フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。
2024年NFLドラフト
📍 ミシガン州デトロイト市
🗓️ 4月25日（第1日目）：第1巡目
🗓️ 4月26日（第2日目）：第2巡目＆第3巡目
🗓️ 4月27日（第3日目）：第4巡目〜第7巡目
ここ数年NFLドラフトに際して個人的に気になるプロスペクトを紹介する記事を過去に挙げてきました。しかしながら近年はプロスペクト情報に精通されている方をネット上で多く見かけ、またアメリカンフットボールマガジンさんが「NFLドラフト候補名鑑」を出版されており、つけ刃的な私のドラフト選手情報に需要があるのかと考える様になったのは事実。
ただ、ドラフト本番まで時間が迫っている中で今年も自分の記録用にやってみようと重い腰を上げてみました笑。
第3弾目はWRにスポットライトを当てます。
目次
マリク・ネイバーズ（ルイジアナ州立大）
カレッジキャリアスタッツ
| REC | YD | AVG | TD | |
| 2021 | 28 | 417 | 17.6 | 14 |
| 2022 | 72 | 1017 | 14.1 | 3 |
| 2023 | 89 | 1569 | 14.9 | 4 |
2022年度と2023年度に先発要員として活躍しカレッジキャリアトータルで3003ヤードを記録。2023年度にはオールアメリカンにも選出。4年生シーズンを待たずしてNFLドラフトにアーリーエントリー。2023年度のキャッチ数（89）はSEC（サウスイースタンカンファレンス）新記録。またキャリアトータルのキャッチ数（189）はスクールレコードに。今季ドラフトのWR界隈ではトップクラスの逸材。
過去LSUからはジャスティン・ジェファーソン（Justin Jefferson、現ミネソタヴァイキングス）やジャマー・チェイス（Ja’Marr Chase、現シンシナティベンガルズ）といった逸材が出ていますが、それに続くと言われるのがこのネイバーズ。ルートランでは荒削りという声もありますが、瞬発力、なめらかな身のこなし、トップスピードへの加速、ハンドスキル、どれをとってもNFLで1年目から先発を任されるポテンシャルを持っていると言われています。
キャリアハイライト動画
マーヴィン・ハリソン・Jr（オハイオ州立大）
カレッジキャリアスタッツ
| REC | YD | AVG | TD | |
| 2021 | 11 | 139 | 12.6 | 14 |
| 2022 | 77 | 1263 | 16.4 | 14 |
| 2023 | 67 | 1211 | 18.1 | 3 |
父親がインディアナポリスコルツで活躍したWRマーヴィン・ハリソンということで注目を浴びますが、その名に恥じない活躍をカレッジ時代には披露。1年生時には出場したローズボウルで3つのレシーブを記録（ローズボウル新記録）。2年生時にはオールアメリカンに選出。3年生時には2年生時に続き1000ヤード超えを達成。2年連続で1000ヤード超えを達成したのはオハイオ州立大では史上初。この年の最優秀WR賞「ビレントニコフ賞」を獲得し、「ハイズマントロフィー」のファイナリストにも選出。
スピードスターというわけではありませんが、ルートの取り方が非常に上手く、相手DBとのセパレーションを生むのに長けています。また競った場面でも抜群のハンドスキルでボールをキャッチする場面を多く見ることができました。父親に続きプロの世界でも十分やっていけるポテンシャルを秘めており、将来楽しみな選手です。
キャリアハイライト動画
ローム・オドゥンゼ（ワシントン大）
カレッジキャリアスタッツ
| REC | YD | AVG | TD | |
| 2020 | 6 | 72 | 12.0 | 0 |
| 2021 | 41 | 415 | 10.1 | 4 |
| 2022 | 75 | 1145 | 15.3 | 7 |
| 2023 | 92 | 1640 | 17.8 | 13 |
2023年度に全米最多レシーブヤードである1640ヤードを叩き出して全米の檜舞台に降臨。またこの年は肋骨の骨折を負いながらプレーしていたことを後に話しており、このシーズンにかける意気込みを感じさせてくれました。シーズン後にはオールアメリカンにも選出。昨季快進撃を続けたワシントン大の主力として活躍しました。
1対1にめっぽう強く、タフネス・パワー・ハンドスキルと三拍子揃ったWR。50/50ボールに恐れることなくチームの頼れるメインターゲットとして君臨。オドゥンゼもルーキーシーズンから先発を張れる逸材です。
キャリアハイライト動画
ブライアン・トーマス・Jr（ルイジアナ州立大）
カレッジキャリアスタッツ
| REC | YD | AVG | TD | |
| 2021 | 28 | 359 | 12.8 | 2 |
| 2022 | 31 | 361 | 11.6 | 5 |
| 2023 | 68 | 1177 | 17.3 | 17 |
前述のネイバーズと共に2023年度のルイジアナ州立大のレシーバー陣を引っ張った選手。ネイバーズの影に隠れ気味でしたが、獲得した17TDは全米最多TD数。3年生終了と共にNFLドラフト早期入りを決断。
スカウティングコンバインでは40ヤードで4.33秒という好記録を樹立。スピードのあるところを見せつけてくれました。身長6フィート3インチ（約190センチ）に205パウンド（約93キロ）という恵まれた体型、X/Y/Zどのポジションでもプレーできる器用さと経験値は魅力的。2列目でのルートの取り方が荒削りと言われますが、スピードを活かしたプレーならば今季のドラフト候補生のどの選手にも負けじと劣りません。
キャリアハイライト動画
ラド・マッコンキー（ジョージア大）
カレッジキャリアスタッツ
| REC | YD | AVG | TD | |
| 2021 | 31 | 447 | 14.4 | 5 |
| 2022 | 58 | 762 | 13.1 | 7 |
| 2023 | 30 | 478 | 15.9 | 2 |
ジョージア大全米タイトル二連覇の中核を成した選手。3年生時は怪我に泣かされ8試合にしか出場できませんでしたが、スカウティングコンバインでは40ヤードダッシュで4.39秒という好記録を打ち出し、またその他のドリルでもスカウト陣の目を奪うパフォーマンスを見せて大いに株を上げました。
身長も体重も多少小柄ではありますが、ルートの取り方は絶品。瞬発力も目を見張るものがあり、パスを受けてからのヤード稼ぎは今季のWR候補の中では一番うまいと言えるかもしれません。WR1候補とは言えないかもしれませんが、スロットレシーバーとして大いに需要はありそうです。
キャリアハイライト動画
アドナイ・ミッチェル（テキサス大）
カレッジキャリアスタッツ
| REC | YD | AVG | TD | |
| 2021 | 29 | 426 | 14.7 | 4 |
| 2022 | 9 | 134 | 14.9 | 3 |
| 2023 | 55 | 845 | 15.4 | 11 |
キャリアハイライト動画
ジョニー・ウィルソン（フロリダ州立大）
カレッジキャリアスタッツ
キャリアハイライト動画
その他の候補者たち
マラカイ・コーリー（Malachi Corley、ウエスタンケンタッキー大）
ローマン・ウィルソン（Roman Wilson、ミシガン大）
トロイ・フランクリン（Troy Franklin、オレゴン大）
ジャヴォン・ベーカー（Javon Baker、セントラルフロリダ大）
キオン・コールマン（Keon Coleman、フロリダ州立大）
ゼヴィアー・レゲット（Xavier Legette、サウスカロライナ大）
ゼヴィアー・ウォーシー（Xavier Worthy、テキサス大）
テズ・ウォーカー（Tez Walker、ノースカロライナ大）
ジェイリン・ポルク（Ja’Lynn Polk、ワシントン大）
ブレンデン・ライス（Brenden Rice、サザンカリフォルニア大）
ジェコブ・コウリング（Jacob Cowling、アリゾナ大）
