4年生(実際にはカレッジでのプレー資格を使い果たした選手)のみが招待されるオールスターゲーム、シニアボウル。今年はNFLドラフトに向けて選手たちがアピールする機会およびNFLスカウトたちが選手たちを品定めする機会が新型コロナウイルスの影響で極端に制限されますが、そんな中で行われたシニアボウルにはいつも以上の注目が集まりました。
ここではこのシニアボウルでの練習並びにゲームを通して株を上げた選手たちを紹介してみたいと思います。
マック・ジョーンズ(アラバマ大QB)
マック・ジョーンズ(Mac Jones)は練習中に足首を負傷して試合自体には出れなかったものの、それに至るまでの練習で非凡な才能を発揮。現在QB陣ではトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence、クレムソン大)、ザック・ウィルソン(Zach Wilson、ブリガムヤング大)、ジャスティン・フィールズ(Justin Fields、オハイオ州立大)、トレイ・ランス(Trey Lance、ノースダコタ州立大)の4選手が有能株と言われていますが、ジョーンズも1巡目クラスの実力をもっていると言えそうです。
Mac Jones with a 10 cent throw
— PFF Draft (@PFF_College) January 28, 2021
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ケレン・モンド(テキサスA&M大QB)
シニアボウルでは173ヤードに2TDを記録してMVPを受賞したケレン・モンド(Kellen Mond)。上に挙げたQBらには及ばなくとも今回の試合で評価を上げたことは間違いありません。
.@TheKellenMond rn: 🎯🎯🎯🎯🎯
— Texas A&M Football (@AggieFootball) January 30, 2021
📺 Reese's @seniorbowl live on @NFLNetwork#GigEm pic.twitter.com/qvL7xpl8Zp
TD pass + 2-point conversion for @TheKellenMond and we've got a ballgame.
— Texas A&M Football (@AggieFootball) January 30, 2021
📺 @seniorbowl live on @NFLNetwork#GigEm pic.twitter.com/T0lTt3fS3j
イアン・ブック(ノートルダム大QB)
ロングレンジのパスとポケット内でのアウェアネスに定評があるイアン・ブック(Ian Book)。2日目で指名されても不思議ではないダークホース的なQB。
#NotreDame QB Ian Book🎯#BoiseState TE John Bates
— Jay Tust (@KTVBSportsGuy) January 28, 2021
As ESPN draft analyst Todd McShay said, Bates' size and catch radius make him an attractive option in the redzone.
Bates continues to have a solid showing at the @seniorbowl. pic.twitter.com/QnwY3L2ExO
マイケル・カーター(ノースカロライナ大RB)
ノースカロライナ大のマイケル・カーター(Michael Carter)は先発RB候補かどうかは定かではありませんが、そのスピードとタフネスさは2番手のRBとしてチェンジアップ要員として重宝しそうな。
.@TarHeelFootball RB Michael Carter was not going down that easy 💪
— NFL Network (@nflnetwork) January 30, 2021
📺: Reese's @seniorbowl on NFL Network pic.twitter.com/jhVxc4a6lk
デメトリク・フェルトン(UCLA WR/RB)
大学時代はRBやWRを任されたデミトリク・フェルトン(Demetric Felton)。シニアボウルでは練習時からその才能を発揮し自身の株を大いに上げました。
.@sehlinger3 finds @demetricfelton7 for the first TD of the day!
— NFL Network (@nflnetwork) January 30, 2021
The National Team extends the lead!
📺: Reese's @seniorbowl on NFL Network pic.twitter.com/tcrkgfluFT
デズ・フィッツパトリック(ルイビル大WR)
シーズン中はあまり名前が上がってこなかったデズ・フィッツパトリック(Dez Fitzpatrick)は試合本番で6キャッチで90ヤードと活躍。彼もこのチャンスを大いに活かせた選手の一人です。
.@UofLFootball WR @dezfitz8 keeps making plays 👀
— NFL Network (@nflnetwork) January 30, 2021
📺: Reese's @seniorbowl on NFL Network pic.twitter.com/JuFZIb1Eld
ドゥウェイン・エスクリッジ(ウエスタンミシガン大WR)
小柄ながらスピード、ルート取り、キャッチ能力と申し分ないドゥウェイン・エスクリッジ(D’Wayne Eskridge)。2巡目、3巡目候補のWRといっても過言ではないでしょう。
Love this route by Eskridge. Great use of hands too pic.twitter.com/AgKVTHGEFi
— Billy M (@BillyM_91) January 27, 2021
クウィン・メイナーズ(ウィスコンシン大ホワイトウォーター校OG)
NCAA3部出身のクウィン・メイナーズ(Quinn Meinerz)は昨季シーズンすべてキャンセルとなり試合がなかったものの、このシニアボウルでは前評判通りの好プレーを連発。小規模大学出身ながら今年のドラフトでは好位置で指名されそう。
Top-5 clips from @seniorbowl week🔥
— PFF Draft (@PFF_College) January 30, 2021
5. DIII Quinn Meinerz vs a power five DL
pic.twitter.com/xLYGprc9m6
ディロン・レイダンズ(ノースダコタ州立大OT)
ディロン・レイダンズ(Dillon Radunz)は昨季1試合しか出場機会がなくアピールの場所を失っていましたが、その埋め合わせをするには十分なパフォーマンスのこのシニアボウルで見せました。今後のプロデー次第ではさらに早いラウンドでの指名も夢ではありません。
Love me some Dillon Radunz. Good player pic.twitter.com/GuWV1T9yMn
— Billy M (@BillyM_91) January 29, 2021
デヴィッド・モアー(グランブリング州立大OT)
デヴィッド・モアー(David Moore)も上の二人と同じくFBS以外のチーム出身選手ですが、このシニアボウルでNFLスカウトらの注目を浴びたようです。割と小柄ながら350パウンドの巨漢の持ち主はチームを選びそうですが、今回のシニアボウル参加は良い収穫となったようです。
Senior Bowl: David Moore climbing off the OZ combo, tossing, and finishing a LB in 9-on-7 yesterday. pic.twitter.com/WuivQGDuct
— Brandon Thorn (@BrandonThornNFL) January 27, 2021
カルロス・バシャム(ウェイクフォレスト大DE)
ウェイクフォレスト大のカルロス・バシャム(Carlos Basham)は今回参加したシニアボウルでスカウトや記者たちから多くの賛辞を得たパスラッシャーです。このまま行けば1巡目で名前が呼ばれる可能性が高そうです。
Carlos Basham Jr vs the 3rd-ranked guard in the class, Trey Smith
— PFF Draft (@PFF_College) January 28, 2021
(h/t @BillyM_91)
pic.twitter.com/PaOprw2OkD
キャメロン・サンプル(トゥレーン大DT)
昨シーズン中に数字の上では全米でもトップクラスのパフォーマンスをみせたキャメロン・サンプル(Cameron Sample)。そしてその能力はシニアボウル中にも顕著に現れその結果最優秀守備選手賞を受賞。その名をNFLドラフトマーケットに知らしめました。
3️⃣ Reps, 3️⃣ SEC Lineman, 3️⃣ Wins
— Tulane University Football (@GreenWaveFB) January 28, 2021
HAVE A DAY @cameron_sample #RollWave pic.twitter.com/paZIZTfP2Z
オサ・オディギズア(UCLA DT)
UCLAのオサ・オディギズア(Osa Odighizuwa)はプレーした「ナショナル」チームでも特に目立ったパスラッシャーでした。競争率の激しいDL界隈でもその存在感を示したオディギズアは2巡目3巡目候補といったところでしょうか。
#UCLA DL Osa Odighizuwa making an early impact. Beats Deonte Brown at POA, strips the ball. He's been making plays like this all week. pic.twitter.com/jNNafec8pH
— Devin Jackson (@RealD_Jackson) January 30, 2021
ジョナサン・クーパー(オハイオ州立大DE)
シーズン中は目立った活躍はなかったもののシニアボウルではそのうっぷんを晴らすべく活躍したジョナサン・クーパー(Jonathon Cooper)。長いリーチ、クイックネス、瞬発力をもってプロでも十分やっていける素質を見せてくれました。
COOOOOOOOPPP
— The Victory Bell (@VictoryBellOSU) January 30, 2021
Jonathon Cooper sacks Jamie Newman on the first play of the 4th Quarter pic.twitter.com/i5gY2SkWCx
キース・テイラー(ワシントン大CB)
ワン・オン・ワンで異常な強さを見せたキース・テイラー(Keith Taylor)。パスブレーク、堅実なカベレージは当然ながら試合中にはパスINTも決めるなどその才能を余すこと無く見せつけてくれたテイラーは今季ドラフトのCB陣でも注目の選手です。
Keith Taylor was 100% the best National DB in one-on-ones.
— Zach (All-22 Addict) Gartin (@All22_Addict) January 28, 2021
Consistently limiting separation and fighting to make a play on the ball. Eskridge shows off some strong hands. pic.twitter.com/oq4GaDx3Zx
リッチー・グラント(セントラルフロリダ大S)
その能力の高さから昨年のドラフトに早期いりしなかったことが不思議だったほどのリッチー・グラント(Richie Grant)。勝負師としての負けず嫌いさ、守備範囲の広さ、そしてボールキャリーにアタックする嗅覚は今ドラフト随一の持ち主。その才能をこのシニアボウルで再確認させてくれました。
Richie Grant had himself a day during Thursday's Senior Bowl practice. I thought he did a nice job of being aggressive and protecting his leverage, but he played with "good eyes" all afternoon, and that allowed him to finish and make plays. pic.twitter.com/yP4UXaaVaX
— KP (@KP_Show) January 29, 2021
目次
- マック・ジョーンズ(アラバマ大QB)
- ケレン・モンド(テキサスA&M大QB)
- イアン・ブック(ノートルダム大QB)
- マイケル・カーター(ノースカロライナ大RB)
- デメトリク・フェルトン(UCLA WR/RB)
- デズ・フィッツパトリック(ルイビル大WR)
- ドゥウェイン・エスクリッジ(ウエスタンミシガン大WR)
- クウィン・メイナーズ(ウィスコンシン大ホワイトウォーター校OG)
- ディロン・レイダンズ(ノースダコタ州立大OT)
- デヴィッド・モアー(グランブリング州立大OT)
- カルロス・バシャム(ウェイクフォレスト大DE)
- キャメロン・サンプル(トゥレーン大DT)
- オサ・オディギズア(UCLA DT)
- ジョナサン・クーパー(オハイオ州立大DE)
- キース・テイラー(ワシントン大CB)
- リッチー・グラント(セントラルフロリダ大S)