今週のこれまでのニュース【第3週目】

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ミズーリ大、DCを解雇

ミズーリ大は先週日曜日ディフェンシブコーディネーターのデモンテイ・クロス(DeMontie Cross)氏を解雇したことを発表しました。ミズーリ大でプレーし母校にDCとして凱旋したクロス氏でしたが、結果としてたったの14試合しかディフェンスを指揮することは叶いませんでした。

2015年度シーズン後に健康上の理由でHCの座を退いたゲリー・ピンケル(Gary Pinckel)氏の後を継いだのが当時のディフェンシブコーディネーターだったバリー・オドム(Barry Odom)現監督ですが、その時ディフェンシブコーチスタッフだったクロス氏がオドム氏に代わってDCに昇格したのです。

オドム氏がDCを務めていた2年前のミズーリ大ディフェンスは失点数で全米5位となる平均約16失点とトップレベルの守備を誇っていましたが、昨年クロス氏指揮下のミズーリ大守備陣は平均失点31.5点と不調。テネシー大戦では63点も奪われチームも4勝8敗と惨敗。

ただ昨シーズン途中からオドム監督自らディフェンスのプレーコーリングを務め、そのシステムは今季も継続されていることを考えると、一概にもディフェンスの不調はクロス氏だけに起因しているとは言えなそうですが。


テキサスA&M大のサムリン監督が法的処置へ

テキサスA&M大は開幕戦のUCLA戦で第4Qにあった34点のリードを守れず世紀の大逆転負けをしてしまいましたが、この試合後には大学の上層部が今すぐケヴィン・サムリン(Kevin Sumlin)監督を解雇せよという過激な発言が出たりもしました。そんな中、ある心ないファン(と思われる)人物がサムリン監督の自宅に差別用語を並べたヘイトメールを送りつけていたことが発覚。そしてこれに関してサムリン監督は差出人を見つけ出して法的処置を行うことを明らかにしました。まだまだ人種差別が残るアメリカのダークサイドです。

負傷選手情報

  • ルイビル大RBジェレミー・スミス(Jeremy Smith):足の骨骨折で今季絶望
  • カリフォルニア大RBトレ・ワトソン(Tre Watson):膝の怪我で今季絶望
  • アイオワ大OLイケ・ボトガー(Ike Boettger):アキレス腱断裂で今季絶望
  • ネバダ大ラスベガス校(UNLV)RBチャールズ・ウィリアムス(Charles Williams):足首の怪我で今季絶望

ハリケーン「イルマ」による影響

先週全米フロリダ州に上陸し猛威を振るいながら北上したハリケーン「イルマ(Irma)」の影響でフロリダ州内に位置するチーム達の試合が次々と開催中止となりましたが、ハリケーンが過ぎ去った今週もその被害の大きさからフロリダ州内を中心に試合開催に影響が及んでいます。

  • マイアミ大 @ フロリダ州立大:10月7日に延期
  • フロリダインターナショナル大 @ インディアナ大:キャンセル
  • ジョージア工科大 @ セントラルフロリダ大:キャンセル

ベイラー大の先発QB交代へ

開幕後2連敗して(しかも格下とされる相手ばかりに)厳しいスタートを切った新生ベイラー大。今年の先発QBはアリゾナ大からの転校生であるアヌ・ソロモン(Anu Solomon)がその役を任されていましたが、マット・ルール(Matt Rhule)監督は今年まだ2年生のザック・スミス(Zach Smith)が今週末のデューク大戦に先発出場することを明らかにしました。

スミスは昨年のカクタスボウルに出場の際3TDを含む375パスヤードを記録しており、沈みかけているベイラー大フットボール部の唯一の光明と言えそうです。

2006年のテキサス大vsUSCはなかったことに?

今週末サザンカリフォルニア大テキサス大をホームに迎えますが、この対戦カードといえば2006年度のナショナルタイトルゲームであるローズボウルを思い浮かべる人も多いかと思います。この試合ではマット・ライナート(Matt Leinart)とレジー・ブッシュ(Reggie Bush)という二人のハイズマントロフィー受賞選手を擁するサザンカリフォルニア大をヴィンス・ヤング(Vince Young)率いるテキサス大がカレッジフットボール史上でも稀に見る激戦を制してナショナルチャンプに輝きました。

その両チームが10年以上ぶりに対戦するのですが、サザンカリフォルニア大のメディア雑誌によるとテキサス大との歴代対戦成績は「4勝0敗」ということにされており、ローズボウルでの対戦成績が無視されているということです。

というのもこの試合を含む2005年度と2006年度のサザンカリフォルニア大の試合の一部はNCAAの制裁で記録上から抹消されているのです。これは前述のブッシュが同チームに在籍中にNCAAから禁止されている金銭的な便宜を図られていたことがのちに明らかになったからです。

ですから記録上はこのローズボウルのテキサス大戦での敗戦は抹消されており、この試合がなかったことになるならばサザンカリフォルニア大はテキサス大に「記録上」負けたことがないことになります。しかし、それを大々的に自ら口にするのは如何なものかと・・・。

ネブラスカ大がライリー監督と1年間の契約延長へ

ネブラスカ大マイク・ライリー(Mike Riley)監督は同大学と残りの契約が3年残っていますが、この度大学側はこの契約をさらにもう1年延長することを発表しました。これでライリー監督とネブラスカ大は2020年まで彼がチームを指揮することに合意したことになります。これまでライリー監督はネブラスカ大で16勝12敗としていますが、古豪ネブラスカ大復活にはまだ至っていません。が、この契約更新は大学側がライリー監督の指揮するチームをある程度評価しているということになるのだと思います。

オハイオスタジアムを所有しているのは誰?

先週オハイオ州立大との激戦を制したオクラホマ大ですが、その試合後QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)がオクラホマ大のフラッグをオハイオ州立大のロゴが入っているフィールドど真ん中に突き刺すというパフォーマンスを見せ論議を醸しましたが、それを受けてかiPhoneなどのアップル製品に内臓されている「シリ(Siri)」に「誰がオハイオスタジアム(オハイオ州立大のホームスタジアム)を所有しているか?」と尋ねたところこんな答えが帰ってきたということです。

メイフィールドはこのパフォーマンスを後日謝罪していますが、少なくとも「シリ」は彼の行為を悪いとは思っていないようです(笑)。

ミシガン大フットボール部がアマゾンプライムの番組に

ミシガン大フットボール部は現HCであるジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督就任以来何かと話題に事欠かないチームですが、今回オンラインECサイトの最大手であるアマゾンが提供するアマゾンプライムの番組がミシガン大に密着して彼らの舞台裏を紹介することになったそうです。NFLでは「ハードノックス(Hard Knocks)」という、プロチームに密着した番組がHBOというケーブルテレビで放送されていますが、カレッジでも同じようなことをやるなんてことは、ハーボー監督率いるミシガン大ぐらいしか可能ではなかったでしょう。ハーボー監督自身は「批判もあるだろうが、ミシガン大の学生アスリート達がどのような日々を送っているかを世間に紹介できるいいチャンスだと思う」というコメントも残しています。

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