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2015年度シーズン

第4週目の見どころ

第4週目の見どころ

少々の番狂わせがあったとはいえ、ランキングの面子は大幅に変わっていない状況で迎える第4週目のカレッジフットボール。今週末はなんといってもPac-12カンファレンスの上位ランクチーム同士が相見えるとあって、西海岸が熱い週末となりそうです。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

UCLA(全米9位)対 アリゾナ大(全米16位)

UCLAを率いるのは1年生の若きQBジョシュ・ローゼン(Josh Rosen)。これまで3勝無敗の立役者となってきましたが、いよいよ今週末強豪アリゾナ大に挑みます。今の所バージニア大、ブリガムヤング大と有名チームを倒してきましたが、どちらもUCLAでのホームゲーム。しかし今回はアリゾア大でのアウェー戦でしかもナイトゲーム。カンファレンスタイトルレースを占う上で大事なゲームであることは言うまでもありません。このプレッシャーの中で1年生のローゼンがどれだけプレーできるか見ものです。しかしUCLAが抱える一番の問題はスターLBマイルズ・ジャック(Myles Jack)を怪我で失ったことです。チームリーダーでディフェンスの要であるジャックの欠場はランキングでは上位のUCLAでも下馬評ではアリゾナ大有利とさせている所以でしょうか。オフェンシブヤード平均約600ヤードを誇るアリゾナ大をアウェーで退けることができるでしょうか?


ユタ大(全米18位)対 オレゴン大(全米13位)

比較的緩いノンカンファレンスゲームをこなし全勝でここまで来たユタ大ですが、いよいよその力が試される相手、オレゴン大とのゲームを今週末迎えます。ユタ大の好調の最大の理由はそのディフェンス。特にランディフェンスは全米24位の実力。しかし対するオレゴンのランオフェンスは全米8位と非常に強力です。この試合でユタ大ディフェンスの真の実力が問われることとなりそうです。

オレゴン大は現在全米2位のミシガン州立大に敗れはしたものの、彼らの強力なオフェンスは健在です。それを引っ張るのはRBロイス・フリーマン(Royce Freeman)です。全米14位のラッシュヤードを誇るフリーマンはすでに足で5TDを稼ぐ活躍を見せています。また先週指の骨折で欠場したQBバーノン・アダムスは出場した2試合で555パスヤードに3TD、足でも100ヤードを稼ぐマルチタレントプレーヤー。加えて、オレゴン大オフェンスは全米でも随一の高速オフェンス。プレーとプレーの間が非常に短く、相手ディフェンスに隙を与える間もなく次の攻撃をどんどん繰り広げていきます。これはディフェスにとっては対策を練る時間を与えてもらえないだけでなく、選手達のスタミナをどんどん削られるということで、守備陣にとっては非常に嫌なオフェンス。実際、昨年もユタ大は第4クォーターまでリードしながら、ディフェンスのスタミナが底をつき、最終的に24点を奪われ逆転負けを喫しました。

オレゴンの弱点はディフェンス。開幕戦のイースタンワシントン大には42点、そして3戦目のジョージア州立大には28点と格下チームにホームで合計で70点も奪われています。ユタ大がオレゴン大オフェンスを止められないのならば肉弾戦で点の取り合いを演じ、どちらが先に息が切れるか、というような展開になるのかもしれません。

最近のマッチアップではオレゴン大がユタ大に対して3連勝中。ユタ大がオレゴン大のホームで最後に勝利したのは1994年のこと。ユタ大がその連鎖を断ち切ることが出来るでしょうか。

テキサスクリスチャン大(全米4位)対 テキサス工科大

開幕からランキング上位を維持しているテキサスクリスチャン大(TCU)ですが、今週末のテキサス工科大戦は要注意です。先週TCUはサザンメソディスト大に大苦戦。その理由はディフェンスが後半バテたことによりますが、そのディフェンスは実に7人のスターティングメンバーが怪我や規則違反による出場停止処分により今週末のゲームに出場出来ません。この状況はテキサス工科大戦を迎えるにあたり非常に頭の痛い問題です。なぜならテキサス工科大のオフェンスはこれまで1試合平均54ポイントを叩き出すハイパワーオフェンスだからなのです(全米3位)。しかしそれでもTCUにはハイズマントロフィー候補QBトレヴォン・ボイキン(Trevone Boykin)が健在。彼は一人で試合の流れを変えることが出来る数少ないプレーヤーです。

昨年はTCUがテキサス工科大から82点を奪う一方的なゲームで勝利を収めました。テキサス工科大にすれば雪辱を晴らそうと気合いが入っているはず。仮にテキサス工科大がTCUを破ることがあればランク外から一気にランクインしてくる事は間違いありません。

テネシー大 対 フロリダ大

かつてカレッジフットボール序盤戦で大一番のカードと注目されて来たこのマッチアップですが、ここ数年は両チームが不調のためかつてのような関心をもたれなくなりました。しかしそれでもこの試合がビッグカードである事に違いはありません。両チームが全米の表舞台に返り咲くにはまずこのゲームを制せなければならないでしょう。

今のところフロリダ大同一カードで10連勝中ですが、最近2年間のホームでの成績が8勝6敗とかつて「もっともアウェーチームがプレーしづらいスタジアム」と恐れたオーラは影を潜めています。テネシー大が最後にフロリダ大の地で勝ったのは2003年のこと。フロリダ大の新ヘッドコーチ、ジム・マクエルウェイン(Jim McElwain)が繰り返し選手達に説いているのは「自分たちの芝を守る事」、つまりホームで負けないと言う事です。

フロリダ大の先発は1年生のウィル・グリアー(Will Grier)です。しかしそのバックアップQBトレオン・ハリス(Treon Harris)はチーム規則違反によりこの試合の出場停止処分となりました。代わりにグリアーのバックアップを務めるのはジョシュ・グラディ。彼は今夏バンダビル大から転校して来た選手ですが、もともとのポジションはWR。おまけにQBとしてろくにスナップを受けていないもようなので、仮にこの試合でグリアーが怪我で倒れることがあればフロリダ大オフェンスはほぼ素人のQBを使わなければいけなくなるかもしれません。テネシー大ディフェンスはこの事を既に知っているでしょう・・・。

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