概要
通称:ACC(エーシーシー)
創設:1953年
大西洋(アトランティックコースト)に面するアメリカ東海岸沿い、マサチューセッツからフロリダまでの長いエリアに延びるカンファレンス。従来このカンファレンスはバスケットボールが盛んなカンファレンスとされていましたが、フットボールのレベルも負けじと劣りません。特に90年代はフロリダ州立大がカンファレンス内で他のチームを圧倒。2004年から2005年にかけてBig Eastからマイアミ大、バージニア工科大、ボストンカレッジを迎え入れ、その後もルイビル大やピッツバーグ大を加え、いよいよフットボール超大リーグとなりました。
所属チーム
加盟年
優勝回数*
クレムソン大
1953
21 (6)
デューク大
1953
7 (10)
ノースカロライナ大
1953
5 (3)
ノースカロライナ州立大
1953
7 (4)
ウェイクフォレスト大
1953
2 (0)
バージニア大
1953
2 (3)
ジョージア工科大
1979
2 (13)
フロリダ州立大
1991
16 (3)
マイアミ大
2004
0 (9)
バージニア工科大
2004
4 (7)
ボストンカレッジ
2005
0 (1)
ピッツバーグ大
2013
1 (2)
シラキュース大
2013
0 (5)
ルイビル大
2014
0 (8)
サザンメソディスト大
2024
0 (12)
カリフォルニア大
2024
0 (14)
スタンフォード大
2024
0 (15)
*ACCチームとしての優勝回数。()内の優勝回数は過去に所属していたカンファレンスのもの。
加盟チーム遍歴
1953年:8チーム
アメリカ南部を主戦場とするチームの集まりであるサザンカンファレンス(SoCon)からクレムソン大、デューク大、メリーランド大、ノースカロライナ大、ノースカロライナ州立大、サウスカロライナ大が相次いで脱退してACCを設立。そこにバージニア大とウェイクフォレスト大が加わって8チームでカンファレンスをスタートさせます。
1971年:7チーム
サウスカロライナ大がACCから脱退して独立校に。
1978年:8チーム
メトロカンファレンスからジョージア工科大が参入。
1991年:9チーム
同じくメトロカンファレンスからフロリダ州立大が加入。これはおそらくACCの歴史でももっとも重要な出来事だったと言えます。それまでフットボールカンファレンスとしては鳴かず飛ばずだったACCでしたが、フロリダ州立大が加入したことで90年代は彼らがカンファレンスを圧巻することでACCの知名度が上がることに繋がったからです。フロリダ州立大は1998年から2000年までの3年間連続でナショナルチャンピオンを決めるBCS(ボウルチャンピオンシップシリーズ)タイトルゲームに出場(1999年には優勝)しました。
2004年:11チーム
当時Big Eastカンファレンスで1、2を争うほどの強豪チームだったマイアミ大とバージニア工科大がACCに電撃移籍。それまでACCはフロリダ州立大一辺倒でしたが、この2チームの加入で同カンファレンスのレベルがぐっと上がることになりました。
2005年:12チーム
Big Eastカンファレンスから今度はボストンカレッジが参入。これでACCは12チームとなり、NCAAの定める基準を満たしたため2地区制の施行、及びカンファレンスタイトルゲーム開催が可能となりました。
2011年:14チーム
Big Eastカンファレンスからの流出はさらに続き、この年シラキュース大とピッツバーグ大がACCに移ってきます。これでACCは合計14チームとなり、これは当時のメジャーカンファレンスでは最多チーム数となりました。
2014年:14チーム
ACC創設時のオリジナルメンバーであるメリーランド大がBig Tenカンファレンスへ移籍。その埋め合わせとしてルイビル大がBig Eastカンファレンスからやってきました。
2024年:17チーム
2023年、Pac-12カンファレンスから半分以上のチームが離脱する中、取り残されかけたカリフォルニア大とスタンフォード大が2024年からACCに緊急加入。さらにアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)所属のサザンメソディスト大もそれに乗っかってACCへ移籍へ。「大西洋」という名を持つカンファレンスですが、これで太平洋側のチームも抱き込む巨大カンファレンスへ変貌を遂げたのでした。
ACC出身のナショナルチャンピオン
クレムソン大 | 3回(1981年、2016年、2018年) |
フロリダ州立大 | 3回(1993年、1999年、2013年) |
ジョージア工科大 | 1回(1990年) |
*ACCチームとしての全米優勝チーム。マイアミ大、ピッツバーグ大、シラキュース大はACC加入以前にナショナルチャンピオンに輝いた過去あり。
最近10年間のACCチャンピオン
2023年 | フロリダ州立大 |
2022年 | クレムソン大 |
2021年 | ピッツバーグ大 |
2020年 | クレムソン大 |
2019年 | クレムソン大 |
2018年 | クレムソン大 |
2017年 | クレムソン大 |
2016年 | クレムソン大 |
2015年 | クレムソン大 |
2014年 | フロリダ州立大 |