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長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ⑥

長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ⑥

第3位:ゲリー・パターソン(Gary Patterson)- テキサスクリスチャン大

2000年、当時テキサスクリスチャン大(TCU)のヘッドコーチだったデニス・フランチオン(Dennis Franchione)氏がアラバマ大のヘッドコーチに着くためにチームを去った際、TCUの上層部は迷うことなくディフェンシブコーディネーターだったゲリー・パターソン氏を次期監督に据えました。以来パターソン監督はTCUを毎年ナショナルタイトルを狙えるほどのチームにまで育て上げたのです。

今年で15年目を迎えたパターソン監督のTCUでの全戦績は143勝47敗。2013年に4勝8敗とつまずいた年もありましたが、ほぼコンスタントにチームの好調を保っています。これまで10勝以上のシーズンが実に10度。そのなかでもローズボウルに出場しウィスコンシン大を破って13勝無敗となった2010年シーズンは記憶に新しいところです。

当初は中堅リーグのカンファレンスUSAに所属しマウンテンウエストカンファレンスに移動した後、所謂パワー5(当時はメジャー6と呼ばれていましたが)カンファレンスであるBig 12カンファレンスに2014年に「昇格」。上位リーグに上がってもその強さが衰えることはなく、過去2年間での戦績は24勝3敗と好調を保っています。2014年にはあと少しでプレーオフ進出も可能なぐらいの強さでナショナルタイトルを狙えるチームとなったのです。

テキサス州でのリクルーティングはこれまではテキサス大の独壇場でしたが、このTCUだけでなくベイラー大テキサスA&M大、そして新進のヒューストン大などが台頭し州内の高校生のタレントが一極集中でなくなりました。TCUはこれに乗じてリクルーティングでも成功し強豪校とも十分に渡り合えるようになったのです。そして今では自分たちが強豪校の仲間入りを果たしたのです。

今後もパターソン監督がいる限りTCUはカレッジフットボール界で強豪チームと言われ続けるでしょう。

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