開催日:12月27日
開催地:クアルコムスタジアム(カリフォルニア州サンディエゴ)
ミネソタ大 | ワシントン州立大 | |
8勝4敗 | 戦績 | 8勝4敗 |
30.3 | 平均得点 | 40.3 |
22.9 | 平均失点 | 27.1 |
177.3 | 平均パスYD(攻) | 370.8 |
186.4 | 平均ランYD(攻) | 126.8 |
228.2 | 平均パスYD(守) | 283.6 |
124.4 | 平均ランYD(守) | 132.9 |
M・レインダー 2040YD/7TD/12INT |
QB | L・フォルク 4204YD/37TD/10INT |
R・スミス 1084YD/15TD |
RB | J・ウィリアムス 573YD/6TD |
D・ウォリタスキー 787/5TD |
WR | G・マークス 867YD/13TD |
試合展望
ワシントン州立大は今季8勝4敗でしたがPac-12北地区タイトルまであと1勝及ばなかったという惜しいところまできました。ミネソタ大も8勝4敗と同レコードですが、ワシントン州立大がスタンフォード大に勝ったような大一番での勝利がミネソタ大にはありませんでした。いずれにせよ両チームとも開幕前の評価を大幅に上回るいいシーズンを送ることが出来ました。今回の顔合わせは通算6度目。これまでの戦績はワシントン州立大3勝、ミネソタ大2勝となっています。
ワシントン州立大はパスを重用することで知られるマイク・リーチ(Mike Leach)監督の下で育ったQBルーク・フォルク(Luke Falk)が今年4204パスヤード、37TD、10INT、そしてパス成功率が71パーセントと数字だけ見れば全米トップレベルのQBといえます。これはトップWRであるリバー・クラクラフト(River Cracraft)が膝の怪我で途中戦線離脱したにもかかわらず叩き出した数字でもあります。これはクラクラフトの代わりにトップWRの座を守ったゲイブ・マークス(Gabe Marks)とタヴァレス・マーティン・Jr(Tavares Martin Jr.)が活躍したからに他ありません。
しかしワシントン州立大オフェンスはパスアタックだけではありません。地上戦でもRBジェームス・ウィリアムス(James Williams)、ジャマル・マロー(Jamal Marrow)、ジェラード・ウィックス(Gerard Wicks)のトリオが健在。3人合わせて1584ヤードに22TDを足で稼いだのです。
一方のミネソタ大は先週までチームがホリデーボウル出場をボイコットすると表明するなど出場自体が危ぶまれていましたが、結果的にボイコットは回避されチームはサンディエゴへ出発する準備は万全のようです。
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QBミッチ・レインダー(Mitch Leinder)はフォルクに比べるとパスの面では2040パスヤード、7TD、11INT、パス成功率51パーセントと大きく差を広げられています。しかし彼は足でも距離を稼げるという利点も持ち合わせています。ミネソタ大オフェンスの主体はランゲームで今季1試合平均186.4ランヤードという数字を残しましたがこれはBig Ten内で5番目の成績となりました。これをリードするのはRBロドニー・スミス(Rodney Smith)です。今季1000ヤード越えを見せてくれたスミスがチームのオフェンスを引っ張ります。
見どころとしてはミネソタ大がいかにワシントン州立大ディフェンスに対してラン攻撃を仕掛けられるかです。おそらくミネソタ大はワシントン州立大のエアーアタックを止める事は出来ないでしょう。となればミネソタ大は自身のランオフェンスでなるべくボール支配率をコントロールし、ワシントン州立大に攻撃のチャンスを与えないようにすべきです。それにはスミスの足技、そしてオフェンシブラインがミネソタ大攻撃陣をなるべく長い事フィールドに止めるようにしなければなりません。もしこれが成功すればワシントン州立大のパスアタックをスローダウンさせる事ができるかもしれません。ラン主体のカンファレンス出身であるミネソタ大ならばそれを為すポテンシャルを持っているはずです。
しかしそれが出来ずフォルクらワシントン州立大のダイナミックオフェンスに彼らのやりたいようにパスを決められ続ければこの試合は序盤から点差が大きく開く試合になってしまうかも・・・。
AGS予想勝者
ワシントン州立大