2019年度の殿堂入り候補者たちが明らかに

カレッジフットボールの現役選手として最高の栄誉のある賞といえばハイズマントロフィーです。そしてその他にもポジションごとの最優秀選手に送られる歴史ある賞が多々ありますが、引退した元選手たちにとって最大のアワードとなるのが「カレッジフットボール殿堂(College Football Hall Of Fame=CFHOF)」入りを果たすことではないでしょうか?

1951年に設立されて以来これまで1300人以上が殿堂入りを果たしてきました。のべ5億人以上が選手としてやコーチとしてカレッジフットボールに携わってきたことを考えれば、殿堂入りできるのは非常に限られた人物だけということになります。

そんな栄光のCFHOFですが、先日2019年の殿堂入りクラスの候補者が一斉に発表されました。

その中から主な候補者を紹介したいと思います。

マイケル・ビショップ(Michael Bishop)

1997年から1998年までカンザス州立大で活躍したハイブリッドQB。1998年度のハイズマントロフィーレースではリッキー・ウィリアムス(Ricky Williams、元テキサス大)に次いで2位に。

ダラス・クラーク(Dallas Clark)

1999年から2002年までアイオワ大で活躍したTE。その年最高のTEに贈られるマッキー賞を受賞し、Big Tenカンファレンスの1stチームオールアメリカンにも選ばれました。2002年にアイオワ大がカンファレンスタイトルを獲得した中心メンバー。

ティム・カウチ(Tim Couch)

1996年から1998年までケンタッキー大でQBとしてプレー。当時はペイトン・マニング(Payton Manning、元テネシー大)氏と並び称されるQBとされ、現在でも1試合におけるパス成功率(83%、1998年のヴァンダービルト大戦)、1シーズン最多パス成功数(400回、1998年)のNCAA記録保持者。NFLでは「バスト」と称されることはありますが、カレッジ時代の彼の活躍は目覚ましいものがありました。

【関連記事】NFLで期待を大きく裏切ったカレッジフットボーラー:「ドラフトバスト」たち③

エリック・クラウチ(Eric Crouch)

1997年から2001年までネブラスカ大に在籍したQB。ネブラスカ大がまだトリプルオプションオフェンスを使用していた際にカレッジフットボール界を駆け抜けた逸材。2001年にハイズマントロフィーなど個人賞を総なめし、チームはBCSナショナルチャンピオンシップゲームへ進出(マイアミ大に敗れる)。筆者の最もお気に入りの選手。

エリック・ディッカーソン(Eric Dickerson)

1979年から1982年までサザンメソディスト大でRBとして活躍した名プレーヤー。4年間で790キャリーで4450ラッシュヤードを記録し、当時チームが所属していたサウスウエストカンファレンスの新記録に。また彼が記録したトータルTD数48は彼の先輩であるレジェンド、ドーク・ウォーカー氏の持つスクールレコードに並ぶ数字となりました。

ケヴィン・フォルク(Kevin Faulk)

1995年から1998年までルイジアナ州立大で活躍したRB。彼が4年間で築き上げたラッシュヤード4557ヤードは当時サウスイースタンカンファレンス(SEC)記録で元ジョージア大のハーシェル・ウォーカー(Herschel Walker)氏の5259 ヤードに次いで2番目の記録でした。

トニー・ゴンザレス(Tony Gonzalez)

1994年から1996年までカリフォルニア大でTEとしてプレー。1997年度のNFLドラフトではTEとしては非常に高順位の総合13位でカンザスシティーチーフスにドラフトされました。そこでの活躍は周知の通りです。

マーヴィン・ハリソン(Marvin Harrison)

1992年から1995年までシラキュース大で活躍した名WR。QBドノヴァン・マクナブ(Donovan McNabb)とコンビを組んで4年間で2718レシーブヤードを稼いでチーム新記録を樹立。卒業後はインディアナポリスコルツに入団し、ペイトン・マニングのメインターゲットとして大暴れしました。

レイ・ルイス(Ray Lewis)

1993年から1995年までマイアミ大でLBとして活躍。2年生時にすでにオールアメリカンに選ばれるなど頭角を現し、1995年にはスクールレコードで2番目となる160タックルを記録。大学を3年生後に去ってからはボルティモアレイヴンズに入団し期待を裏切らない活躍を見せ、NFLの殿堂入りも果たした名手。

ダレン・マクファデン(Darren McFadden)

2005年から2007年までアーカンソー大のRBとしてプレー。ウォルター・キャンプ賞、ドーク・ウォーカー賞、ジム・ブラウントロフィーなどのアワードを独り勝ち。またアーカンソー大では「ワイルドキャットフォーメーション」を駆使して相手ディフェンダーに大打撃を与えました。

【関連記事】ワイルドキャットフォーメーション

エド・マカフリー(Ed McCaffrey)

1987年から1990年までスタンフォード大でWRとして活躍。1990年の4年生時にはオールアメリカンに選出。息子は同じくスタンフォード大でプレーし現在カロライナパンサーズでRBとしてプレーしているクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)。

スティーブ・マクネアー(Steve McNair)

NCAA1部AA(現在のFCS)所属であるアルコーン州立大で1991年から1994年までプレーしたQB。NFLでの活躍はよく知られていますが(主にテネシータイタンズ)、大学では下部リーグ所属ながら非常に稀となるハイズマントロフィーの最終候補にまで選ばれ、3位につけました(受賞者は後述のサラーム氏)。

ダン・モーガン(Dan Morgan)

1997年から2000年までマイアミ大でLBとしてプレー。前述のレイ・ルイス以来となる、マイアミ大で1年生として先発LBの座を確保し、以来重ね続けたタックル数532は当時チームが所属していたBig Eastカンファレンスで最多記録となりました。

カーソン・パルマー(Carson Palmer)

1998年から2002年までサザンカリフォルニア大のシグナルコーラーとして君臨。USCで数々のスクールレコードを樹立し、2002年にはハイズマントロフィーを受賞。プロでも長年活躍し先シーズン後に現役からの引退を表明したばかりでした。

ジェイク・プラマー(Jake Plummer)

1993年から1996年までQBとしてアリゾナ州立大に所属。1996年度のハイズマントロフィーレースでは3位につけ、彼の数々の大学記録は未だ破られていません。

トロイ・ポラマル(Troy Polamalu)

1999年から2002年までサザンカリフォルニア大でLB兼Sとして活躍。その類まれなる運動神経でフィールド上を縦横無尽に駆け回り、オールアメリカンにも2度も選出されるほど。NFLではピッツバーグスティーラーズ一筋で2014年までプレーしました。ちなみに上記のカーソン・パルマーとは大学時代ずっとルームメイトだったとか。

デヴィッド・ポラック(David Pollack)

2001年から2004年までジョージア大のDLとして活躍。在籍中はチーム守備陣の中核として馬車馬の如くプレーし、2002年から2004年まで3年連続オールアメリカンに選出されました。これはジョージア大では前述のハーシェル・ウォーカー氏以来2人目の偉業です。現在はESPNの解説者としてお茶の間の馴染みの顔になりました。

アントワン・ランダル・エル(Antwaan Randle El)

1998年から2001年までインディアナ大でQBとしてプレー。フットボール部としては鳴かず飛ばずのインディアナ大で当時唯一の光明だったのがランダル・エル。当時バージニア工科大で活躍していたマイケル・ヴィック(Michael Vick)氏と並び称された機動系QBでした。NFLではスティーラーズなどでWRに転向して活躍を続けました。クラウチ氏に続き筆者お気に入り選手の一人。

ロン・リヴェラ(Ron Rivera)

1980年から1983年までカリフォルニア大に所属したLB。現在カロライナパンサーズの監督。

ラシャーン・サラーム(Rashaan Salaam)

1992年から1994年までコロラド大のRBとして活躍。1994年にハイズマントロフィー及び主なオフェンスの賞を総なめした逸材。残念ながら2016年にひっそりと他界。

【関連記事】ハイズマントロフィー受賞RBサラーム氏が死去

ジョー・トーマス(Joe Thomas)

2003年から2006年までウィスコンシン大のOLとして君臨したジョー・トーマス。ウィスコンシン大の代名詞とも言える巨漢揃いのOL陣でも歴代屈指のラインマン。2006年には最優秀インテリアラインマンに贈られるアウトランドトロフィーを受賞。上記のカーソン・パルマーと同じく今オフに現役引退を表明しました。

パトリック・ウィリス(Patrick Willis)

2003年から2006年までミシシッピ大のLBとして活躍。2005年と2006年にぞれぞれオールアメリカンとオールカンファレンス(SEC)に選出され、2006年の最優秀LBとしてバットカス賞も受賞。NFLではサンフランシスコ49ersで2014年までプレーしました。

ヴィンス・ヤング(Vince Young)

2002年から2005年までテキサス大でQBとして大活躍。その恵まれた体型とスピードで相手ディフェンスを翻弄。2005年には未だ語り草となっている、サザンカリフォルニア大とのローズボウルでのBCSナショナルチャンピオンシップで劇的な逆転勝利を演出しました。

デニス・エリクソン(Dennis Erickson)

ワシントン州立大、マイアミ大、オレゴン州立大、アリゾナ州立大の監督を歴任した名将。2016年に引退するまで47年間コーチングに携わり監督としては179勝96敗1分けという戦績をのこしました。

===

カレッジフットボールの歴史に永劫名前が刻まれることになるこの名誉、発表は来年(2019年)1月7日になります。