シュガーボウルプレビュー

1月1日

アラバマ大 vs クレムソン大

今シーズンのカレッジフットボールプレーオフ(CFP)準決勝戦の第2戦目は全米1位のクレムソン大と4位のアラバマ大のマッチアップ。もうご承知の通りこの対戦カードはプレーオフにおいて3年連続の同一マッチ。ただ過去2年間はこの両チームはナショナルタイトルゲームで合間見えていますが、今回は準決勝戦での対決となります。2015年度はアラバマ大が、昨年度はクレムソン大がそれぞれ勝って全米王座の称号を手に入れました。

クレムソン大は途中シラキュース大に足元をすくわれて1敗を喫しましたが、その1敗を守り通してシーズンを12勝1敗で乗り切り見事にCFPランキングで1位をゲット。1位シードチームとして3年連続のプレーオフ出場を果たしました。

アラバマ大は開幕前から全米1位(AP)の座を守り続けましたが、レギュラーシーズン最終戦でライバル・アーバン大に敗北。この所為でSEC西地区制覇を逃しカンファレンスタイトルゲーム出場はなりませんでした。故にサウスイースタンカンファレンス(SEC)優勝を3年ぶりに逃し、プレーオフランキングでもトップ4から陥落しましたが、ウィスコンシン大オハイオ州立大にカンファレンス優勝決定戦にて敗れたことが救いとなり、アラバマだいがギリギリのところでCFPの4番目の椅子に座ることができたのでした。ちなみに2014年度に創設されたCFPにおいて初年度から連続出場を果たしているのはこのアラバマ大のみです。

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クレムソン大は昨年までチームの大黒柱として活躍して来たQBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson、現ヒューストンテキサンズ)を失い今季戦力ダウンが危惧されましたが、彼の後継者であるケリー・ブライアント(Kelly Bryant)が見事にワトソンの抜けた穴を埋めオフェンスを引っ張って来ました。またワトソンの他にもRBウエイン・ガルマン(Wayne Gallman、現ニューヨークジャイアンツ)、WRマイク・ウィリアムス(Mike Williams、現ロサンゼルスチャージャーズ)、WRアータヴィス・スコット(Artavis Scott、現ロサンゼルスチャージャーズ)、TEジョーダン・レゲット(Jordan Leggett、現ニューヨークジェッツ)などの主力陣を相次いで失いながらも次世代の選手たちが見事に成長して三度プレーオフに進出する原動力となったのです。それもこれもダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督らコーチ陣の弛まぬリクルーティングにおける努力の賜物です。

また彼らのディフェンス陣は昨年のメンバーと比べると少数をプロ入りで失った以外はほぼ同じメンツであり、経験値がモノを言うこのユニットにおいて大きなプラスとなりました。その証拠に今年のクレムソン大のディフェンスはランディフェンスで全米12位、パスディフェンスで7位、トータルディフェンスで6位と全米トップクラスの守備力を誇っています。

一方のアラバマ大は相変わらずの重厚な地上戦力と鉄壁のディフェンスで今シーズンを乗り切りました。QBは昨年1年生ながらチームをナショナルタイトルゲームにまで導いたジャレン・ハーツ(Jalen Hurtz)。主にショートパスとRB並みの力強い機動力でチームを引っ張って来ました。パス能力に多少の不安材料があるのは否めませんが、今季の彼の出来は新オフェンシブコーディネーターであるブライアン・デイボール(Bryan Daboll)氏の采配に寄るところもあるのかもしれません。

RB陣はアラバマ大オフェンスの中枢部。ダミエン・ハリス(Damien Hurris)、ボ・スカーボロー(Bo Scarbrough)に加えQBのハーツの3人は合わせて2200ヤード以上を足で稼ぎました。またWRでは3年生のカルヴィン・リドリー(Calvin Ridley)を筆頭に若く才能のある選手が豊富。オフェンスの基本がランであっても有能なWR陣を擁するアラバマ大の攻撃陣は相手ディフェンスの体力をゆっくりと削っていけます。

彼らのオフェンスが全米18位と十分な破壊力をもつのは百も承知ですが、アラバマ大フットボール部の真骨頂はその唯一無二のディフェンス力です。今季もランディフェンスで全米3位、パスでは6位、トータルディフェンスで2位と相変わらずの鉄壁さを誇っています。が、シーズン終盤にかけてLB陣で相次いで怪我人を出し、それがアーバン大戦での敗戦の遠因とも言われました。レギュラーシーズン終了から1ヶ月が経っていますが、怪我人の回復度合いが気になるところです。またセイバン監督が率いて来たアラバマ大チームはワトソンのような機動力に長けたQBに非常に脆いところて知られています。現スターターのブライアントもワトソンに負けじと劣らない機動系QB。彼を攻略するためにもディフェンス陣の体調が100%近くまで回復していることが絶対条件といっても過言ではないでしょう。

またディフェンシブコーディネーターであるジェレミー・プルイット(Jeremy Pruitt)氏がレギュラーシーズン後にテネシー大の次期監督就任が決定し、今のところプルイット氏はテネシー大監督とアラバマ大DCを兼任している状態。これが試合までの準備期間にどのような影響を及ぼすかも気になるところ。

果たしてシュガーボウルを制して3年連続タイトルゲームにコマを進めることができるのはクレムソン大かアラバマ大か・・・。