスに所属するコロラド大に在籍していましたが、2022年にオレゴン大に転校。以来同チームのディフェンス三列目でその存在感を発揮してきました。

その長身の割に運動神経が高く、反応速度、初速と加速を含めたスピード、ボールスキル、どれをとっても今ドラフトCB界隈でトップレベルと謳われています。スカウティングコンバインでは40ヤードで4.38秒という俊足を見せました。

どのカベレージでも能力を発揮することができる汎用性の高いDBで、プレスでは相手の動きに動じることなく冷静かつ瞬時にその動きに対応。その能力はウィザースプーンほどではないかもしれませんが、持ち前のスピードと反射神経で相手レシーバーを苦しめることができます。

またランプレー時のタックラーとしても秀逸な技術を見せボールキャリアーに立ちはだかります。ブリッツ時にもLOS付近で敵を捕まえることができるスピードを持っており、ミスタックルする場面をそう見ることはありません。

インサイドもアウトサイドも守れる万能CBであるゴンザレスはプロでも即戦力と見られており、2023年度シーズンから彼の姿をフィールド上で拝むことができるでしょう。果たしてその時彼がどのチームのジャージをまとっているか・・・大変気になるところです。

AGSの選ぶゴンザレスのベストゲーム

コロラド大戦（2022年度）

古巣であるコロラド大と対戦したゴンザレスはこの試合で3タックルに2INTと自分のサイドを守り切りました。

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ブライアン・ブランチ（アラバマ大）

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カレッジキャリアスタッツ

	TKL	SACK	FF	INT
2020	27	0	0	2
2021	55	1	0	0
2022	90	3	0	2

名門アラバマ大で40試合に出場しそのうち23試合で先発出場を果たしたセーフティのブライアン・ブランチ（Brian Branch）。ニッケルパッケージを多用したアラバマ大ディフェンスではセーフティながらスロットの位置で多くプレーする姿が見られました。

このポジションの選手としてはやや小柄（6フィート、190パウンド）ですが、持ち前のアスリートとしての運動能力は一品。40ヤードの記録は4.58秒と決して足の速い選手というわけではありませんが、無尽蔵の走力と球際の強さで何度もアラバマ大ではパスブロックを披露していました。

DBとしてどこでもプレーできるポテンシャルを秘めてはいますが、これまでの経験を活かすならスロットコーナーとして起用するのがベストかも。また3rdダウンのランディフェンスでも相手の進撃を阻止するための能力を持っており、NFLではいずれは先発を張れるまでに成長してくれるはずです。

AGSの選ぶブランチのベストゲーム

ミシシッピ大戦（2022年）

全米9位だったアラバマ大と11位だったミシシッピ大との試合。ここでブランチはトータル8個のタックル（そのうちソロで5）を記録。特に試合終了間際に攻め込まれTDを奪われれば逆転負けという場面でブランチがエンドゾーンでパスブロックし九死に一生を得ました。

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ジョーイ・ポーター・Jr（ペンシルバニア州立大）

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カレッジキャリアスタッツ

	TKL	SACK	FF	INT
2019	3	0	0	0
2020	34	1	0	1
2021	51	0	1	0
2022	27	0	0	0

Big Tenカンファレンスのペンシルバニア州立大で過去4年間CBを務めてきたのがこのジョーイ・ポーター・Jr（Joey Porter Jr）。彼の父はコロラド州立大出身のLBで1999年のドラフトで3巡目でピッツバーグスティーラーズにドラフトされたジョーイ・ポーターです。

ペンステートでは多くの場面でマンカベレージ要員として起用されその能力をいかんなく発揮。6フィート2インチ（約189センチ）193パウンド（約88キロ）という恵まれたフレームを持つポーター・Jrは父親ゆるりのフットボールDNAを用して大学では33試合に出場しペンステートのディフェンシブバックフィールドに君臨しました。

上記の通りペンステートのディフェンスはマンカバーを多めに使用していましたがその中でもポーター・Jrはマンはもちろんゾーンでも十分に仕事をこなすことが可能。レシーバーに対しては常にフィジカルで彼らのルートを遮る見事なカバー力を披露。若干スペースがあると対応がほんのちょっとだけ遅れるということですが、それを補えるだけのスピードと加速力を持ち合わせています。

また持ち前のアグレッシブさでランディフェンスでも威力を発揮。LOS上でも当たり負けしない強さを持っており、オールダウンで活躍できるCBといえます。

1巡目の呼び声も高いポーター・Jr。NFLで13年活躍した父の背中を飛び越えて彼もプロの世界で長いことプレーし続けることができるでしょうか？

AGSの選ぶポーター・Jrのベストゲーム

パデュー大戦（2022年）

2022年度の開幕戦となったパデュー大との対決。パデュー大には今ドラフト入りしているQBエイダン・オコネル（Aidan O’Connell）擁しチームは365ヤードを彼にパスで奪われましたが、ポーター・Jrはトータル8タックル（全てソロ）に3つのパスブロックを記録して彼のサイドを死守。試合も35対31で競り勝ちました。

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その他の候補者たち

ジェイミー・ロビンソン（Jammie Robinson、フロリダ州立大）
ジェイヤー・ブラウン（Ji’Ayir Brown、ペンシルバニア州立大）
エマニュエル・フォーブス（Emmanuel Forbes、ミシシッピ州立大）
ジョーダン・バトル（Jordan Battle、アラバマ大）
アントニオ・ジョンソン（Antonio Johnson、テキサスA&M大）
キャム・スミス（Cam Smith、サウスカロライナ大）
デオンテ・バンクス（Deonte Banks、メリーランド大）
ジャコリアン・ベネット（Jackorian Bennett、メリーランド大）
D.J.ターナー（D.J. Turner、ミシガン大）
キーリー・リンゴ（Kelee Ringo、ジョージア大）
シドニー・ブラウン（Sydney Brown、イリノイ大）
トレヴィウス・ホッジス・トムリンソン（Tre’Vius Hodges-Tomlinson、TCU）