フロリダ大の元選手でハイズマントロフィー受賞QBであり、母校で数々の輝かしい成績を残したスティーブ・スパリアー(Steve Spurrier)氏。現在はコーチ業から引退してフロリダ大のアンバサダーを務めています。
フロリダ大だけでなくカレッジフットボール界では知らない人はいない名将であるスパリアー氏。現役時代は独特の南部訛りの英語で存在感を見せつけ唯一無二の存在でしたが、現在は下のようなジョークに加担するまでにフランクになったみたいです。
Did you hear what @PresidentFuchs has announced? Watch this. #SaveTheSwamp pic.twitter.com/hUUSXuDIwR
— Coach Steve Spurrier (@SteveSpurrierUF) April 1, 2017
要約すると、フロリダ大の大学長がフロリダ大のスタジアムの愛称である「The Swamp(スワンプ・ワニが生息するような沼)」というニックネームやマスコット(ワニのアルバート)をやめて新しい呼び名にすると言っているので、どうかみんなソーシャルメディアで断固反対してほしい、というものでした。
「The Swamp」というニックネームは何を隠そうスパリアー氏が90年代に考えついたもの。フロリダ大のマスコットがワニ(ゲーター)であることにかけて、「ゲーターズはスワンプに生息する。スワンプは我々(ゲーターズ)にとっては居心地のいい家のようなものだ。でもここにやってくる相手チームにとっては居心地がいいはずがない。暑くてベトベトし、時に危険なこの場所に住めるのはゲーターズしかいないのだ。」と話したことが由来だと言われています。
そんな由緒ある名前を変えるなんて!とスパリアー氏は言っているわけですが、もちろんそんなことはあるはずもなく、これは大学挙げてのエイプリルフールのジョークなわけです。しかし大学長のアイデアを嘘だとしても「バカなものだ」と言ってしまえるのは、スパリアー氏だからなのでしょう。
そんな中、フロリダ大はこのスパリアー氏のツイートを受け新たなマスコット候補を紹介するツイートを紹介していますが、その中にはフロリダ大の有名な応援方法である、両手でワニの口を模した「Gator Bait」にあやかって、「フロリダ大クラマー(ハマグリ)」はどうだとか、フロリダ大に沢山生息する蚊を新たなマスコットにする「フロリダ大モスキートーズ」はどうだとか、様々な面白いネタが挙がっているようです。
こんなことを大学挙げてやってしまうフロリダ大、茶目っ気たっぷりでほっこりしてしまいますね。