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文武両道は可能である!

文武両道は可能である!

2006年から2009年までフロリダ州立大でDBとして活躍したマイロン・ロール(Myron Rolle)氏。1年生時にオールアメリカンに選ばれ、3年生時にはそのとしてもっともインパクトを与えた守備選手に贈られるロットトロフィー(Lott Trophy)の最終候補にも選ばれ、卒業後にはNFLテネシータイタンズに指名(第6巡目)されるなど活躍した選手ですが、彼は頭脳明晰であったことでも知られていました。

文武両道を地で行ったロール氏

フロリダ州立大に進学する際、彼は5つ星の全米でも指折りのリクルートでしたが、まだ高校生だった時点で夢は「医者になること」と憚らなかったロール氏。上記の通りフットボール選手としても強豪フロリダ州立大にて活躍しましたが、学業の方でもトップクラスを維持。

フロリダ大QBティム・ティーボを追いかけるロール氏

大学の学位を2年半で取得してしまったロール氏の学業面での集大成は「ローズスカラシップ(Rhodes Scholarship)」の獲得でした。このスカラシップ(奨学金)は全米でも32人にしか与えられない、大変栄誉なスカラシップであり、これを受け取ったロール氏は英国の名門・オックスフォード大へ2009年から1年間留学を果たしました。

ロール氏は英国から帰国後にNFL入りしますが、2013年には医学の道に進むために潔くプロを引退。その後は母校のフロリダ州立大の医学部に進学。そしてこの度彼は米国のハーバード大医学部の神経外科の研修医に選ばれたということです。

スカラシップ授賞時の話

ロール氏がローズスカラシップの最終候補に選ばれた時、彼は必須の面接を受けなければなりませんでした。しかし奇しくもこの面接の日はメリーランド大とのナイトゲームが控えており、しかも試合はメリーランド大でのアウェーゲーム。面接地はアラバマ州のバーミンガムということで普通ならば面接が終わってから3時間後のキックオフに間に合うはずはありませんでした。

しかしここでNCAAは珍しく(笑)粋な計らいをしてくれます。というのも特例でロール氏が面接後の移動手段にチャーター機を使用することを許可したのです。当日その場でスカラシップを授与されたローズ氏は無事チャーター機で試合ギリギリにメリーランド大に到着。試合にも37対3で勝利したというのを私も今でも覚えています。

ロール氏の姿を見ていると「文武両道」というのは学業が軽んじて見られているカレッジフットボールでも存在するのだなぁと、安心してしまいます。

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