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概要

通称:Big Ten(ビッグテン)
創設:1896年

アメリカ大陸中部から北東部に散らばる大学が集まっている、全米最古のカンファレンス。「Big Ten」という名前ですが実際には14チームが所属しています。多くの強豪チームが集まるこのカンファレンスは毎年全米の注目を集めます。通常このカンファレンスの優勝チームがPac-12の優勝チームとお正月にローズボウルで戦います。

Big Ten所属チームの分布図


所属チーム

加盟年

優勝回数

イリノイ大

1896

15 (0)

ミシガン大

1896

45 (0)

ミネソタ大

1896

18 (0)

ノースウエスタン大

1896

8 (0)

パデュー大

1896

8 (4)

ウィスコンシン大

1896

14 (0)

インディアナ大

1899

2 (0)

アイオワ大

1899

11 (2)

オハイオ州立大

1912

39 (2)

ミシガン州立大

1950

9 (2)

ペンシルバニア州立大

1990

4 (1)

ネブラスカ大

2011

0 (46)

メリーランド大

2014

0 (11)

ラトガース大

2014

0 (1)

UCLA

2024

0 (17)

オレゴン大

2024

0 (14)

サザンカリフォルニア大

2024

0 (37)

ワシントン大

2024

0 (18)

*()内はBig Ten加入前の全米優勝回数。ネブラスカ大、メリーランド大、UCLA、サザンカリフォルニア大、ワシントン大らはBig Ten加入以前にナショナルチャンピオンに輝いた過去あり。

加盟チーム遍歴

1896年:7チーム

ミシガン大
ミネソタ大

アメリカ最初の大学スポーツカンファレンスとして発足したのがBig Tenの前身となるウエスタンカンファレンス。当時のパデュー大大学長が大学スポーツの管理・運営を一元化すべく各大学に呼びかけ、それに応じたシカゴ大イリノイ大ミシガン大ミネソタ大ノースウエスタン大パデュー大ウィスコンシン大が参加しました。

1899年:9チーム

イリノイ大
ミシガン大
ミネソタ大
ノースウエスタン大

インディアナ大アイオワ大が加入して9チームに。これ以来「Big 9」と呼ばれるようになります。実はこの時ネブラスカ大もリーグ入りを目指していたらしいのですがそれは叶いませんでした。

1908年:8チーム

イリノイ大
ミネソタ大
ノースウエスタン大

カンファレンス規則違反のためミシガン大が脱退。

1912年:9チーム

イリノイ大
ミネソタ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大

オハイオ州立大が加入。

1917年:10チーム

イリノイ大
ミシガン大
ミネソタ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大

10年ぶりにミシガン大が復帰。これで加盟チームが10校となり「Big Ten」と呼ばれるようになります。

1917年:9チーム

イリノイ大
ミシガン大
ミネソタ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大

1939年に勃発した第二次世界大戦の影響でシカゴ大がフットボール部を廃部。カンファレンスの呼称も「Big 9」に逆戻り。

1950年:10チーム

イリノイ大
ミシガン大
ミシガン州立大
ミネソタ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大

ミシガン州立大が参戦。これにより再びチーム数が10に。

1990年:11チーム

イリノイ大
ミシガン大
ミシガン州立大
ミネソタ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大
ペンシルバニア州立大

40年間同じチームで切磋琢磨してきたBig Tenでしたが、この年独立校の強豪チーム、ペンシルバニア州立大を誘致。同チームはこれを承諾しカンファレンスは11チームに。しかし「Big Ten」という呼称が完全に定着していたこともあり、カンファレンスの名前はそのままにされました。その代わりカンファレンスのロゴを細工して「11」を模すものに変更。

2011年:12チーム

イリノイ大
ミシガン大
ミシガン州立大
ミネソタ大
ネブラスカ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大
ペンシルバニア州立大

ペンステートを加えてからさらに20年後、地区制を敷く為に12校目のチームを探していたところ、Big 12カンファレンスの強豪ネブラスカ大に白羽の矢を立てBig Tenは12チームに。これによりカンファレスは地区制を施行し、チームは「レジェンド地区」「リーダー地区」の二つの地区に別れ、それぞれの地区優勝チームがインディアナ州インディアナポリスでカンファレンス優勝決定戦を行うようになりました。しかしこの地区制度ではカレッジフットボールを代表するライバル関係にあるミシガン大とオハイオ州立大が別々の地区となり、長く続く対戦記録が途絶えるという現象を生み、またその謎の(?)地区名も不評だったため多くの批判が起きました。

2014年:14チーム

イリノイ大
メリーランド大
ミシガン大
ミシガン州立大
ミネソタ大
ネブラスカ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大
ペンシルバニア州立大
ラトガース大

Big Eastカンファレンスのラトガース大とACCのメリーランド大が新たに加わりこれまでで最大の14チームの大所帯に。そしてこの年から不評だった地区名を単純に「東地区」「西地区」に改名。そしてミシガン大とオハイオ州立大が同じ東地区に編成されたことで両校のライバリーが復活することになりました。

2024年:18チーム

イリノイ大
メリーランド大
ミシガン大
ミシガン州立大
ミネソタ大
ネブラスカ大
ノースウエスタン大
オハイオ州立大
ペンシルバニア州立大
ラトガース大

最後にエクスパンドしてから10年。Pac-12カンファレンスのいざこざをきっかけに彼らからオレゴン大サザンカリフォルニア大UCLAワシントン大の4チームが参戦。これでBig Tenは西海岸から東海岸を網羅。そしてFBS(フットボールボウルサブディビジョン)で最多加盟チーム保持カンファレンスに。

Big Ten出身のナショナルチャンピオン

 ミシガン大11回(1901、1902、1903、1904、1918、1923、1932、1933、1947、1948、1997)
オハイオ州立大 オハイオ州立大8回(1942、1954、1957、1961、1968、1970、2002、2014)
 ミネソタ大7回(1904、1934、1935、1936、1940、1941、1960)
 ミシガン州立大6回(1951、1952、1955、1957、1965、1966)
 イリノイ大5回(1914、1919、1923、1927、1951)
 アイオワ大1回(1958)

*Big Tenチームとしての全米優勝チーム。ネブラスカ大、ペンシルバニア州立大、メリーランド大、ラトガース大はBig Ten加入以前にナショナルチャンピオンに輝いた過去あり。

最近10年間のBig Tenチャンピオン

2023年
ミシガン大 ミシガン大
2022年
ミシガン大 ミシガン大
2021年
ミシガン大 ミシガン大
2020年
オハイオ州立大 オハイオ州立大
2019年
オハイオ州立大 オハイオ州立大
2018年
オハイオ州立大 オハイオ州立大
2017年
オハイオ州立大 オハイオ州立大
2016年
 ペンシルバニア州立大
2015年
 ミシガン州立大
2014年
オハイオ州立大 オハイオ州立大

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