今季第3週目のカレッジフットボールもシーズン序盤ながらドラマに溢れた週末となりました。開幕から3、4週間を経て各地で熱戦が繰り広げられる中、開幕前では知り得なかった実際のチーム力が各地で徐々に明らかになり、過大評価されていたチームや過小評価されていたチームが浮かび上がってきています。
そんな感じで現在のカレッジフットボール界の勢力図がだんだんと明らかになってきた第3週目を簡単に振り返ります。
目次
#6 ジョージア大 44、#15 テネシー大 41
今季ここまでのマッチアップで最大級のスリリングな展開となったのがこのマッチアップ。今週の目玉ゲームにふさわしい展開で視聴者を大いに興奮させてくれましたが、意外にも点の取り合いとなり、さらにオーバータイムに突入するなど、息をもつかせぬ出入りの激しい流れに。両チーム合わせて800ヤード以上を記録したこの試合はアウェーのジョージア大が逆転勝利で幕を閉じました。
第1Q、先制したのはホームのテネシー大。UCLAからの転校生QBジョーイ・アギュラー(Joey Aguilar)のランTDで7対0とまずは先制パンチを喰らわします。しかしジョージア大もQBガナー・ストックトン(Gunner Stockton)のランでTDを奪いすぐさま同点に。ただ、その後魅せてくれたのがアギュラーでした。彼はWRクリス・ブラゼル(Chris Brazzell)への72ヤードの超ロングパスプレーを成功させて再びリードを奪い、10万人以上の観客の大歓声にスタジアムは揺れます。
AND ONNNEEEEE
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さらに第1Q終了間際にはまたしてもアギュラーからブラゼルへのホットラインでTDを奪い、21対7の2ポゼ差に点差を広げます。ただジョージア大も踏ん張り、特に第2Qに入るとディフェンスが徐々にテネシー大オフェンスの進撃を止めることに成功しだし、またストックトンもリズムを掴み始めて攻勢に打って出ます。まずは第2Q開始早々にストックトンからのスウィングパスを受け取ったWRザッカリア・ブランチ(Zachariah Branch)がそのまま抜け出て32ヤードのパスTDプレーを成功させて点差を7点差に詰めます。
Branch breaks free.
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さらに前半終了間際にジョージア大はFGを決めて21対17とし、第2Qはジョージア大のモメンタムが急上昇となってハーフタイムに突入。そして後半に入ってもジョージア大の勢いが続き、第3Q中盤にRBジョシュ・マクレイ(Josh McCray)のショートヤードランTDが決まってついにジョージア大がこの日初のリードを奪います。
We’ve got a good one in Knoxville 🍿
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Georgia takes the lead late in the third 👀
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そしてゲームはここから一進一退のシーソーゲームに。お互いがFGや点を取り合ってリードを奪い合いながら試合は勝負の第4Qに突入。テネシー大が38対30と8点差というかなり気持ち的に楽になれる点差の中、ジョージア大が同点へのドライブを敢行します。
残り時間は約6分半という状況で自陣25ヤードからの攻撃となったジョージア大は、ストックトンの小気味よいパスプレーと相手のパスインターフェアレンスの反則にも助けられテネシー大陣内へ侵入。そして迎えた残り時間2分40秒。相手陣内28ヤードながら4thダウン&6ヤードという絶体絶命なシーンでストックトンからロンドン・ハンフリーズ(London Humphreys)への28ヤードのパスがエンドゾーン右端ギリギリで決まって土壇場でTD。さらに2ポイントコンバージョンも成功させて38対38と追いつきます。
GUNNER STOCKTON TO LONDON HUMPHREYS!!! pic.twitter.com/i3v3rlmUXy
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オーバータイム前になんとか勝負を決めたいテネシー大は残り時間わずかながらジョージア大ディフェンスを急襲。14プレーを費やして残り時間7秒というところでジョージア大陣内25ヤード地点まで押し込み、FGを決めればサヨナラ勝利となるところでした。しかしこの43ヤードのFGをKマックス・ギルバート(Max Gilbert)が無情にもゴールポスト右へ大きくはずし、千載一遇のチャンスを逃してしまいます。これで試合はオーバータイムへ。
MAX GILBERT MISSED THE FIELD GOAL TO WIN THE GAME FOR TENNESSEE 😱
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OTで先攻となったテネシー大は42ヤードのFG止まり。一方の後攻のジョージア大は1プレー目でRBネイト・フレイジャー(Nate Frazier)が21ヤードのランをいきなり決めて一気にゴールライン直前まで進撃。そしてその2プレー後にマクレイがこの日2つ目のランTDをゴールラインをなんとか越えるランTDをゴリ押しして6点を奪い試合終了。ジョージア大が敵地での難しい環境の中逆転勝ちを収めたのでした。
GEORGIA WINS IN AN OT THRILLER AGAINST TENNESSEE 🤯
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ジョージア大は立ち上がりからリードを奪われる厳しい展開を強いられましたが、粘り強くテネシー大に食らいつき「Bend but not break(厳しい状況にあっても決して完全に屈しないこと)」の精神で最後に勝利をものにしました。それもひとえにカービー・スマート(Kirby Smart)監督の教えが選手たちに浸透しているからのことでしょう。
また第1Qのスロースタートを受けてオフェンシブコーディネーターのマイク・ボボ(Mike Bobo)氏は戦略をうまくアジャスト。元々得意なランゲームをより組み込んでテネシー大ディフェンスのスタミナを徐々に奪っていきました。結果的にチーム全体で198ヤードに3TDをグラウンドアタックで計上。オーバータイムでも前述の通りランで押し込み勝利を見事にもぎ取りました。
そしてパス能力が疑問視されていたストックトンですが、この日は304ヤードに2TD(0INT)と全開。特に試合終了間際に同点に追いついた、4thダウンからのTDパスはここしか無いというロケーションにパスを通すというパスの正確さも披露。自身初となる完全アウェーでの厳しい環境ながら、持っている以上の能力をいかんなく発揮してチームを勝利に導きました。
一方テネシー大は何度かあった勝利へのチャンスを逃したのが痛手でした。やはり語らずにはいられないのは試合終了直前でのFGを外してしまったというシーン。勝利が手が届くところにあるという状況でのミスキックには10万人を超える観衆のため息がスタジアム中に響き渡っていました。Kのギルバートのうなだれる姿はいたたまれず・・・。
ただ、テネシー大の敗因はそこだけではありません。ディフェンスは立ち上がりからジョージア大のオフェンスのリズムをうまく掴ませないようにプレッシャーをかけ続けていましたが、試合が進むにつれてジョージア大のオフェンス(特にラン)を止められない場面が目立ち、さらにディフェンシブパスインターフェアレンスを重要な場面(第4Q終盤)で犯してしまい、相手の攻撃をお膳立てしてしまったのも痛手でした。プレーコーリングがアグレッシブ過ぎて逆にジョージア大にそこを突かれてしまった・・・というシーンもあったように思えます。
このアウェーでの勝利でジョージア大、特に新QBストックトンらは大いに自信をつけたことでしょう。立ち上がりこそ苦戦しましたが、敵地での難しい状況で追いつきそして勝ち越したこの事実は今後厳しいSEC戦を戦い抜く上で大きな経験値として彼らの自信につながるはずです。また無配を守ったことで、来週のバイウィークを経て迎える強敵・アラバマ大とのマッチアップの注目度がさらに上がることになりそうです。
一方の負けてしまったテネシー大ですが、1敗目を喰らったとはいえ、6位のジョージア大をあと一歩で食うところまで迫ったのは評価したいところ。確かにこの試合でディフェンス陣の穴が見つかったといえますが、怪我で先発DB二人が欠場していたことを考えると、ジョージア大相手によくやったといえます。彼らのSECタイトルへの希望、さらにはプレーオフへの道はまだまだ途絶えたとは言えません。
#16 テキサスA&M大 41、#8 ノートルダム大 40
全米16位のテキサスA&M大が同8位のノートルダム大へ乗り込んで行われたこの一戦は、お互いが点を取り合うハイスコアなゲームとなりましたが、勝利の結末は最後の最後まで分からないという、非常に僅差のエキサイティングな試合になりました。
今季初のホームゲームとなったノートルダム大は本拠地のファンの声援に押されて17対7とリードを奪う展開で試合を進めますが、QBマーセル・リード(Marcel Reed)率いるテキサスA&M大のオフェンスも得点力では負けておらず、点差が離れないまま迎えた前半終了間際、テキサスA&M大RBレヴェオン・モス(Le’Veon Moss)のこの日3つ目となる1ヤードTDランが決まり、彼らが28対24とリードを奪ったまま前半を終えます。
Le’Veon Moss is such a beast of a running back he runs so hard!
— Kyle Lovinggood 🌵👍🏼 (@kloveaggs) September 15, 2025
He absolutely trucks #9 of Notre Dame for his third touchdown.
He would not be denied.💪 pic.twitter.com/5BMSR8uQPc
後半に入ると両チームとも本格的な撃ち合いの様相を見せます。そんな中、34対34のタイスコアで迎えた第4Q残り時間約9分、ノートルダム大は自陣25ヤードラインから12プレーで6分以上かけたドライブを決行。そして最後は残り時間3分を切ったところで、エースRBジェレマイア・ラブ(Jeremiyah Love)の12ヤードのランTDが決まり、この重要な時間帯にノートルダム大がリードを奪います。
THIS IS WHAT JEREMIYAH LOVE DOES#GoIrish☘️ pic.twitter.com/AitpITr2g7
— Notre Dame Football (@NDFootball) September 14, 2025
しかし、このTDの後のPATキックにて、スナップされたボールをホルダーが処理ミス。なんと点差が6点となり、TD一本とPATでテキサスA&M大が逆転できる可能性を残してしまいました。(ちなみにこのホルダーは元QBで、一度アラバマ大へ転校した後にノートルダム大へ舞い戻ってラクロス部に入部し、その後ウォークオン選手としてフットボール部に復帰していたタイラー・バックナー)
Coach Saban put this dude in the USF game to prove a point to the fans 🤣 pic.twitter.com/uGHtV0DusD
— Ryan Phillips (@JournoRyan) September 14, 2025
そしてこの6点差にとどまってしまったという、ノートルダム大ファンたちの不安はこの後的中してしまいます。テキサスA&M大のファイナルドライブ、3分を切ったところで始まりましたが、彼らにとって3分は得点圏内へ進撃するのには十分な時間でした。
限られた時間の中、焦らず敵陣を目指すテキサスA&M大はリードのパスとモスのランでジリジリとボールを前進させ、試合残り時間1分でついに敵のレッドゾーンまで辿り着きます。さらにディフェンスのホールディングの反則にも助けられ、彼らは10ヤードラインまで迫り迎えた4th&ゴール@11ヤードラインというシチュエーション。残り時間は19秒でしたが、ここでリードからTEネイト・ボーキッチャー(Nate Boerkicher)への起死回生のTDパスが決まり、PATキックも決めて試合残り時間13秒を残して遂にテキサスA&M大が逆転!
TEXAS A&M TAKES THE LEAD WITH 13 SECONDS LEFT🤯
— On3 (@On3sports) September 14, 2025
(via NBC)
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結局これが決勝点となり、テキサスA&M大が敵地で貴重な白星をあげることができたのでした。
テキサスA&M大の大きな勝因はパスアタックです。QBリードは自身最多となる360ヤードのパスヤードを記録。その中にはマリオ・クレイヴァー(Mario Craver)への86ヤードのロングTDプレーもありましたが、そういったビッグプレーがリードされている状況で炸裂してくれたおかげでゲームを僅差の展開に持ち込むことができました。
また負けている状況でもファイトし続けた点も見逃せません。試合途中ではDBブライス・アンダーソン(Bryce Anderson)が怪我でストレッチャーに運ばれたり、13個のペナルティーを課せられたりと、厳しい状況に見舞われる場面もありましたが、それを乗り越えて得た勝利と言え、彼らの勝利へのあくなき執念が結果に現れたといっても過言ではないでしょう。
一方ノートルダム大は強力なディフェンス力が売りでしたが、この日は上記の通りテキサスA&M大のパスアタックに大いに苦戦。ランも合わせて500ヤード近くを相手に許すというらしくない展開に。リードに思ったほどの圧をかけることができず、逆に彼に仕事をさせ過ぎてしまいました。
これでテキサスA&M大としてはマイク・エルコ(Mike Elko)監督指揮下では最大級のシグニチャーウィン。かつてノートルダム大でディフェンシブコーディネーターを務めていたこともあるエルコ監督としては感慨深い勝利となったに違いありません。
ノートルダム大としては開幕戦でのマイアミ大のと試合での敗戦に続き、これでここまで0勝2敗。まだまだ試合は10試合残されているため、それに全て勝つことができればCFP(カレッジフットボールプレーオフ)出場への可能性も残されていると思いますが、少なくともその道は茨の道となってしまったのは確かです。
その他の主な試合結果
#5 マイアミ大 49、#18 サウスフロリダ大 12
開幕から2試合連続でランカーチーム(#25ボイジー州立大、#13フロリダ大)を倒して今週一気に18位に浮上したサウスフロリダ大。そして3試合目の相手も同じくランカーの5位マイアミ大ということで、ひょっとしたらサウスフロリダ大が3試合連続のミラクルを見せてくれるか・・・と淡い期待を持ったファンも多かったかと思いますが、流石は全米5位のマイアミ大。相手を全く寄せ付けず、49対12と圧倒して格の違いを見せつけました。
マイアミ大は序盤から飛ばし、QBカーソン・ベック(Carson Beck)のパスプレーで第1Qに14対0と一気にリードを奪います。途中雷雨による長い中断を経ましたが、試合が再開してもその勢いは止まらず、前半は28対6とサウスフロリダ大には2つのFGしか許さない揺るがない展開。後半に入ってもさらにマイアミ大は得点を重ね続け、最終的にはトータルヤードが576ヤード(205ランヤード、371パスヤード)と圧倒。またディフェンスは相手のランゲームを完全にシャットダウンし(40ヤード)、パスアタックを強いたことで相手の攻撃を単調化することに成功しました。
ジョージア工科大 24、#12 クレムソン大 21
ACC(アトランティックコーストカンファレンス)戦として注目が集まっていたこの試合、予想外にタイトな展開になりましたが、ホームのジョージア工科大が全米12位のクレムソン大を勝ち越しのFGを試合終了と同時に決めるアップセットを決め込みました。
開幕時には全米4位だったクレムソン大ですが、開幕戦でルイジアナ州立大に敗れ、2戦目のトロイ戦でもイマイチ歯切れが良くなく、下降路線をたどっているチーム。そしてそれを象徴するかのようにこの日も苦戦。QBケイド・クルブニック (Cade Klubnik)はファンブルするばかりかパスINTも犯し、そのチャンスを見逃さなかったジョージア工科大は13対7とリードして前半を折り返します。
後半に入るとクレムソン大はクルブニックからブライアント・ウェスコ・Jr(Bryant Wesco Jr.)への73ヤードのロングTDパスプレーが決まってようやく逆転。ここから一気に点差を広げるかに思われましたが、第4Qでジョージア工科大が90ヤードを6分以上かけるドライブを遂行。最後はQBヘインズ・キング(Haynes King)のランTDが決まって再びジョージア工科大がリードを奪います。しかしクレムソン大も残り3分半というところで再びTDを奪い、試合は21対21の同点のまま最終局面を迎えることになります。
最後のドライブのチャンスを得たジョージア工科大はタイムアウトを使い果たした状態でクレムソン大陣内へ急襲。そして残り時間が10秒ほどしかない中でFGユニットが送り込まれ、試合終了と同時にKエイダン・バー(Aidan Birr)の55ヤードFGが見事に決まってジョージア工科大がクレムソン大を破る大金星を手に入れたのでした。
ジョージア工科大は何と言ってもQBキングの存在感。体を張ったランプレーでチームを牽引し、それにつられるようにチーム全体が彼を後押ししている感じが画面を通じてでも伝わってきました。投げては211ヤード、走っては104ヤードと1人で300ヤード以上に絡む大活躍。一方のクレムソン大は多数のターンオーバーだけでなく、不安定なオフェンスとタレントのレベルを活かせていないディフェンスのせいで早くも2敗目。クレムソン大の凋落が囁かれる中、この敗戦は大打撃です。
#3 ルイジアナ州立大 20、フロリダ大 10
強固なディフェンスバトルとなったこの試合、ハードヒッティングなフィジカルゲーム全開の展開となりましたが、ホームのルイジアナ州立大が10点差を守って貴重なカンファレンス戦白星を飾りました。
序盤にLBウィット・ウィークス(Whit Weeks)をターゲッティングの反則による退場処分で失う不運もありましたが、ルイジアナ州立大ディフェンスがこの試合で特に輝いていました。特にセカンダリーは相手QB DJ・ラグウェイ(D.J. Lagway)から何と5つものパスINTを奪うなどしましたが、その中でも特にダショーン・スピアーズ(Dashawn Spears)が「ピックシックス」でオフェンスを後押しするほどの貢献度。モメンタムもそのまま引き連れて見事勝利を収めました。
ただLSUのオフェンスは決してシャープだったとは言えず、QBギャレット・ナスマイアー(Garrett Nussmeier)は220ヤードのパスに1TDを記録したものの、期待していたほどの破壊力のあるオフェンスを披露することはできませんでした。それはフロリダ大のディフェンスがオフェンスの後押しがない中で踏ん張っていたからとも言えます。実際20点のうち半分はターンオーバーから漁夫の利を得た中での得点であり、フロリダ大ディフェンスが許したのは10得点だったと考えると、LSUも勝ったとはいえ手放しに喜ぶわけにはいかなそうです。
#7 テキサス大 27、UTEP(テキサス大エルパソ校)10
全米7位のテキサス大は格下UTEPと対戦し、これを27対10で退けましたが、内容的には多くの疑問点が浮かび上がる厳しい内容だったといえます。
テキサス大ディフェンスは相手にトータル259ヤードしか許さないという強さを見せていましたが、オフェンスがなかなかリズムを掴むことができず、特にQBアーチ・マニング(Arch Manning)のパスプレーは安定感に欠け、パス成功率は5割以下、パスヤードは114ヤード、TDを1つ奪うもパスINTも1つ許すなど精彩さが全くなく、挙げ句の果てにはホームのファンからブーイングを食うほどに。さらにRB C.J. バクスター(C.J. Baxter)が試合開始早々に怪我で退場に。火力のなさに今後へ不安を覚えたファンも多かったのではないでしょうか。
#19 アラバマ大 38、ウイスコンシン大 14
全米19位のアラバマ大は開幕戦でのフロリダ州立大戦で敗退したおかげでここまでランクを落としてしまいましたが、今回はBig Tenの名門・ウイスコンシンを寄せ付けず勝利をもぎとりました。
アラバマ大のQBタイ・シンプソン(Ty Simpson)は上記のFSUとの開幕戦で不甲斐ないパフォーマンスを見せるにとどまりましたが、この日のシンプソンはまるで別人。382ヤードに4TDを決めましたが、驚きはパス成功率が驚異的な82%。そのヤード数の半分を稼いだのがエースWRライアン・ウィリアムス(Ryan Williams)。なんと5回のキャッチで165ヤードを計上。さらに彼と同じくらいの活躍を見せたジャーミー・べナード・Jr(Germie Benartd Jr.)も62ヤードに1TDと絶好調でした。
またアラバマ大ディフェンスはウィスコンシン大に仕事をさせず、トータルで209ヤードしか許しませんでした。特にブレイ・ハバード(Bray Hubbard)が相手から2つのパスINTを引き出せば、チームトータルで4つのサックを記録するなどついに本領発揮。フロリダ州立大戦での黒星から完全に立て直したチームとして今後も楽しみなチームです。
(更新終わり)






