昨シーズンのオクラホマ大の躍進の原動力となったQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)。来季もチームの中心選手として期待され、Big 12チームとしては脅威となる選手でありますが、今回メイフィールドにとっては嬉しく、ライバル校にしてみれば嬉しくないニュースが飛び込んできました。
オクラホマ大QBベーカー・メイフィールド
先日Big 12カンファレンスはメイフィールドが前所属チームであるテキサス工科大から転校してきた際に失われたプレー資格を取り戻せる処置を施しました。これによってメイフィールドは最長であと2年、2017年度シーズンまでオクラホマ大でプレーできるようになったのです。
昨年、メイフィールドは元ウォークオン(奨学金なしで入部してきた選手)でありながらオクラホマ大を牽引しチームをカレッジフットボールプレーオフに進出する手助けをしました。そして個人としてはハイズマントロフィーレースで4位にまで食い込む大健闘を見せ、オクラホマでは時の人となったのでした。
これまでメイフィールドはテキサス工科大にもう1年間のプレー資格を取り返せるよう働きかけてきましたが、相手側はこれを断固として拒否してきました。自分のチームから出て行った選手が同じカンファレンス内のチームで活躍し、自らを脅かすような存在であるならばそうやすやすと彼のカレッジキャリアを延長させるようなことをしないのはわからない話ではありません。
しかしメイフィールドはテキサス工科大でもウォークオンだった故、転校したからといってプレー資格を1年剥奪されるのはアンフェアだと訴えかけてきたのです。
そこへ来て先日カンファレンス内で行われた会議で、スカラシップ(奨学金)を授与されていない選手が同じカンファレンスチームに転校してもプレー資格は維持されるという新しいルールが可決されました。この新ルールのおかげでメイフィールドは自身のプレー資格を奪い返すことができたのです。
オクラホマ大ヘッドコーチ、ボブ・ストゥープス(Bob Stoops)氏も今回の決定を歓迎しています。
「今回カンファレンスの委員会がウォークオン転校生に関する極めて重要な案件に真摯に取り組んでくれたことに感謝します。これはベーカー・メイフィールドだからというだけでなく、基本的に正しいあり方であるからです。」
メイフィールドのような選手が1年でも多くチームに残留してくればチームにとっては絶対的にプラスなわけですから、ストゥープス監督が喜ぶのも無理はありません。