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今週のこぼれ話【2020年度第4週目】

今週のこぼれ話【2020年度第4週目】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

マイアミ大QBマーテルが今季オプトアウトへ

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かつて高校時代にNetflixの「QB1」という番組にトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence、クレムソン大)やジェイク・フローム(Jake Fromm、元ジョージア大/現バッファロービルズ)らと出演したことでも知られるテイト・マーテル(Tate Martell)。その彼がマイアミ大での今季のプレーを回避(オプトアウト)し転校することを示唆しているそうです。

もともとオハイオ州立大へ入学したマーテルはドゥウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins、現ワシントンフットボールチーム)のバックアップを務め、彼がチームを去った後にいよいよ先発の座を獲得すると見られていましたが、その年(2019年)のオフシーズンにチームにジョージア大からジャスティン・フィールズ(Justin Fields)が転校してくることが発覚。最初は先発の座を争って戦うことを宣言していましたが、程なくしてオハイオ州立大から逃げ出す転校することを決意。新天地をマイアミ大に定め、しかもNCAAから即時のプレー資格可能という特例を取り付け、新たな道を歩み始める・・・はずでした。

しかし昨年マイアミ大では先発どころか第3のQBにまで格下げされ、プレー機会を模索する中でWRに転向する試みもされました。今年は再びQBとして登録され再起を目指しましたが、今度はヒューストン大からデリック・キング(D’Eriq King)が転校してきて先発QBに任命されマーテルはまたもスターターとなる機会を逃します。

そこに来て彼はチーム内での規則違反を犯したことで開幕戦にて謹慎処分。それと同時に彼は今季のオプトアウトを表明したのです。

高校時代にスポットライトを浴び、大学での活躍を期待されたマーテル。おそらく彼自身も高校時代から彼のアメフト人生は明るいものだと確信していたことでしょう。しかも同期のローレンスは今季最高のQBともてはやされており、「こんなはずじゃなかった」と思っているかもしれません。

カレッジフットボール界の光と陰を見ているようでマーテルには少々同情してしまいます・・・。


ガンを寛解したシラキュース大QBが復帰後初のTDを獲得

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先週ピッツバーグ大に敗れたシラキュース大は開幕後2連敗と不調気味ですが、その敗戦の中でも嬉しい出来事が。

この試合でシラキュース大の先発QBトミー・デヴィト(Tommy DeVito)は第2Qに怪我で欠場を余儀なくされますが、その代役で登場したのがレックス・カルペッパー(Rex Culpepper)でした。

このカルペッパー、実は2018年に精巣ガンを発症し闘病生活を送っていましたが今年の6月に寛解を発表していました。

その彼がピッツバーグ大戦で途中出場。さらにはWRタジ・ハリス(Taj Harris)への69ヤードのTDパスが決まり喜びを爆発させ、チームメイトたちも歓喜の輪に加わりました。

コロナで暗い話題が続く中、なんとも心温まるエピソードですよね。

ネブラスカ大の愚痴

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今季開幕をしぶり続けてきたBig Tenカンファレンスですが、御存知の通り彼らは10月24日から8試合限定でシーズン開幕を迎えることを決定しました。

Big Tenが今季不参加を表明して以来、もっとも強気な態度でカンファレンスに開幕を要求してきたのがネブラスカ大。彼らは当初スコット・フロスト(Scott Frost)監督だけでなく、ビル・ムース体育局長や大学長までが今季開催を諦めないと豪語し、Big Tenを脱退してでもシーズン開幕を迎えると声を荒げていました。

最終的にBig Tenは開幕を迎えることとなり、それは当然ネブラスカ大の要求が叶えられたという結果になったわけですが、そのネブラスカ大体育局長は自身の8試合のスケジュールを見るなりこんな愚痴をこぼしたのです。

「(スケジュールを見て)シャンパンで乾杯するような気持ちにはなれないね」

彼らのスケジュールを見ると開幕戦がいきなりオハイオ州立大、2試合目には同じく強豪のウィスコンシン大、4試合目がペンシルバニア州立大なら6試合目がアイオワ大、そして最終戦がミネソタ大と8試合中5試合がプレシーズンランキングでトップ25に入っていた強者どもばかりとなったのです。

さらにもともと西地区として戦うはずだった「カモ」であるラトガース大戦が除外されたことも彼らのスケジュールをタフなものにしたことは確か。

しかしあれほどまで強気な姿勢でシーズン開幕を要求したのに、いざ開幕が決まりタフなスケジュールを余儀なくされた途端に愚痴をこぼすのか、ということでこのムース体育局長のコメントでネブラスカ大は総スカンを食らっていました。

望んでいた開幕を迎えることが出来たわけですから、ここはそれを喜ぶコメントだけ残せばよかったのに・・・。気持ちは十分に理解できますが(笑)。

マイアミ大の特注ネックレス

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3年前、マーク・リクト(Mark Richt)前監督時代にマイアミ大が開幕以来10連勝を飾り名門復活の機運が高まった時がありましたが、ちょうどそのころチームのディフェンス陣はファンブルリカバーやパスインターセプションなどのターンオーバーを記録した選手を称えるために特注のネックレス(チェーン)を授与するという新しいトラディションを始めました。

これは「ターンオーバーチェーン」と呼ばれ、以降他のチームも似たようにナイスプレーをしたディフェンダーにその場でなにか特別なものを与える事例が増えていきました。個人的に一番凄いなぁと思ったのはボイジー州立大の「ターンオーバースローン(玉座)」ですね。

それはさておき、この「ターンオーバーOXOX」のはしり的存在であるマイアミ大のチェーンですが、今年のリメークバージョンはかなりのずっしり感が見て感じ取れます。

「ゲットー」感がモロに出ていていかにもマイアミ大らしいチェーンですね。

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