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アリゾナ州立大に元ベンガルズのルイス氏が加入

アリゾナ州立大に元ベンガルズのルイス氏が加入

昨年度は比較的多くのチームが新監督を迎えましたが、その中でも特に異彩を放っていたのがアリゾナ州立大。彼らは一昨年前にトッド・グラハム(Todd Graham)監督を解雇し、その後釜として起用したのがハーム・エドワーズ(Herm Edwards)氏でした。

エドワーズ監督といえばNFLでならした印象しかありませんでした。実際1990年にカンザスシティチーフスにスカウトとして入団してから2008年にそのチーフスから解雇されるまで18年間プロの世界で戦ってきた人物です。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

特に2001年から2005年まではニューヨークジェッツ、そして2006年から2008年まではチーフスで監督を務めたことで知られ、特にジェッツでの「You play to win the game… HELLO?!」は有名な彼のフレーズです。

ただ、実際監督として過ごした8年間での戦績は54勝74敗ということで、監督として成功したとはお世辞にもいえません。それでも彼のエキセントリックなキャラクターのお陰で業界でも存在感は抜群でした。それを買われて2009年以降は9年間米スポーツ専門局ESPNのNFL解説員として活躍。元監督としての活きた声をお茶の間に伝え続けてきました。

しかし転機が訪れたのが2017年冬。グラハム監督を解雇したアリゾナ州立大がエドワーズ氏に白羽の矢を立てたのです。

関連記事Coaching Carousel 2017〜アリゾナ州立大の場合〜

エドワーズ監督はカレッジレベルでは1987年から1989年までサンノゼ州立大でDBコーチをしたことがあったぐらいで、このレベルでのコーチング歴は皆無。しかも現場を約10年も離れていたエドワーズ氏を起用したアリゾナ州立大の決断には非常に懐疑的な目が向けられました。一番危惧されたのはリクルーティング。このサイトでもよく触れますが、リクルーティングはチーム育成において大変重要な側面を担っており、しかもその手法は20年前とは全く別物になっています。いかにエドワーズ監督に知名度があるからと言って、果たしてこの点で上手くいくのかというのが大半の声でした。

そして迎えた彼の初年度となった2018年度シーズン。結果的に言えば7勝6敗で勝ち越し、成績自体は凄いものではありませんが、周囲の予想を裏切る活躍を見せ、ボウルゲームにも出場を果たしました。1年目のアリゾナ州立大の「ハーム・エクスペリエンス」には及第点を与えることができたのです。

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今年アリゾナ州立大で2季目を迎えるエドワーズ監督

そんなアリゾナ州立大はエドワーズ監督体制で2年目を迎えるわけですが、今回この「ハーム・エクスペリエンス」に心強い味方が合流することになりました。それは元シンシナティベンガルズ監督のマーヴィン・ルイス(Marvin Lewis)氏です。

ルイス氏は2003年から16年間もベンガルズをHCとして指揮。入れ替わりが激しいNFLにおいてこの長期政権は奇跡ともいえますが、その奇跡もついに息切れし、2016年から3シーズン連続の負け越しを記録するとついにベンガルズはルイス氏と袂を分かつことを決意。2018年の大晦日に解雇(形式上は相互合意の上での辞任)となっていました。

ルイス氏が指揮した16年間でベンガルズがプレーオフに進出できたのは7回とまずまずではありますが、7度すべてワイルドカードゲームで敗退、つまりプレーオフでの勝率ゼロという、良くもなく悪くもないというシーズンを送り続けてきたルイス氏。合計戦績も131勝122敗3分けで勝率5割1分8厘ということで(といっても131勝という数字はベンガルズのフランチャイズ記録ですが)、むしろこの状態が16年も続いてきたことが逆に奇跡ですが、それもオーナーとの蜜月関係があったからこそ。が、ついにその関係にも終止符が打たれたのです。

そこにきて今回のルイス氏のアリゾナ州立大入り。もっとも彼の役職は特別アドバイザーということで、実際にコーチングを行うことはなさそうですが、ルイス氏の監督としての経歴が黄金級でなかったとしても、蓄積されたフットボールの知識は何物にも変えられません。特に相手チームのフィルムを分析したりするのに彼の能力が重宝するのは間違いありません。

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NFL時代のエドワーズ監督(右)とルイス氏(左)

さらにはエドワーズ監督に加え、NFLで監督として知名度のあるルイス氏が加わることによってアリゾナ州立大にはNFLの監督級のコーチが二人も揃っていることになります。これは確実にリクルーティングにおいて大きなプラスになります。特に将来プロでプレーしたいと思っている高校生らにしてみれば、この二人が指揮するチームには大なり小なり魅力を感じることでしょう。

ルイス氏にとってカレッジレベルに戻ってくるのは1991年以来(ピッツバーグ大LBコーチ)。ただエドワーズ監督とは30年来の旧知の中であること、そしてルイス氏のお嬢さんがアリゾナ州立大を卒業していることもあり、今回彼が同大にやってくることは完全に青天の霹靂というわけではなさそうです。

ルイス氏が特別アドバイザーに就任した別の理由には、カレッジレベルでも現場に触れていることでコーチとしての感覚が鈍ることを阻止し、そして来年以降に再びNFLへ返り咲くための布石だという見方もあります。確かにルイス氏ほどの人物がカレッジレベルの一介のコーチで収まるとは思えませんから、彼がアリゾナ州立大にどれだけ長く居続けるかはわかりませんが、どちらにしても彼が居る間に選手たちはぜひ吸収できるものをすべて吸収して、チーム向上に役に立てて欲しいものです。

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