先日テンプル大からベイラー大に鞍替えしたマット・ルール(Matt Rhule)監督。テンプル大でチームを勝者に生まれ変えたことから彼のコーチとしての腕は既に証明済みですが、唯一疑問視されたのはテキサス州でのリクルーティング能力です。
高校生のタレントが豊富なテキサス州に所在するチームとして同州でのリクルーティングは死活問題。その事は以前にもここで述べましたが、テキサス州にあまり精通していないルール監督はこの状況を打開するアイデアとして元ベイラー大選手で現在テキサス州にある高校でヘッドコーチをしているデヴィッド・ウェッツェル(David Wetzel)をチームのスタッフとして招き入れました。
リクルーティングの為に地元高校の人材を囲い込むのは今に始まった事ではありませんが、このウェッツェル氏雇用のアイデアに一ひねりされているのは、実はこのウェッツェル氏、ただの高校のヘッドコーチだけではなく、テキサス州高校フットボールのコーチ組合のプレジデントなのです。つまりテキサス州全土の高校フットボールを束ねる偉い人な訳です。
ベイラー大では直接コーチに加わらずチームの運営や選手の育成に携わるという事です。それにしてもテキサス州全ての高校コーチに顔が知れているウェッツェル氏をチームに引き入れることに成功したことはルール監督就任後最初の大仕事をやってのけたと言えます。ウェッツェル氏が居る事で理論上全ての高校チームに繋がりが出来た訳ですから。