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8TDクラブ!- エクストラポイント【2020年度第13週目】

8TDクラブ!- エクストラポイント【2020年度第13週目】

前回ヴァンダービルト大の女性キッカー、サラ・フラー(Sarah Fuller)さんの歴史的偉業をご紹介したばかりですが、先週は彼女の他にも歴史的偉業を達成した選手がいました。バッファローのジャレット・パターソン(Jaret Patterson)です。

参考記事Play Like A Girl – エクストラポイント【2020年度第13週目】

彼は先週のケント州立大戦でなんと一人で409ヤードに8TDを奪うというとんでもないことをしでかしたのです。決して誤植などではありません(苦笑)。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

パターソンはこの日前半だけで267ヤードに5TDを獲得。これだけで既に驚きのレコードだったのですが、後半さらに142ヤードを積み上げてケント州立大ディフェンスを蹴散らしました。

これほどまでの数字を積み上げたパターソンですから、多くのNCAA記録、MAC(ミッドアメリカンカンファレンス)記録、大学記録を塗り替えたことは想像に難くないと思います。

まずは8TDですが、これは1990年度シーズンにイリノイ大ハワード・グリフィン(Howard Griffin)氏がサザンイリノイ大相手に叩き出した記録に30年ぶりに並ぶ記録。このサザンイリノイ大は当時NCAA1部A(今で言うFBS)ではなかったので、今回のパターソンの記録は対FBSチームの記録としては新記録となります。

またケント州立大戦の前の試合であるボーリンググリーン州立大戦でもパターソンは301ヤードという怪物級の数字を叩き出しだしましが、これで2週分合わせると710ヤードも脚で稼いだことになります。これは1998年にハイズマントロフィーを獲得した元テキサス大のリッキー・ウィリアムス(Ricky Williams)氏が記録した668ヤード(対ライス大戦で318ヤード、対アイオワ州立大戦で350ヤード)を塗り替えました。こちらは22年ぶりの新記録となります。

トータルヤードでは驚くなかれNCAA新記録を塗り替えるまでには至りませんでした。その栄冠は2014年にオクラホマ大のサマージャ・ペリン(Samaje Perine、現シンシナティベンガルズ)がカンザス大相手に叩き出した427ヤード(5TD)。たった18ヤード足りなかったわけですが、実はパターソンはここまで数字を重ねながら試合終了直前にバックアップのケヴィン・マークス(Kevin Marks)とバトンタッチ。そしてマークスは交代直後に2つのランで30ヤードを獲得した上にTDを決めていました。もしあのままパターソンが引っ込まずにプレーし続けていたらトータルヤードだけでなくTD数もNCAA新記録になっていたというなんとももったいない話。

ただMAC記録を塗り替えるには十分なヤードを稼ぎ2002年にセントラルミシガン大のロビー・ミクソン(Robbie Mixon)氏が打ち立てた377ヤードを抜きました。

こんなモンスター級の数字はそう出てくることはありません。ここではパターソンが獲得した8TDを全てご紹介します。

TD#1:3ヤードTD

TD#2:31ヤードTD

TD#3:42ヤードTD

TD#4:49ヤードTD

TD#5:1ヤードTD

TD#6:7ヤードTD

TD#7:11ヤードTD

TD#8:58ヤードTD

ちなみに普段は26番の背番号を纏うパターソンですがこの日は41番のジャージを身に着けました。これは3月に他界したDEソロモン・ジャクソン(Solomon Jackson)さんが使用していたナンバーで、バッファローでは毎週別の選手がジャクソンさんに哀悼の意を表するために着用してきました。そして先週末はパターソンの番だったのですが、試合後のインタビューでパターソンは「41番を着ると特別なパワーが舞い降りてくるのです」と元チームメイトを慮っていました。

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