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2024年NFLドラフトで注目の選手たち【DT編】

2024年NFLドラフトで注目の選手たち【DT編】

フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。

2024年NFLドラフト

📍 ミシガン州デトロイト市
🗓️ 4月25日(第1日目):第1巡目
🗓️ 4月26日(第2日目):第2巡目&第3巡目
🗓️ 4月27日(第3日目):第4巡目〜第7巡目

ここ数年NFLドラフトに際して個人的に気になるプロスペクトを紹介する記事を過去に挙げてきました。しかしながら近年はプロスペクト情報に精通されている方をネット上で多く見かけ、またアメリカンフットボールマガジンさんが「NFLドラフト候補名鑑」を出版されており、つけ刃的な私のドラフト選手情報に需要があるのかと考える様になったのは事実。

ただ、ドラフト本番まで時間が迫っている中で今年も自分の記録用にやってみようと重い腰を上げてみました笑。

第8弾目はDLの中でも内側にセットするDT(タックル)をご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

バイロン・マーフィー・II(テキサス大)


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名門テキサス大に進学したバイロン・マーフィー・II(Byron Murphy II)は1年生だった2021年から先発出場は1試合ながら全12試合に出場しその存在感を示すと、2年目の2022年度も引き続き控えながら貴重なローテーション要因としてDL陣を支えます。そして昨年2023年度は全試合に先発出場。8.5TFLに5QBサックを決めてオールカンファレンスに選ばれるまでに至りました。

肉弾戦車のような体つきながら爆発力が半端なく、1発目の出だしも鋭く相手OL陣をパワーで押し戻せます。またハンドテクニックや小回りも効くことで相手にとっては非常に厄介なDTです。手の短さから余計に力を使わされてダブルチームを組まれるとスタミナが持たないという心配もされているようですが、起用方法次第ではルーキーシーズンからその勇姿が見られるかもしれません。

キャリアハイライト動画


ジャザーン・ニュートン(イリノイ大)


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Big Tenカンファレンスでも中堅とされるイリノイ大出身のジャザーン・ニュートン(Jer’Zhan Newton)は1年生時から出場機会を与えられ、しかもその8試合のうち2試合で先発も務めました。2年生時にはほぼ先発要員として合計12試合に出場。3年生の時には14TFL、5.5QBサックを記録。オールアメリカン(2軍)にも選ばれるほどに。そして集大成となった2023年度はDTとしてだけでなくスペシャルチームのメンバーとしてFBS最多となる4つのキックブロックを記録するなど大活躍しました。

インサイドのDL選手としてはカレッジ界で1、2を争う破壊力を持つ選手。素早いハンドテクニックと足捌きもプラスしてそのパワーで相手OL陣の壁をぶち破ってQBに襲いかかるだけでなく、抜け出てきたラッシャーをもれなく撃墜。巨漢であることだけでなくどんなスキームにも対応できる頭脳の高さも光ります。目を見張るほどのフレームを持っているわけではありませんが、NFLでも3テクのインサイドDL選手として十分活躍できそうな予感です。

キャリアハイライト動画

クリス・ジェンキンス(ミシガン大)


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NYジェッツならびにカロライナパンサーズで活躍し4度プロボウルに選ばれたクリス・ジェンキンス・Sr(Kris Jenkins Sr.)の息子であるミシガン大クリス・ジェンキンス(Kris Jenkins)。2021年度のフレッシュマン(レッドシャツ)シーズンに4試合先発を含む14試合に出場を果たすと翌年の2022年には全14試合で先発を任されるほどに成長。そして2023年にはミシガン大の悲願の全米制覇の一員として、またキャプテンとしてチームをまとめ上げオールアメリカン(三軍)にも選出されました。

強固なベースから繰り出されれるパワーはランディフェンスで威力を発揮。巨漢のOL相手でも力でねじ伏せるだけの押しを繰り出します。かと思えばハンドテクでギャップをすり抜ける器用さも持ち合わせ、トラフィック内でも獲物をかき分けるだけの能力を持っています。ただパスラッシュにおいてヒットとミスが見られ、ダブルチームを組まれるとそれを攻略するのに手こずるところも見られます。パスラッシュ時のテクニックを磨く必要はありそうですが、NFLで先発を張ることができるポテンシャルは十分あると見ます。

キャリアハイライト動画

ルーク・オロロロ(クレムソン大)


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8歳の時にナイジェリアから移り住んできたルーク・オロロロ(Ruke Orhorhoro)は有能なバスケットボール選手として活躍していましたが、高校2年生からフットボーラーに転向。しかしながら潜在能力の高さですぐにその名を馳せクレムソン大へ入部。大学最初の2年間は出場機会に恵まれませんでしたが、3年生時に9試合に先発出場するなど成長。最後2年間はトータルで16TFLに9QBサックと結果を残しNFLに挑戦します。

引き締まったアスリート体型から繰り出されるファーストステップの速さやパワーは野生的な印象が強く、全体的に見て経験値がそれほど高くないことは逆にさらなる成長の可能性を感じさせてくれます。荒削りな部分があるのは否めませんが、いいコーチやチームメイトに恵まれれば無限大の可能性を秘めていることを予感させてくれる、非常に楽しみな選手です。

キャリアハイライト動画

テヴォンドレ・スウェット(テキサス大)


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身長6フィート4インチ(約193センチ)、体重366パウンド(約166キロ)という巨漢のテヴォンドレ・スウェット(T’Vondre Sweat)はテキサス大入部時から最初の3年間を主にリザーブ選手として過ごしますが、2022年の4年生時に9試合先発を含む13試合に出場。そしてスーパーシニアとなった5年目の昨年には最優秀ラインマン賞であるアウトランドトロフィーを獲得するだけでなく、オールアメリカンにも選出(一軍)。テキサス大も初のプレーオフ進出を果たし、彼の名前を売るには十分なシーズンとなりました。

とにかく売りはその巨漢。にも関わらずスカウティングコンバインでは40ヤードダッシュで脅威的な5.27秒を叩き出して周囲を驚かせました。ブルドーザーの如し突進で相手OLを力でねじ伏せることができ、ダブルチームを組ませることでチームメイトのプレーメークを間接的にお膳立てしたりもします。デカすぎることによる弊害もスタミナの面などないこともありませし、また4月の頭に飲酒運転で捕まるというヘマも起こしましたが、戦力として超魅力的なプロスペクトです。

キャリアハイライト動画

ブレイデン・フィスク(フロリダ州立大)


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ブレイデン・フィスク(Braden Fiske)が進学したのはパワー5ではなくグループオブ5(中堅カンファレンス群)の一員とされるウエスタンミシガン大(ミッドアメリカンカンファレンス/MAC)。2018年からカレッジキャリアをスタートさせ、レッドシャツだった初年を含んで5年間ウエスタンミシガン大でプレー。そして残された6年目のプレー資格を使ってフロリダ州立大へ転校すると13試合で先発出場し9TFLに6QBサックと予想以上の成績を残します。

DTとして超巨漢というわけではありませんが、クイックネスとハイモーターな推進力はトップ級。一対一の状況ならばスピードと技術で勝負に勝てる才能を持っています。そして一度相手OLをかわせばターゲットまでの間を素早く詰めて射止めます。一度相手OLにはめられてしまうと抜け出せない面がありますが、大学で6年プレーした経験値は何物にも変え難いです。

2023年度ハイライト動画

ブランドン・ドーラス(オレゴン大)


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3つ星リクルートとしてバージニア工科大に一度は進学を公表するもそれを取りやめてオレゴン大へ入学したブランドン・ドーラス(Brandon Dorlus)はルーキー時から周囲の予想をいい意味で裏切るパフォーマンスを披露。最初の2年間は控え組ながら貴重なローテーション要員としてプレー。2022年になると先発要員に格上げされてオールカンファレンスに選出されると、昨年はチーム最多となる5QBサックを披露。オレゴン大DL陣の中核として活躍しました。

非常に引き締まった、アスリートタイプのDT。爆発力があり腕の長さも手伝って相手OL選手を大いに手こずらせてきました。また前だけでなく横方向の動きも十分で、ランディフェンスにも素早く対応できます。そういった意味ではエッジポジションにも適応がありそうで、彼がプロの世界でどのような起用のされ方をするのか注目したいところです。

キャリアハイライト動画

その他の候補者たち

マイケル・ホール・Jr(Michael Hall Jr、オハイオ州立大)
ファヴィアン・ロヴェット(Fabien Lovett、フロリダ州立大)
メカイ・ウィンゴ(Mekhi Wingo、ルイジアナ州立大)
デウェイン・カーター(DeWayne Carter、デューク大)
メイソン・スミス(Maason Smith、ルイジアナ州立大)
ジョーダン・ジェファーソン(Jordan Jefferson、ルイジアナ州立大)
マーカス・ハリス (Marcus Harris、アーバン大)
レナード・テイラー・III(Leonard Taylor III、マイアミ大)
タイラー・デーヴィス(Tyler Davis、クレムソン大)
ゲイブ・ホール(Gabe Hall、ベイラー大)
ジャスティン・ロジャース(Justin Rogers、アーバン大)
マッキンリー・ジャクソン(McKinnley Jackson、テキサスA&M大)
ジェイデン・クラムディ (Jaden Crumedy、ミシシッピ州立大)
ジャスティン・イボイグビ(Justin Eboigbe、アラバマ大)
クリスチャン・ボイド(Khristian Boyd、ノーザンアイオワ大)

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