監督がチームを強くすればするほど当然サラリーは上がっていくわけですが、そんな報酬と合わせて大学側が監督にオファーするのが契約年数の更新です。大抵「OXOXの大学の監督の年収が上がった」というニュースには契約年数の延長も含まれるものです。この二つを合わせて大学がどれだけその監督を信頼しチームを任せようという意気込みが伝わってくるというものです。
アリゾナ州立大のトッド・グラハム(Todd Graham)監督は今年で6期目を迎えますが、2013年にPac-12カンファレンス南地区を制し(タイトルゲームではスタンフォード大に敗北)10勝4敗としますが、2015年は6勝7敗、2016年は5勝7敗と2年連続負け越し、昨年はボウルゲームにすら出場できませんでした。それでも昨年までは毎年契約年数を1年ずつ更新してきましたが、今オフにはアリゾナ州立大に来て以来初めてその契約年数更新がありませんでした。
アリゾナリパブリック紙によると、アリゾナ州立大は監督を解雇する理由が見当たらない場合は毎年1年ずつ契約を更新することを検討すると契約書には書かれているものの、これは必須事項ということではない、と体育局副局長のレイ・アンダーソン氏が話したと言います。またアンダーソン氏は「契約更新は自動的に行われるものではない」とも話しているということです。
これは明らかにアリゾナ州立大側がグラハム監督のここ最近の仕事に満足していないという現れであります。それは当然といえば当然です。2013年と2014年には2年連続で二桁勝利をあげましたが、これは1970年代以来の快挙でした。それによりアリゾナ州立大への期待度は急上昇しましたが、それ以来その期待に応えることが出来ていないのです。
もし2017年度シーズンに大学側を満足させるような戦績を残せなければグラハム監督に2018年シーズン以降の監督の椅子が確保されるかどうかは定かではありません。