ミシシッピ州立大のトップリクルート、ジェフリー・シモンズ(Jeffery Simmons/DE)はナショナルサイニングデーでミシシッピ州立大に入部を決めた後、3月に女性に暴力を振るう事件を起こしていました。これは映像としても残されており、シモンズの去就に注目が集まっていました。
6月に大学側は条件付きでシモンズの入学を認めました。そしてその制裁として1試合の出場禁止処分にしたのですが、周囲からの意見は「罰が軽すぎる」というものでした。
ヘッドコーチ、ダン・マレン(Dan Mullen)監督はこの件に関して質問されるとこう答えました。
「我々はこの件に関して相当な調査を行い、多方面からの意見を聞き、残された数秒のビデオだけで決断を急ぎすぎないように慎重に審議してきました。そして結果的にジェフリーにはもう一度チャンスを与えてあげるべきだと判断したのです。大学へ進学し、良い教育を受け、そして彼の人生をより良いものにするためのチャンスが彼には必要なのです。」
またマレン監督は「ジェフリーが我々ミシシッピ州立大ファミリーの一員となるのが楽しみです」とまで言っています。
しかしある記者から「もしこのビデオに映っている女性があなたの奥さんや娘さんだったら、同じように対処するか」という厳しい質問をされると、マレン監督は「私は仮の話をするのは好きではない」とかわしました。
さらに、もしシモンズがミシシッピ州立大で別の暴行事件を起こしたとしたら、彼の入学を許したことに責任を感じるか、と問われると
「それはここにいるすべての人の責任だ」と返しました。
フットボール選手の暴行事件は残念ながらよく聞く話です。トップリクルートとして傲慢になっているのか、それともただ単に時代の問題なのか・・・。少なくともシモンズ選手にはこのセカンドチャンスを大いに活かしてもらって、二度と同じようなことを起こさないようにしてもらいたいものです。