ボウルゲーム

ランキング

順位表

プレシーズン

予定/結果

順位表

2024年NFLドラフトで注目の選手たち【LB編】

2024年NFLドラフトで注目の選手たち【LB編】

フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。

2024年NFLドラフト

📍 ミシガン州デトロイト市
🗓️ 4月25日(第1日目):第1巡目
🗓️ 4月26日(第2日目):第2巡目&第3巡目
🗓️ 4月27日(第3日目):第4巡目〜第7巡目

ここ数年NFLドラフトに際して個人的に気になるプロスペクトを紹介する記事を過去に挙げてきました。しかしながら近年はプロスペクト情報に精通されている方をネット上で多く見かけ、またアメリカンフットボールマガジンさんが「NFLドラフト候補名鑑」を出版されており、つけ刃的な私のドラフト選手情報に需要があるのかと考える様になったのは事実。

ただ、ドラフト本番まで時間が迫っている中で今年も自分の記録用にやってみようと重い腰を上げてみました笑。

第9弾目はディフェンスの2列目を守るLBをご紹介します。

created by Rinker
ベースボール・マガジン社 (編集)

ジュニア・コルソン(ミシガン大)


Embed from Getty Images

ハイチ出身のジュニア・コルソン(Junior Colson)は高校からフットボールを始めますが、メキメキと頭角を表し4つ星リクルートとしてミシガン大へ進学。1年生時から出場機会を与えられると、2年生時には14試合に出場。そして昨年の3年生時にも15試合に出場して全米優勝に大きく貢献しました。

インサイドLBとして相手ブロッカーを交わしてタックルを喰らわすのに抜群のサイズとパワーを併せ持つ選手。またパスカバー能力にも優れ、TEやスウィングパスやスクリーンパスで抜けてくるRBを捉えることに長けています。持ち合わせた高い運動能力に加えて高いフットボールIQをして今季LB陣でも即戦力級のプロスペクトと期待されています。

キャリアハイライト動画


ペイトン・ウィルソン(ノースカロライナ州立大)


Embed from Getty Images

2018年にノースカロライナ州立大に入学したペイトン・ウィルソン(Payton Wilson)は6年間もカレッジでプレー。1年生(レッドシャツ)の2019年度シーズンはいきなりチーム最多となる69タックルを獲得。その後もチームのディフェンスの主軸として活躍し、最終年となった2023年度には年間最優秀守備選手賞であるベドナリク賞を獲得するまでに至りました。

2列目に抜けてきたボールキャリアを狩人の如くハントすることができる嗅覚とスピードを持つLB。ディフェンスの司令塔たる頭脳も持ち合わせており、プロでも十分にやれる素質は持っています。ただ高校時に一度、大学時にももう一度ACL(膝前十字靭帯)を断裂し、2021年度には肩の怪我でシーズンの半分以上を棒に振るなど怪我にも泣かされた選手。そのリスクを負えるチームがどこなのか・・・。

2023年度ハイライト動画

ジェレマイア・トロッター・Jr(クレムソン大)


Embed from Getty Images

2021年度のリクルーティングクラスで指折りの評価を受けていたジェレマイア・トロッター・Jr(Jeremiah Trotter Jr)は、進学先のクレムソン大で1年生時からリザーブ選手ながら11試合に出場しその存在感を表すと、2年生時にはチーム最多となる92個のタックルを計上。3年生時もチームの守備陣の要として君臨し、年間最優秀LB賞であるバトカス賞のファイナリストにも選出されました。また父親のジェレマイア・トロッター・Srはプロで11年間プレーし4度プロボウルにも選ばれています。

一度相手をロックオンしたら撃墜するまで追いかける無尽蔵の脚力をもつ選手。瞬時の判断力を擁し、パスカバーもパスラッシュもできるという汎用性の高いLBです。身長6フィート(約182センチ)体重228パウンド(約103キロ)とサイズ的に小柄ですが、それを運動神経と高いフットボールIQで補填が十分に可能。ランディフェンスにおける打たれ弱さが懸念されますが、父親のDNAを継いでプロでも彼のプレーは拝めそうです。

2023年度ハイライト動画

エジェリン・クーパー(テキサスA&M大)


Embed from Getty Images

テキサスA&M大に進学したエジェリン・クーパー(Edgerrin Cooper)は入部以来ゆっくりとながら確実に力をつけ、3年生時には8試合に先発出場。昨年度は84タックル、17TFL、8QBサックと大暴れ。オールアメリカンにも選出され、今季ドラフトのLB陣の中で大いに名を上げました。

クーパーの持ち味はそのスピード。コンバインでは40ヤードダッシュで4秒51とLBとしては好記録を出したことにもそれが裏打ちされています。オーバーパシュートを懸念する声も聞かれますが、その嗅覚は一級品。タックル力は抜群で一旦ロックオンすればまず取りこぼしすることはありません。NFLでさらに磨きをかければ長く活躍するLBに成長するかもしれません。

キャリアハイライト動画

セドリック・グレイ(ノースカロライナ大)


Embed from Getty Images

元3つ星リクルートだったセドリック・グレイ(Cedric Gray)はノースカロライナ大での2年生時(2021年)にチーム最多となる100タックルを記録してチームの主力選手に急成長。3年生だった2022年にはFBS(フットボールボウルサブディビジョン)で3位となる合計145タックルを献上。そして昨年も3年連続でチームハイとなる121タックルを刻むなどし、ノースカロライナ大部史に名を残す選手に成長しました。

フィールド上を縦横無尽に駆け巡ることができる脚力とスピードは天下一品。ブリッツ時でも相手OL陣の隙間を抜けていけるビジョンとパワーを持ち合わせており、またパスカバー能力も高く、NFLでもミドル/ウィルLBとしての素質は十分です。ただカレッジ時にはタックルミスを見ることも少なくなく、ランで推してくるチームに苦戦していた点も見逃せませんが、スキーム次第で起用価値を見出せそうな選手です。

2023年度ハイライト動画

スティール・チェンバーズ(オハイオ州立大)


Embed from Getty Images

高校時から引く手数多だったスティール・チェンバーズ(Steele Chambers)が選んだのは名門オハイオ州立大。最初の2年間はRBとしてプレーしましたが2021年からLBにコンバートされるとそこで本領を発揮。47タックルを記録するなどいきなりその存在感を見せつけると2022年には77タックル、そして昨年度はチーム最多となる83タックルを積み重ねてオハイオ州立大になくてはならないディフェンス選手に成長しました。

元々RBだったからか、RBの動きを読みそのラッシュレーンに飛び込むのが上手い選手。相手を捉える瞬時の判断力とそれを最大限に活かす瞬発力で相手のブロッキングを掻い潜るテクニックが秀逸。幾分パワー不足感が否めませんが、場合によっては化ける可能性もある選手です。

キャリアハイライト動画

トミー・アイケンバーグ(オハイオ州立大)


Embed from Getty Images

上のチェンバースと共にオハイオ州立大の二列目に立ちはだかったのがこのトミー・アイケンバーグ(Tommy Eichenberg)。多くの先輩の背中を追いながら出番を待ったアイケンバーグは2021年に45タックルを記録すると2022年には84タックルを食らわし、またパスラッシャーとしても4つのQBサックも記録。2023年にはプロダクションは落ちましたが、強豪オハイオ州立大で先発を張ったことからもそのポテンシャルが見て取れます。

ランプレーへの反応の高さが光り、トレンチでもうち負けない強さを持ち合わせています。アグレッシブで直線的なスピードはブリッツァーとしても定評があり、安定したタックル力を誇ります。運動能力が抜群の選手というわけではありませんが、オハイオ州立大でのプロダクションをプロでもどれだけ繰り出せるか期待したいところです。

キャリアハイライト動画

ジョーダン・マギー(テンプル大)


Embed from Getty Images

グループオブ5と呼ばれる中堅カンファレンス群に属するテンプル大出身のジョーダン・マギー(Jordan Magee)。レッドシャツだった2019年、新型コロナウイルスの影響で短縮された2020年を経て2021年には9試合に先発出場。そして2022年と2023年にはチーム最多タックル数を獲得するなどチームになくてはならない存在に。

LBとしての本能的なハンター能力とアグレッシブなスタイルが売り。6フィート1インチ(約185センチ)228パウンド(約103キロ)と少し細身ではありますが、コンバインでの40ヤードダッシュも4.55秒と強豪校出身LBに負けじと劣りません。テンプル大という中堅校出身であるため強敵とのマッチアップの少なさをどう評価するか・・・。

キャリアハイライト動画

マリスト・リウファウ(ノートルダム大)


Embed from Getty Images

ハワイ州出身のマリスト・リウファウ(Marist Liufau)は故郷から遠く離れた名門ノートルダム大へ進学。1年生時にはバックアップながら10試合に出場。2年生となった2022年にはさらにプレー頻度が増え、3年生時の2023年には17QBハリー、4QBヒット、5QBサックと相手QBを大いに脅かし続けました。

チームの2列目から相手オフェンスを読む力に長け、当たりにも強く、また1歩目の速さからブリッツ時に大いにその威力を発揮。少々アグレッシブすぎるところも指摘されていますから、本能的な動きだけでなく時に溜めを作れる位の余裕があってもいいかもしれません。この点に磨きがかかればNFLでも活躍の場を見つけることができるはずです。

キャリアハイライト動画

その他の候補者たち

カーティス・ジェイコブス(Curtis Jacobs、ペンシルバニア州立大)
ナサニエル・ワトソン(Nathaniel Watson、ミシシッピ州立大)
タイロン・ホッパー(Ty’Ron Hopper、ミズーリ大)
テイタム・ベサーン(Tatum Bethune、フロリダ州立大)
アーロン・ケイシー(Aaron Casey、インディアナ大)
ケイレン・デローチ(Kalen DeLoach、フロリダ州立大)
ジェイラン・フォード (Jaylan Ford、テキサス大)
タイリス・ナイト(Tyrice Knight、UTEP)
ブレナン・ジャクソン(Brennan Jackson、ワシントン州立大)
ジョントレイ・ハンター(Jontrey Hunter、ジョージア州立大)
JD・バートランド(JD Bertrand、ノートルダム大)
トラヴィン・ワレス(Travin Wallace、ケンタッキー大)
マイケル・バレット (Michael Barrett、ミシシッピ大)

この記事が気に入ったらポチッ!
この記事が気に入ったらポチッ!
シェアする
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリーをはてなブックマークに追加
NFL DRAFT 
ドラフトの基礎知識!

ANY GIVEN 
SATURDAY

全米カレッジフットボールファンサイト