2022年のNFLドラフトまであと僅か。今年はネバダ州ラスベガス市で行われます。もともとラスベガスは2020年のNFLドラフト会場として決まっていましたが、新型コロナのパンデミックで2020年のドラフトはバーチャルで行われました。ということで今回が史上初のラスベガスでのNFLドラフト開催となります
- 4月28日(第1日目):第1巡目
- 4月29日(第2日目):第2巡目&第3巡目
- 4月30日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
これまでポジション別に注目選手を紹介してきましたが、最終回の今回はDB陣に焦点を当て注目DB選手たちをサクッと浅く(笑)見ていきたいと思います。
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目次
カイル・ハミルトン(ノートルダム大)
DB(ディフェンシブバック)とは言っても主にコーナーバック(CB)とS(セーフティー)という二つの異なった役割を持つポジションの総称であり、CBとSを同一カテゴリーでまとめるのは無理があるかもしれませんが、そんな中でも今季目玉DB選手と言われるのがノートルダム大のセーフティー、カイル・ハミルトンです。
ディフェンシブバックフィールドの最後の砦とも言えるセーフティーとしてハミルトンはノートルダム大のディフェンスでその存在感を発揮し続けてきました。1年生だった2019年度シーズンから先発として出場。DBとして3年連続先発を張り続けてきたという経験値は何物にも変えられません。
残念ながら昨シーズンはサザンカリフォルニア大戦で膝を負傷しそのままシーズンを棒に振りました。しかしDBながら身長6フィート4インチ(約193センチ)という長身はトレーニングでどうにかなる物ではない持って生まれた物であり、他の候補者と一線を画する要素。その身長の割にスピードもあり判断力にも優れ、タックルの能力にも長けており、セーフティーとしてはかなりの逸材。
膝の怪我の具合が気になるところですが、1巡目で指名されることは間違いないとされる将来性の高い選手です。
アーマッド・ガードナー(シンシナティ大)
昨年「グループオブ5」という中堅カンファレンス勢出身ながら見事にカレッジフットボールプレーオフ(CFP)に出場を果たしたシンシナティ大。このチームのディフェンスで名を馳せたのがアーマッド・ガードナー(Ahmad Gardner)です。
コーナーバックのガードナーは6フィート3インチ(約190センチ)という身長と長いアーム(腕)で対峙するWRを何度も苦しめてきました。
彼が凄いのは、在籍していた2019年から2021年までの3年間で彼がカバーしたWRに一度もTDを許していないことです。また彼がカバーしたWRにQBがパスをした場合のQBレーティングが 26.1ポイント(ここ最近では2019年の元アラバマ大、トゥア・タガヴァイロアが残した206.9ポイントが最高ポイント)であり、これはいかにガードナーがQB泣かせだったかを示しています。
サイズ、スピード、経験値、どれをとってもポテンシャルの高い選手。大学時代に所属したシンシナティ大が対戦してきた相手が軒並み中堅校ばかりだったことがプロ選手相手にした場合にどう出るかが気になるところですが、ガードナーもハミルトンと同じくファーストラウンダーの呼び声が高いです。
【ハイライト動画】
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デレク・スティングリー・JR(ルイジアナ州立大)
多くの秀逸DBを輩出してきたことで「DBU(UはUniversity/大学の意)」と謳われるルイジアナ州立大。その中でも特に選ばれた選手が使うことができるという背番号「7」を纏ってきたのがこのデレク・スティングリー・Jr(Derek Stingley Jr)です。
父そして祖父もフットボールプレーヤーとしてパデュー大でプレーしプロ入りも果たしたというサラブレッドの血を受け継ぐスティングリー。5つ星リクルートとして鳴り物入りでLSU入りを果たした彼は入部早々先発CBのポジションをゲットして6つものパスインターセプションを記録して2019年のナショナルタイトル獲得に貢献。
ただその能力の高さの影で過去2年間は怪我に悩まされ続けてきました。特に2021年度は開幕後3試合目でシーズンを棒に振る怪我を負っており、その存在感は全米の表舞台からは消えてしまいました。
選手としてのポテンシャルの高さは十分ですが、過去2年間は1年生時の爆発的な活躍を見せることは出来ず、またスカウティングコンバインもフィールドでのテストは不参加。後に母校のLSUで行われたプロデーでは汚名挽回とばかりにいい数字を残したようですが、大物となるかはたまたバストとなるかと評価が別れているようでもあります。
能力は十分、でもリスクも無視できないというスティングリー。指名されるなら1巡目となるでしょうが、その賭けに出るチームはどこか?
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トレント・マクダフィー(ワシントン大)
上に挙げたスティングリーの出身校であるルイジアナ州立大と並び、最近は多くの優秀なDBを輩出してきたのがワシントン大。そして今回ワシントン大がNFLへ送り込む刺客がトレント・マクダフィー(Trent McDuffie)です。
1年生時の2019年には先発出場して45タックルに1INTを記録。2年生時は新型コロナウイルスの影響で4試合しか試合が開催されませんでしたが、昨年は自身の株を上げるのに十分すぎる活躍を見せてくれました。
昨年は、自分がカバーしているWRがターゲットされたのが36回あったのですが、その際の相手QBのレーティングが52ポイント(上記のガードナーを参照)と威力を発揮。その結果オールカンファレンス(Pac-12カンファレンス)に選ばれ、AP(アソシエイテッドプレス)の定めるオールアメリカンではサードチーム(3軍)に選出されました。
これまで挙げた選手を比べると少々小柄(5フィート11インチ、約180センチ)ではありますが、トップクラスのスピード、瞬発力、そして何よりも重要なCBとしての嗅覚に優れており、それらが身長を補うのには十分すぎる要素となります。そういった意味では上記の3選手に負けじと劣らないポテンシャルの持ち主と言えそうです。
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アンドリュー・ブース・JR(クレムソン大)
高校はジョージア州の学校に通いリクルート時には5つ星とランクされるも、地元ジョージア大ではなく隣の州にあるクレムソン大に進学したアンドリュー・ブース・Jr(Andrew Booth Jr)。その彼も今ドラフトでちょっと気に留めておきたいDB選手です。
1年生だった2019年は怪我でぱっとしませんでしたが、2年生の2020年には27タックル、2パスINT、4パスブロックを記録してスカウト陣の目に止まります。そして昨年の2021年度シーズンは37タックル、3パスINT、3パスブロックを計上。クレムソン大のディフェンスのバックフィールドを死守しました。
レベルの高いスキルを持ち、カバーコーナーとしての才能に長けていると言われるブース・Jr。特にそのフットボールIQの高さに注目が集まりますが、一方で今春にヘルニアの手術を2度も行っており、彼の耐久力には少々の不安も。
とはいえ総合的に見てドラフト2日目までに彼の名前が呼ばれることは間違いなさそうです。
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その他の候補者たち
カイアー・イーラム(Kaiir Elam、フロリダ大)
ダクストン・ヒル(Daxton Hill、ミシガン大)
ロジャー・マクリアリー(Roger McCreary 、アーバン大)
カイラー・ゴードン(Kyler Gordon、ワシントン大)
ジェイレン・ピートリ(Jalen Pitre、ベイラー大)
ルイス・シーン(Lewis Cine、ジョージア大)
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【記事更新しました】
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 26, 2022
2022年のNFLドラフトまであと僅か。当サイトではこれまでポジション別に注目選手を紹介してきましたが、最終回の今回はDB陣に焦点を当て注目DB選手たちをサクッと浅く(笑)見ていきたいと思います。
何とか間に合った・・・😅
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