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2022年度第12週目の見どころ

2022年度第12週目の見どころ

12週目のカレッジフットボールは来週の「ライバリーウィーク」を控えて若干好マッチアップの数が少ないようにも見えますが、各カンファレンスの優勝戦線に生き残るために多くのチームがしのぎを削ります。1敗が命取りとなるこの終盤の見どころをご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

注目のゲーム

#7 サザンカリフォルニア大 @ #16 UCLA

Pac-12カンファレンス所属チーム同士の激突。サザンカリフォルニア大はCFP(カレッジフットボールプレーオフ)ランキングで現在7位。外側からプレーオフ進出を目論むチーム。UCLAもそのチャンスを大いに持っていましたが、先週アリゾナ大にまさかの敗戦を喫しプレーオフ進出のチャンスを逸しました。

そういった意味ではこの試合に当初ほどの大きな注目度は減ってしまったとも言えます。とはいえ、UCLAにとってはこの試合に勝てばPac-12カンファレンスの優勝決定戦に進出する可能性を残しますし、そうなればカンファレンス覇者としてローズボウル出場も夢ではないですし、なによりも同じ同じLAにキャンパスを構えるチーム同士のライバルゲームで負けるわけにはいきません。

サザンカリフォルニア大はユタ大戦での唯一の敗戦を守りここまで9勝1敗。今年から指揮を執るリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督の指揮下でトータルオフェンスが全米7位という数字を残していますが、特に注目なのは1試合平均317ヤードを誇るパスオフェンス。これを率いているのがQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)です。

今季のハイズマントロフィー受賞候補とも言われるウィリアムスですが、ここまでトータルパスヤードは全米10位の3010ヤード。パスTDは全米3位タイの31個と才能の片鱗が数字にも現れています。彼の相棒だったWRジョーダン・アディソン(Jordan Addison)が怪我で欠場する中でのこの数字ですから大したものです。

一方のUCLAにはQBドリアン・トンプソン・ロビンソン(Dorian Thompson-Robinson)が健在です。今年で5年目のスーパーシニアはもともと機動系QBでしたが今季はパスが冴えUCLAの快進撃を牽引。上記の通りアリゾナ大に番狂わせを食らってしまいましたが、彼の今季の覚醒具合がチームに大きく貢献したと言えます。

またRBザック・シャーボネット(Zach Charbonnet)は今季ここまで1145ヤード(全米14位)に13TD(全米8位タイ)と大暴れ中。これにWRジェイク・ボボ(Jake Bobo)を加えてUCLAのトータルオフェンスは全米5位となる1試合平均504ヤードとなっています。(ちなみにUSCは7位で494ヤード)。

どちらもディフェンス力に優れているチームとは言えないので見どころはどちらのオフェンスが相手を上回るか、というところでしょうか。サザンカリフォルニア大はRBトラヴィス・ダイ(Travis Dye)が先週のコロラド大戦で負傷退場したので彼の回復具合が気になりますが、カレッジでも超一級のクリエイティビティを擁するQBウィリアムスとUCLAのバランスの良いオフェンス、果たしてどちらがより多くの点を獲って「ヴィクトリーベル」を手に入れるでしょうか?

#10 ユタ大 @ #12 オレゴン大

もう一つのPac-12カンファレンス戦であるこのユタ大オレゴン大の試合もカンファレンス優勝戦線において非常に重要な試合となります。

オレゴン大は先週ワシントン大に敗れてしまったために痛いカンファレンス戦1敗目を喫してしまいました。優勝決定戦に進むためにはこのユタ大戦は絶対に負けられません。一方のユタ大もここまでカンファレンス戦ではUCLAに敗れた1敗のみ。ランク的にはオレゴン大を追い越した彼らもPac-12を制して2年連続ローズボウルに出場するために是が非でもこの試合は勝ちたいところ。

ユタ大にはキャメロン・ライジング(Cameron Rising)、オレゴン大にはボ・ニックス(Bo Nix)という非常にタイプ的に似たQBが居ますが、特にハイズマントロフィー候補として名を挙げるようになったニックスは先週のワシントン大戦で一時負傷退場。その間に逆転を許して負けてしまったのですが、彼の怪我の具合が気になるところ。

ユタ大は数週間前にサザンカリフォルニア大を倒す金星を奪うほどの実力を持っており、オレゴン大はホームゲームとはいえ油断はできません。勝てば優勝決定戦出場へ大きな一歩、負ければ脱落という緊張感あふれる試合、上記のサザンカリフォルニア大とUCLAの試合と共に楽しみな一戦です。

#4 テキサスクリスチャン大 @ ベイラー大

Big 12カンファレンスの優勝決定戦にすでに出場を決めているテキサスクリスチャン大(TCU)。しかし彼らにとってはもっと大きなゴールであるプレーオフ出場という目標があり、当然そこに行き着くまでは無敗を守らなければなりません。

先週は強豪テキサス大相手にオフェンスが苦戦するもディフェンスが相手の攻撃を封じ込めて勝利を奪い、元々評判の高かったオフェンス力だけでなくディフェンス力も備えているというところを全米中に知らしめたTCU。そんな彼らに落とし穴があるとは思えませんが、ベイラー大もホームで何とか一矢報いようと待ち構えているに違いありません。

とはいえ、QBマックス・ドゥガン(Max Duggan)とWRクウェンティン・ジョンストン(Quentin Johnston)のホットライは見ものですし、RBケンドル・ミラー(Kendre Miller)は1000ヤードラッシャーの頼れる選手。持てる実力を発揮すればおそらく問題なく勝つことができるのではないでしょうか。

#15 カンザス州立大 @ ウエストバージニア大

現在Big 12カンファレンス戦績で5勝2敗で2位のカンザス州立大。このウエストバージニア大戦で勝てば他のチームの勝敗に関係なくBig 12カンファレンス優勝決定戦行きが決まります。そこではTCUとの再戦となり何としても雪辱を晴らしたいところですが、まずはこのウエストバージニア大を倒さなければなりません。


CFPレース

#1 ジョージア大 @ ケンタッキー大

すでにSEC優勝決定戦に出場が決定しているジョージア大。ディフェンスに定評のあるケンタッキー大のホームに乗り込みます。ケンタッキー大にはNFLドラフトで期待がかかるQBウィル・レヴィス(Will Levis)が居ますが、ジョージア大ディフェンスが彼のドラフトでの株を下げてしまうほどのパワーを見せつけてしまうかも知れません。

#2 オハイオ州立大 @ メリーランド大

来週ミシガン大との大一番を控えるオハイオ州立大最後のアウェーゲーム。この試合をしっかりと落としてライバルとの一戦に備えたいところ。

イリノイ大 @ #3 ミシガン大

そのミシガン大はイリノイ大をホームに迎えます。4年生たちにしてみれば最後の「Big House」での試合。オハイオ州立大戦の前にまずはこの試合を確実にモノにしなければなりません。

#5 テネシー大 @ サウスカロライナ大

SECタイトルゲームには出場できませんが、1敗さえ守ればプレーオフ進出の可能性がかなり高いと言われるテネシー大。サウスカロライナ大のホームスタジアムはやりづらいことで有名ですが、地力の差を見せつければまず問題はないと思われます。

マイアミ大 @ #9 クレムソン大

ACC(アトランティックコーストカンファレンス)優勝決定戦進出の切符をすでに手に入れているクレムソン大。9位という状況からして彼らのプレーオフ進出は限りなく無に等しいですが、それでも1敗を守れば「ニューイヤーズ6」ボウルと呼ばれるメジャーボウルゲームに出場は確実。マイアミ大は今季ここまで5勝5敗。ボウルゲーム出場資格獲得まであと1勝。それをこのクレムソン大から奪えれば来季へ向けての勢いづけになりそうです。

ハイズマントロフィー候補たち

C.J. ストラウド(オハイオ州立大QB)

トロフィーレース最有力選手と見られているストラウドは先週のインディアナ大戦で5つのパスTDを奪う活躍。今週末の相手であるメリーランド大に対してさらなるスタッツの更新が望まれます。

ヘンドン・フッカー(テネシー大QB)

テネシー大快進撃の大きな原動力となっているのがフッカーの存在。カンファレンスタイトルゲームに出場できないためアピールできる試合の数が1試合少なくなりますので、残りの2試合で目から鱗が落ちるぐらいのパフォーマンスを残したいところ。まずはサウスカロライナ大のディフェンス相手にお手並み拝見です。

ケイレブ・ウィリアムス(サザンカリフォルニア大QB)

才能的には今季指折りのQB。ただ所属チームであるサザンカリフォルニア大が西海岸にキャンパスを持つ大学であるからか、他の選手よりもメディアの露出が少ない、いわゆる「ウエストコーストバイアス」に足を引っ張られている感じ。ともすれば今週末のUCLAとの大一番で全米のお茶の間に向けて「ケイレブ・ウィリアムスここにあり」というところを見せておきたいところ。

ブレイク・カーラム(ミシガン大RB)

唯一のRB選手としての候補者と言われるカーラムは先週のネブラスカ大戦で162ヤードに1TDという数字を残し、これで7試合連続3桁ラッシュヤードを樹立。ここから逆転するには200ヤード越えくらい度肝を抜く数字を残したいところですが・・・。

ドレイク・メイ(ノースカロライナ大QB)

数字上では未だ全米トップクラスの恐るべき1年生QB。今週の対戦相手はジョージア工科大。先週は400ヤード以上を投げまくりましたが、今週末もそれに匹敵するほどのヤード数を稼げるかも知れません。

ブライス・ヤング(アラバマ大QB)

前年度のトロフィー受賞QBであるヤングは多くのメディアの予想レースで名前を見なくなりましたが、オフェンスの手駒の薄い今のアラバマ大を1人で引っ張っていることを考えると、現在のカレッジフットボール界において最も必要とされている選手の1人であることは確か。残りの2試合(オースティンピー大、アーバン大)で持てる力を全て発揮してもらいたいところ。

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見どころが満載の第12週目のカレッジフットボールも大いに楽しみましょう!!

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