2022年度、その年の最優秀RBに贈られる「ドーク・ウォーカー賞」を獲得したのがこのロビンソン。そのフレーム（6フィート、220パウンド）だけでなく、レーンを見出す眼力とそこに至るまで決して焦らない慎重さ、そして見つけたとなれば凄まじいほどのスピードで走り抜けていくだけの脚力。また縦方向だけでなく横方向の動きにも対応できる器用さも持ち合わせています。

超スピードスターというわけではありませんが、ほぼ万能なランナー。NFLでも即戦力として期待される稀代のRB。近年では稀とも言えるRBとして高順位でドラフトされてもおかしくないでしょう。

AGSの選ぶロビンソンのベストゲーム

カンザス大戦（2022年度）

この試合でロビンソンは25キャリーで243ヤード（自己新記録）に4TDを量産。1キャリーのアベレージが脅威の9.7ヤードと大暴れ。55対14の大勝に大いに貢献しました。

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ジャミアー・ギブス（アラバマ大）

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カレッジキャリアスタッツ

	RUN (YD)	AVG (YD)	TD
2020	460	12.6	4
2021	746	13.1	4
2022	926	12.6	7

2021年までジョージア工科大でプレーし、2022年にアラバマ大に転校してきたスピードスター。多くのWRを失ったアラバマ大で孤軍奮闘したギブスはランにレシーブに大車輪の活躍を見せました。

一旦ランニングレーンを見つけると一瞬にして駆け抜けるだけの爆発力を持ち、スピードに乗ってしまえば追いつくのは至難の業。またRBとしては卓越したハンドスキルを持っており先にも述べた通りレシーバーとしても重宝される使い勝手の良いRB。特にスクリーンプレーでは超威力を発揮。

既出のロビンソンと違い、細身のフレーム（5フィート11インチ、200パウンド）なことから使われるシチュエーションがある程度決まってきそうですし、パスプロ要員としても多少の不安を覚えますが、型にハマればチームの大きな武器として機能しそう。

AGSの選ぶギブスのベストゲーム

テキサスA&M大戦（2022年度）

この試合ではエースQBブライス・ヤング（Bryce Young）が怪我で欠場。そんな中チームはランを中心に攻撃を組み立てましたが、その中心として気を吐いたのがギブス。この日は21ヤードのキャリーで154ヤードのラン、1キャリー平均7.3ヤードとして24対20での辛勝に貢献しました。

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ザック・シャーボネット（UCLA）

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カレッジキャリアスタッツ

	RUN (YD)	AVG (YD)	TD
2019	726	4.9	11
2020	124	6.5	1
2021	1137	5.6	13
2022	1359	7.0	14

1年生時にミシガン大でルーキーながら活躍するも2020年度は新型コロナの影響でシーズンが短縮に。2021年からは故郷であるカリフォルニア州にあるUCLAへ転校し2年連続で1000ヤードの大台を叩き出しその名を馳せました。

サイズ、パワー、加速力と三拍子揃ったRB。その上に持ち前の臭覚で周囲のディフェンダーとの空間識別能力に長けており、オールダウンで起用可能な万能ラッシャー。タックルにも当たり強くさらには641回のキャリー中ファンブルしたのがたったの3回とボールセキュリティーもばっちり。

横方向のランに若干不安を抱え、またたまに一発を狙ってか突破口探しに焦る場面も見られ、そしてそのランスタイルから多少怪我の受傷が多めですが、NFLレベルでも十分にやれるポテンシャルを秘めていると思います。

AGSの選ぶシャーボネットのベストゲーム

スタンフォード大戦（2022年）

当時全米12位まで上昇していたUCLAは8試合目にスタンフォード大と対戦。この日シャーボネットは自己最多となる198ヤードに3TDを記録。1キャリー平均も9.4ヤードとし、さらにはレシーバーとしても非凡な才能を見せて5回の捕球で61ヤードと活躍しました。

ハイライト動画（2022年度）

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タンク・ビグスビー（アーバン大）

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カレッジキャリアスタッツ

	RUN (YD)	AVG (YD)	TD
2020	834	6.0	5
2021	1099	4.9	10
2022	970	5.4	10

1年生時からNFLでのプレーを予感させてくれた活躍を見せたのがこのビグスビー。「タンク」というあだ名の通り馬車馬の働きでルーキーシーズンにSEC新人賞を獲得。チームもビグスビーを重用するオフェンスを組み立てたほど。

そのダイナミックなランニングスタイルから繰り広げられるのはタックルされてもそう簡単には倒されない粘り強さ。ただ直線的なランだけでなく変則的な走りも得意。レーンを見極めるビジョン、緩急のついた脚力で多くのランヤードを稼いできました。またレシーバーとしても非凡な才能を秘めており、汎用性の高いRBといえます。

不安点があるとすればトップスピードがそこまで早くなく、LBに追いつかれてタックルされるケースも見られたところ。あとはこれまでファンブルが6回（ロストは1度）という点も少々きにはなります。ともすればビグスビーは現実的にいって3巡目以降のピックかもしれませんが、前へ前へというランスタイルが活きるチームが32チーム中どこかあるはずです。

AGSの選ぶビグスビーのベストゲーム

ミシシッピ大戦（2022年）

当時全米9位だったミシシッピ大と対戦したアーバン大。この試合は48対34でアーバン大が打ち負けますが、そんな敗戦の中でもビグスビーは20キャリーに179ヤード（1キャリー平均9.0ヤード）に2TDと奮闘しました。

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その他の候補者たち

デヴォン・エーチェイン（Davon Achane、テキサスA&M大）
ローション・ジョンソン（Roschon Johnson、テキサス大）
タイジェイ・スピアーズ（Tyjae Spears、トゥレーン大）
エリック・グレイ（Eric Gray、オクラホマ大）
デュース・ヴォーン（Deuce Vaughn、カンザス州立大）
ケニー・マッキントッシュ（Kenny McIntosh、ジョージア大）
イヴァン・フル（Evan Hull、ノースウエスタン大）
ザック・イヴァンズ（Zach Evans、ミシシッピ大）
クリス・ロドリゲス・Jr（Chris Rodriguez Jr、ケンタッキー大）
ショーン・タッカー（Sean Tucker、シラキュース大）
チェイス・ブラウン（Chase Brown、イリノイ大）
トラヴィス・ダイ（Travis Dye、サザンカリフォルニア大）