7月1日を持ってカレッジフットボール界の最上位リーグ、フットボールボウルサブディビジョン(Football Bowl Subdivision、FBS)に所属する総チーム数が130となりました。この日からアラバマ大バーミンガム校(UAB)とコースタルカロライナ大が正式にFBSに加わったのです。
UABは元々FBSのカンファレンスUSAの一員としてプレーしてきましたが2014年度シーズン後に財政難でフットボール部が解体。しかし卒業生たちの熱い要望に答え今シーズンからのFBS復帰が決定していました。
またコースタルカロライナ大はFBSの下部リーグであるFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のビッグサウスカンファレンス出身。現コーチであるジョー・モグリア(Joe Moglia)監督が就任した2012年以来一気に力をつけ、2012年から3年連続カンファレンス王者に、そして昨年は10勝2敗と好成績を残し続けています。そして今年から満を持してサンベルトカンファレンスに加入します。
ちなみにこのモグリア監督、1968年からコーチング界に足を踏み入れましたが、1984年から17年間もの間アメリカの大手メリルリンチ(Merrill Lynch)の上役としてビジネスの世界に身を投じていました。2001年には同社のCEOにまで上り詰めた超敏腕ビジネスマンでしたが2008年にCEOを退きフットボール界復帰を決め、2009年にネブラスカ大のボランティアコーチ、その後今はなきプロリーグ、ユナイテッドフットボールリーグに2年在籍した後に晴れて2012年度シーズンからコースタルカロライナ大の監督に就任したという異色のキャリアの持ち主です。
彼らは9月16日に直接対決することになっています。果たして「ビッグリーグ」で彼らがどのくらいやれるのか?その活躍に期待したいです。