第4週目の見どころ

第4週目の見どころ

#17 ミシシッピ州立大 @ #11 ジョージア大

先週ルイジアナ州立大を圧倒して今週ランキング圏外から一気に17位に飛び込んできたミシシッピ州立大ジョージア大に乗り込んでカンファレンス戦2連勝を目指します。ルイジアナ州立大との試合ではQBニック・フィッツジェラルド(Nick Fitzgerald)は投走両面で安定した働きを見せ、さらにRBエアリス・ウィリアムズ(Aeris Williams)もLSUディフェンス相手に146ヤードも稼いだ本物。しかし今回対戦するジョージア大はさらに上をいく鉄壁のディフェンスを誇っています。オフェンスにおいてもジョージア大はSEC東地区でトップの爆発力を持っており、特にニック・チャブ(Nick Chubb)とソニー・ミシェル(Sony Michel)のRB二枚看板は全米随一のRBデュオと言えます。開幕時の先発QBジェコブ・イーソン(Jacob Eason)は未だに怪我で出場するかどうか微妙なようで、そうなると1年生のジェイク・フローム(Jake Fromm)が再び先発QBの大役を任されることになりそうです。今の所全米4位(相手に許したヤード数で)のディフェンスを誇るミシシッピ州立大を彼がどう攻略するかが見ものです。ジョージア大のホームゲームであることが彼らの大きな強みと言えそうです。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#16 テキサスクリスチャン大 @ #6 オクラホマ州立大

オクラホマ州立大QBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)は今季ハイズマントロフィー候補級の活躍を見せ続け、これまで3試合で11TDを含む1135ヤードをパスで稼いでいます。また彼を支えるRBジャスティス・ヒル(Justice Hill)とJ.D.キング(J.D. King)、そしてWRジェームス・ワシントン(James Washington)、マーセル・エイトマン(Marcell Ateman)、ジェイレン・マックレスキー(Jalen McCleskey)と駒は揃っています。オクラホマ州立大の弱点は毎年ディフェンスと言われていますが、それが今年にも当てはまるとしてもテキサスクリスチャン大のディフェンスがこの全米随一のオクラホマ州立大オフェンスを止めることができるかと言えば、それは非常に難題でしょう。特にテキサスクリスチャン大のセカンダリーがルドルフが操るエアーアタックを制御できるとは思えず、分はオクラホマ州立大にあると言えそうです。

#1 アラバマ大 @ ヴァンダービルト大

今季ディフェンスが好調なヴァンダービルト大は先週カンザス州立大を破る快挙を成し遂げましたが、彼らが全米トップランクのアラバマ大オフェンスを止められるのか・・・。先週のゲームではカンザス州立大オフェンスを完全攻略しましたが、アラバマ大の攻撃陣はカンザス州立大のそれと比ではありません。アラバマ大QBジャレン・ハーツ(Jalen Hurtz)は主に彼の機動力で相手ディフェンスを翻弄しますが、要所でパスTDも決められるハイブリッドQB。彼らの十八番であるグラウンドアタックがジリジリとヴァンダービルト大ディフェンスを圧倒する展開が想像できますが、ヴァンダービルト大が予想に反して善戦するというシナリオも大いに期待できそうです。

#4 ペンシルバニア州立大 @ アイオワ大

昨年アイオワ大は当時2位だったミシガン大をホームで粉砕し、ミシガン大のプレーオフ進出の夢を砕きました。ペンシルバニア州立大は今の所絶好調でBig Tenカンファレンスタイトルゲームに2年連続進出して念願のプレーオフに選出される可能性を大いに秘めたチーム。そんなチームから再び大金星を狙うべくアイオワ大がペンステートをホームで迎え撃ちます。アイオワ大ディフェンスはペンステートのQBトレース・マクソーリー(Trace McSorley)やRBセイクワン・バークリー(Saquon Barkley)といったハイパワーオフェンスを止める可能性を秘めている選手たちがいることはいますが、一方で2週目のアイオワ州立大戦では相手に467ヤードも奪われてしまうという面も持っています。もともとアイオワ大はホームで俄然強いというデータもありますから、ペンステートにしてみれば油断大敵ということになりそうです。

#7 ワシントン大 @ コロラド大

昨年快進撃を見せたコロラド大Pac-12カンファレンス優勝決定戦でワシントン大と対戦。この時は41対10と完敗しました。今回その同一カードとなるこの試合、リベンジを狙うコロラド大はこれまで3戦全勝でこの大一番を迎えます。一方のワシントン大はラトガース大モンタナ大フレズノ州立大と格下相手に快勝を続け現在全米7位につけますが、このコロラド大でのゲームが彼らにとって今季初のテストマッチとなりそうです。昨年コロラド大の快進撃を支えたのはディフェンス陣ですが、今季の守備陣は昨年ほどのパワーは残念ながらありません。しかしそれでもこれまで彼らは平均失点27点と特別悪い数字を残しているわけでもないです。ワシントン大オフェンスはQBジェイク・ブラウニング(Jake Browning)、WRダンテ・ペティス(Tante Pettis )らが快調でこれまで相手ディフェンスを全く寄せ付けない活躍を見せています。ワシントン大にとっては再びカレッジフットボールプレーオフ進出を狙う上でここでつまづくわけにはいきません。

#8 ミシガン大 @ パデュー大

昨年ウエスタンケンタッキー大からパデュー大へヘッドハントされたジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督ですが、彼が行なっているパデュー大再生計画は今の所うまくいっているようでむしろその再建のスピードは誰も予想できなかったほどのものです。すでにオハイオ大ミズーリ大を完膚なきまでに叩きのめし、さらに昨年のハイズマントロフィー受賞QBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)率いるルイビル大を最後まで追い詰めたほどでした。ブローム監督がパデュー大をこんなにも早く立て直すことができていることに対して、今回対戦するミシガン大ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督ですらブローム監督が今季既に最優秀監督賞候補であると賞賛するほどです。そのミシガン大は今季開幕前から予想されていた通り素晴らしいディフェンスとそれほどでもないオフェンスで今の所全勝を飾ってきています。パデュー大がミシガン大から勝利をもぎ取るとすれば、彼らのディフェンスがミシガン大オフェンスから何らかの形でターンオーバーからの得点を奪い、さらにデヴィッド・ブロー(David Blough)とイライジャ・シンデラー(Elija Sindelar)の二人のQBがミシガン大ディフェンス相手にターンオーバーを与えないことでしょう。

ノースカロライナ州立大 @ #12 フロリダ州立大

ハリケーン「イルマ」の影響で2戦目と3戦目がキャンセルになったフロリダ州立大。彼らの初戦であるアラバマ大とのメガマッチが遠い過去の出来事に思えるほど彼らは実戦から遠ざかっています。しかし今週末いよいよ満を辞してこのノースカロライナ州立大戦を迎えます。おそらく試合に飢えたファンでホームであるドークキャンベルスタジアムはこれまでにない盛り上がりを見せることでしょう。この試合の注目ポイントは、アラバマ大戦で膝の怪我を負って今季絶望的となったQBデオンドレ・フランソワ(Deondre Francois)に代わり出場する1年生QBジェームス・ブラックマン(James Blackman)が如何にチームを率いるかです。おそらく試合に勝つことは容易なことでしょうが、今後フロリダ州立大が勝ち進めるかどうかはブラックマンの出来にかかっていますから、彼がカレッジデビュー戦でどんなプレーを見せるのかが見ものです。

#5 サザンカリフォルニア大 @ カリフォルニア大

サザンカリフォルニア大はここまで3戦3勝で開幕前からの下馬評通りの成績を残しています。特に2戦目のスタンフォード大戦での勝利はその前評判に値するものでした。しかし先週のテキサス大戦、さらに言えば初戦のウエスタンミシガン大戦ではオフェンスが不調でQBサム・ダーノルド(Sam Darnold)の後半ギリギリでの起死回生のパフォーマンスがなければ試合はどうなっていたかわからないという展開を見せてしまいました。テキサス大ディフェンスは予想を上回って強力ではありましたが、それでも彼らのオフェンスの波の多さはきになるところ。カリフォルニア大戦ではこのムラのあるオフェンスが如何に序盤から飛ばしてその強さを見せられるかが見どころとなりそうです。

ノートルダム大 @ ミシガン州立大

今季ノートルダム大は2勝1敗としていますが、唯一の敗戦であるジョージア大戦では1点差で敗れており、ブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督の采配如何では現在全勝でランクされていてもおかしくないチームです。そのノートルダム大は今週末長年のライバル・ミシガン州立大と対戦します。ミシガン州立大はこれまで3勝0敗といい成績を残してはいますが、対戦相手全てが格下ということで未だ彼らの本当の実力を試されてはいません。が、それもこのノートルダム大戦で明らかになることでしょう。ノートルダム大の命運はQBブランドン・ウィンブッシュ(Brandon Wimbush)の肩にかかっていると言えます。先週のボストンカレッジ戦ではウィンブッシュは足で207ヤードを稼ぎ4つものTDを奪いましたが、パスでは26回のパスで成功させたのは11回、パスヤードはたったの96ヤードでTDパスはなし。おまけにINTを一つ献上してしまうなど、投力ではいまいちといった感じでした。若いミシガン州立大としてはこのウィンブッシュのランプレーを止めパスプレーを強いるような展開に持っていけば活路が開けるかもしれません。

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