アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督が同校のソフトボール部の試合前にロッカールームでチームを鼓舞するスピーチ(ペップトーク)を行い、その成果あってかチームがテキサスA&M大との大事な一戦を制したという話を紹介したいと思います。
試合前、チームがフィールドに飛び出す前にロッカールームで監督がチームを奮い立たせるような話をするのはよくある話です。それはフットボールだけに限りません。女子ソフトボール部としても強豪で知られるアラバマ大チームはサウスイースタンカンファレンストーナメントの準々決勝で強敵テキサスA&M大と対戦したのですが、その際セイバン監督がロッカールームに訪れて選手たちに喝を入れたというのです。
ソフトボール部監督のパット・マーフィー氏はその時のことをこう語っています。
「セイバン監督は選手たちに向け『君たちは試合の半分だけ全力を尽くすのですか?それとも全試合を通して出せる力を出し尽くすつもりですか?』と選手に問いかけたのです。私は常日頃彼にきてもらって選手に話をしてほしいと願っていましたが、この試合はまさに彼にきてもらうには絶好のタイミングだったのです。
「セイバン監督の持つ『自信』は、彼が去っていった後でもロッカールームに満ち満ちていました。フットボールだろうがソフトボールだろうが、18歳だろうが22歳だろうが関係ない、我々は同じものに立ち向かっているのだと皆が感じたのです。」
先発ピッチャーのアレキシス・オソリオはセイバン監督の助言どうり10イニングを投げきり、15つのストライクを獲得。2対1のチームの勝利に貢献しました。
実はセイバン監督はオソリオがアラバマ大に入学するのに一役買ったとも言われいます。というのもオソリオのお父さんが大のフットボールファンで、彼女が進学先を決める際アラバマ大に来るように働きかけたという話です。
セイバン監督はフットボール部だけでなく他のチームのサクセスにも貢献しているということですね。